いい年をしたオッサンが少女に恋愛感情を抱くことをロリコンと呼ぶ。実はその語源ともなったのが今回紹介する映画ロリータ。気持ち悪い映画を想像しそうになるが原作はウラジーミル・ナボコフによる同名タイトルの小説。1955年に出版されて以来、今や20世紀を代表する名作との評判だ。ストーリーの方も40歳を超えているように見える大学教授のオッサンが少女ロリータ(原作では12歳の設定)に恋愛感情を抱くスキャンダラスな内容。実際にヨーロッパの各国においては発禁されていたり、アメリカでも当初はポルノ文学の扱いを喰らってしまったようだ。
そんな問題作を出版されてから、それほど間をおかずに映画化されたのが本作であるが、実際のところロリータ役の女性がマセて見えるし、モノクロの画像のおかげでそれほど気持ち悪い印象は受けない。そして、作り手側の意図はわからないのだが、オッサンと少女のエロシーンは無いので安心して見られた。
インテリのおっさんの方が、一方的に少女にのぼせ上がるストーリーの紹介を。
冒頭から、大学教授のハンバート(ジェームズ・メイソン)が飲み干した酒瓶だらけの邸宅に乗り込んで、クレア(ピーター・セラーズ)を射殺するシーンから始まる。一体この2人の男の間には何があったのか?時は4年前にさかのぼる。
ハンバートは大学の講義のためにフランスからアメリカにやって来たのだが、講義が始まるまでの夏休みの間の宿泊地を探すために未亡人であるシャーロット・ヘイズ(シェリー・ウィンタース)の邸宅を訪ねていた。ハンバートはこの家は趣味に合わないからと外へ出ようとした時、シャーロットの娘である少女ロリータ(スー・リオン)が水着で芝生の上で寝そべっているのを見て、急に心変わりをしてヘイズ宅で宿泊することになる。
ハンバートはシャーロットに気に入られて結婚を申し込まれるのだが、ロリータと一緒にずっと居られるのを幸いにシャーロットと結婚する。しかし、シャーロットはハンバートの心が娘のシャーロットに向かっていることに気付き、正気を失ったシャーロットは雨が降る中、家を飛び出し、自動車事故に遭い死んでしまう。
当初は気落ちするハンバートだったが、これを幸いと彼はロリータが居るキャンプ場に向かい、これからはずっとロリータと一緒に居られることにウキウキ気分になる。ハンバートは車でロリータを連れて色々なところを旅行しようとするのだが、不審な車が後を追いかけてくるのに気づき・・・
最初はサスペンス映画のような出だしだったのだが、やっぱりこれはロリコンを描いた映画。40歳は超えているように見えるハンバートのロリータに対する偏執狂的な恋愛感情が描かれている。ハンバートから見たらロリータは義理の娘になるのだが、ロリータの帰宅が遅いと激しく問い詰めるし、少しでもロリータに男の影がチラつくと嫉妬する。ロリータの年頃を考えると普通の行動に見えるのだが、この義理の父親はとことんロリータを縛りつける。
そして、ロリータは見事にハンバートから離れることに成功する。3年間もハンバートはロリータを探し続けるのだが、ある事を切っ掛けに2人は再会を果たすのだが、この時のハンバートの泣き叫ぶ様子が見ていて気持ち悪いし、男のアホさが全開している。ハンバートの40年以上の人生の内、ロリータと一緒に過ごした時間などごくわずかなのに、全財産をロリータに渡してしまう。しかも、ロリータには秘密があったのだが、このことに気付かなかったハンバートの間抜けさに俺は笑ってしまいそうになった。そして、冒頭のシーンに繋がるわけだが、本作は単にロリコンの様子を描くだけでなく、インテリに属する人間の倫理の崩壊を皮肉っていることに気付いた。
ちなみに本作の監督は天才スタンリー・キューブリック。本当はもっとオッサンが少女に固執していく姿を描きたかったと思うのだが、時代的に彼をもってしてもここまでが限界だったのか?と思わせる。どこか控えめで才気が爆発したような作品になっていないのが残念な気がする。
ロリータというタイトルに惹かれた人、スタンリー・キューブリック監督の名前は知っているが本作をまだ見ていない人、インテリが落ちぶれていく姿を見たい人、熟女よりも女の子が好きな人等に今回は映画ロリータをお勧めに挙げておこう
監督は前述したようにスタンリー・キューブリック。SF映画の金字塔2001年宇宙の旅は万人にお勧めとは言えないが、一度は見てほしい。他にお勧めは自由を求めて戦うスパルタカス、競馬場の現金強奪を描いたサスペンス現金に体を張れ、ヨーロッパの貴族社会の栄枯盛衰を描くバリー・リンドン、スティーヴ・キング原作のモダンホラーの傑作シャイニング、人間の本質をとことん抉り出した時計仕掛けのオレンジ、放送禁止語句の乱れ撃ちのベトナム戦争映画フルメタルジャケット、原爆の危機をブラックジョークで描いた博士の異常な愛情 がお勧め
