くりまんじゅうの日記

世間より少し いやだいぶん遅れている
老シーラカンスです。

ほんのこの前。

2018-04-28 | 日記

若いころは大勢が集まり同窓会をしましたが 歳とともに集まりが悪くなり
どんどん規模が小さくなって この日は4人の ミニ同窓会です。

中の一人が あんたの家へお餅を拾いにいった と私に言い そりゃいつの
ことかと聞くと 50年以上も昔の中学時代 ぼろ家を建て替えた棟上げの日を
昨日の出来事のように話します。

田舎は落成のとき 屋根から餅投げをし 近隣の人が拾いに来てくれますが
拾ったときの様子まではっきりと ほんのこの前 みたいに彼女は語ります。
 
 

彼女はご主人の好きな いかなごくぎ煮を毎年季節に取り寄せており あんたも好き
やったわね持って来たよと 届いたくぎ煮を箱ごと持参し 皆に分けてくれました。

年に一度桜の季節に会い 旧交を温める仲の彼女に くぎ煮が好きと言った覚えもなく
聞いてみると 30年前好きと言うたじゃない と30年の歳月を ほんのこの前の感覚で
言いますので 一同たまげました。

昨日食べたものでさえ しばらく考えんと出て来ぬ頭になり すでに認知症を患って
いるかもしれんと マジで思うようになった今 同い年とは思えぬ彼女の記憶です。

昔のことを脳から消して 次の知識を入れんことにゃ やがてあんたの頭は噴火やね
と負け惜しみを 忘れず言う私は ああ情けなやです。

  

 

コメント (20)
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