くりまんじゅうの日記

世間より少し いやだいぶん遅れている
老シーラカンスです。

中土佐町久礼2。

2018-04-16 | 日記

中土佐町立美術館からすぐの距離に 久礼の大正市はあります。

純平と八千代の町土佐久礼で 40年前 土佐の一本釣りの長期ロケが
ありました。今の久礼は40年前とは比較できぬほど 家並がきれいです。

母がまだ家にいたころ ドライブを兼ね干物を買いに 月一で大正市へ
行きましたが 母が施設へ入って足が遠のき 久々にここへ来ました。

 

大正市の入り口では 昔から同じ店構えで 昔と同じく 手で突くトコロテンを
売っており 店内で食べられます。かつおダシに生姜を効かせ 一杯200円です
 

大正市は以前より店が減りました。そんな中でもここ田中鮮魚店だけは繁盛で 店頭に
並べた干物 かつおのタタキ 生かつおの柵が 並べる先からどんどん売れていきます
 
 
 

この日の一番は 久礼上りと書かれた初かつおで17,400円! とても手が出ません
前に置かれたかつお2匹は これも久礼上りと書かれた小型で どちらも2,700円
かつおは大きさで こんなにも値が違うのですね
 
 

お客さんは田中鮮魚店で魚を買い 通りを挟んだ向かいの食堂で ご飯と味噌汁を注文し
待っていると 先ほど買ったかつおの柵が 波型のお刺身になり出てきます。皮付きかつお
タタキ 石鯛のタタキの3種類です。朝 久礼港へ上がったかつおは 弾力があります
 
 

食堂(漁師小屋という名前あり)は有名人の色紙でいっぱいです。大正市がメディアに紹介
されるたび 田中鮮魚店が取り上げられ 大正市といえばここ!  の有名店になりました。

慶応大卒の田中隆博現社長が 30歳の時 一流商社をすっぱり辞め 郷里へ帰って家業を
継ぎ 魚屋になったことが 毎度紹介されるからです。

慶応出の四代目社長はその才覚で 売るだけの魚屋ではなく 買ったその場で食べられる
食堂を開き 魚が苦手な若者層にも人気です。この日は平日ですが食堂は満員で   相席した
地元のじいちゃん二人が 週に2回 ここでかつおを食べるが楽しみでね とのことでした 
 
  

食堂は外席もあり この日も若者グループが お刺身の皿鉢を囲んでいました
 

さあ お腹も張ったし 帰ることにしましょう。以前は見なかった津波の避難塔が
あちこちに建っていました
 

大正市へ行くと ついつい買いすぎ病が出て あとで後悔します。この日の買い物は
カマスの干物2列 ウルメ2パック カチリとちりめんじゃこ 久礼名物のくれ天です
 

月一で母と大正市へ通った時代に 毎度買うおばあちゃん店は 戸板を2枚置き干物を
並べた店で 全部売れると戸板を片づけ 店主とともに店も消えます。

カマスの干物を1列買うと クーラーボックスからアジの干物を2枚出して また来て
ちょうだいねと にっこり おまけをくれるおばあちゃんでした。

今回その戸板店が見当たらず近隣に聞いてみると 数年前 店主は天に昇ったとのこと
母には黙っています。

  

 

コメント (10)
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