そんな問題作を出版されてから、それほど間をおかずに映画化されたのが本作であるが、実際のところロリータ役の女性がマセて見えるし、モノクロの画像のおかげでそれほど気持ち悪い印象は受けない。そして、作り手側の意図はわからないのだが、オッサンと少女のエロシーンは無いので安心して見られた。
インテリのおっさんの方が、一方的に少女にのぼせ上がるストーリーの紹介を。
冒頭から、大学教授のハンバート(ジェームズ・メイソン)が飲み干した酒瓶だらけの邸宅に乗り込んで、クレア(ピーター・セラーズ)を射殺するシーンから始まる。一体この2人の男の間には何があったのか?時は4年前にさかのぼる。
ハンバートは大学の講義のためにフランスからアメリカにやって来たのだが、講義が始まるまでの夏休みの間の宿泊地を探すために未亡人であるシャーロット・ヘイズ(シェリー・ウィンタース)の邸宅を訪ねていた。ハンバートはこの家は趣味に合わないからと外へ出ようとした時、シャーロットの娘である少女ロリータ(スー・リオン)が水着で芝生の上で寝そべっているのを見て、急に心変わりをしてヘイズ宅で宿泊することになる。
ハンバートはシャーロットに気に入られて結婚を申し込まれるのだが、ロリータと一緒にずっと居られるのを幸いにシャーロットと結婚する。しかし、シャーロットはハンバートの心が娘のシャーロットに向かっていることに気付き、正気を失ったシャーロットは雨が降る中、家を飛び出し、自動車事故に遭い死んでしまう。
当初は気落ちするハンバートだったが、これを幸いと彼はロリータが居るキャンプ場に向かい、これからはずっとロリータと一緒に居られることにウキウキ気分になる。ハンバートは車でロリータを連れて色々なところを旅行しようとするのだが、不審な車が後を追いかけてくるのに気づき・・・
最初はサスペンス映画のような出だしだったのだが、やっぱりこれはロリコンを描いた映画。40歳は超えているように見えるハンバートのロリータに対する偏執狂的な恋愛感情が描かれている。ハンバートから見たらロリータは義理の娘になるのだが、ロリータの帰宅が遅いと激しく問い詰めるし、少しでもロリータに男の影がチラつくと嫉妬する。ロリータの年頃を考えると普通の行動に見えるのだが、この義理の父親はとことんロリータを縛りつける。
そして、ロリータは見事にハンバートから離れることに成功する。3年間もハンバートはロリータを探し続けるのだが、ある事を切っ掛けに2人は再会を果たすのだが、この時のハンバートの泣き叫ぶ様子が見ていて気持ち悪いし、男のアホさが全開している。ハンバートの40年以上の人生の内、ロリータと一緒に過ごした時間などごくわずかなのに、全財産をロリータに渡してしまう。しかも、ロリータには秘密があったのだが、このことに気付かなかったハンバートの間抜けさに俺は笑ってしまいそうになった。そして、冒頭のシーンに繋がるわけだが、本作は単にロリコンの様子を描くだけでなく、インテリに属する人間の倫理の崩壊を皮肉っていることに気付いた。
ちなみに本作の監督は天才スタンリー・キューブリック。本当はもっとオッサンが少女に固執していく姿を描きたかったと思うのだが、時代的に彼をもってしてもここまでが限界だったのか?と思わせる。どこか控えめで才気が爆発したような作品になっていないのが残念な気がする。
ロリータというタイトルに惹かれた人、スタンリー・キューブリック監督の名前は知っているが本作をまだ見ていない人、インテリが落ちぶれていく姿を見たい人、熟女よりも女の子が好きな人等に今回は映画ロリータをお勧めに挙げておこう
監督は前述したようにスタンリー・キューブリック。SF映画の金字塔2001年宇宙の旅は万人にお勧めとは言えないが、一度は見てほしい。他にお勧めは自由を求めて戦うスパルタカス、競馬場の現金強奪を描いたサスペンス現金に体を張れ、ヨーロッパの貴族社会の栄枯盛衰を描くバリー・リンドン、スティーヴ・キング原作のモダンホラーの傑作シャイニング、人間の本質をとことん抉り出した時計仕掛けのオレンジ、放送禁止語句の乱れ撃ちのベトナム戦争映画フルメタルジャケット、原爆の危機をブラックジョークで描いた博士の異常な愛情 がお勧め
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