「ビルマの竪琴」を読んでいる時、最初は深刻な戦記物と思っていました。ところが読んでいる途中で気がついたのですが、なにか語り口が柔らかいのです。それでも読み終えるまでは、これが童話だとは思っていませんでした。
あとがきを読む段になって、ようやく分かったような有様です。でもそれでよかったのです。主人公の「水島上等兵」が敗戦も知らず抵抗を続ける日本の部隊に「降伏」を勧告するためでかけるくだりがあります。結果的にはその部隊は降伏するのですが、水島上等兵は帰還の途中で怪我をして蛮族に救われます。そして彼ら蛮族の手厚い看護で元気を取り戻します。怪我も治ってもとの部隊へ戻ろうとするのですが、帰してくれません。腕や足の太さを測ったりされて、もっと食べろ、もっと食べろです。それから、ようやく自分が食われる運命にあることに気がつく。そのような話なので本当は怖い、怖い話です。ですが、読んでいてなんともユーモラスな感じもあり、思わず笑ってしまいました。そういえば、小学生の頃、台湾の奥地には首切り族ともいうような野蛮人が昔いたとも聞きました。そんな話は多分実際にあったのでしょうね。
読んだあとも、何時までもいろいろ考えさせられる小説、いや童話でした。

あとがきを読む段になって、ようやく分かったような有様です。でもそれでよかったのです。主人公の「水島上等兵」が敗戦も知らず抵抗を続ける日本の部隊に「降伏」を勧告するためでかけるくだりがあります。結果的にはその部隊は降伏するのですが、水島上等兵は帰還の途中で怪我をして蛮族に救われます。そして彼ら蛮族の手厚い看護で元気を取り戻します。怪我も治ってもとの部隊へ戻ろうとするのですが、帰してくれません。腕や足の太さを測ったりされて、もっと食べろ、もっと食べろです。それから、ようやく自分が食われる運命にあることに気がつく。そのような話なので本当は怖い、怖い話です。ですが、読んでいてなんともユーモラスな感じもあり、思わず笑ってしまいました。そういえば、小学生の頃、台湾の奥地には首切り族ともいうような野蛮人が昔いたとも聞きました。そんな話は多分実際にあったのでしょうね。
読んだあとも、何時までもいろいろ考えさせられる小説、いや童話でした。
