梅雨に入ったというのに、さっぱり雨が降らず、猛暑の日が続いています。明日は町内のゴルフ・コンペがありますが、気分が重く、参加しなければよかったなどと後悔しています。梅雨の時期にはやはりそれなりの天候を期待しますが、神さんはそんなに甘くはないようです。雨が恋しい!
テレビを見ていると、タレントや司会者で「私的には・・・」という言い方を連発する人がいます。この表現、聞いていてあまりいい感じがしないのは私だけでしょうか?そこで、買ってきた本「問題な日本語」をめくってみました。
「わたし的」を言いかえれば「私としては」となりますが、この表現は「他の人はともかく、自分はこう考える」という気持ちを表します。他の人の別の意見があることを認めた上で自分の意見を述べるという述べ方ですから、一見思慮深い述べ方のように思われますが、その陰にはストレートに自分の意見を言おうとしない「逃げ」の姿勢が感じられます。
「的」が流行る背景には、ものごとをはっきり言わないであいまいにぼかす最近の風潮が影響を及ぼしているものと思われる。「わたし的には」「気持ち的には」などで、「的」を使わないで表現するとなると「私としては」「気持ちの上では」など、さまざまな表現を使い分けなければなりません。しかし「的」を使うことによっていとも間単にその煩雑さを回避できるのです。話し手にとっては楽な表現ですが、聞き手には正しく伝わらない表現であることを自覚して、教育やマスコミの現場では安易な「的」表現を使わない・使わせないことを目指したいものです。
(以上「問題な日本語」から引用)
この本のいいところは「この用法は間違っている」と指摘するだけでなく、どうしてそういう表現が生まれてくるのか、誤用であったとしても、その誤用が生まれてくるいわば「誤用の論理」を究明しているところですね。一般の人に影響が大きいマスコミの現場ではもう少しこのあたりのことを考えてもらいたいものです。
テレビを見ていると、タレントや司会者で「私的には・・・」という言い方を連発する人がいます。この表現、聞いていてあまりいい感じがしないのは私だけでしょうか?そこで、買ってきた本「問題な日本語」をめくってみました。
「わたし的」を言いかえれば「私としては」となりますが、この表現は「他の人はともかく、自分はこう考える」という気持ちを表します。他の人の別の意見があることを認めた上で自分の意見を述べるという述べ方ですから、一見思慮深い述べ方のように思われますが、その陰にはストレートに自分の意見を言おうとしない「逃げ」の姿勢が感じられます。
「的」が流行る背景には、ものごとをはっきり言わないであいまいにぼかす最近の風潮が影響を及ぼしているものと思われる。「わたし的には」「気持ち的には」などで、「的」を使わないで表現するとなると「私としては」「気持ちの上では」など、さまざまな表現を使い分けなければなりません。しかし「的」を使うことによっていとも間単にその煩雑さを回避できるのです。話し手にとっては楽な表現ですが、聞き手には正しく伝わらない表現であることを自覚して、教育やマスコミの現場では安易な「的」表現を使わない・使わせないことを目指したいものです。
(以上「問題な日本語」から引用)
この本のいいところは「この用法は間違っている」と指摘するだけでなく、どうしてそういう表現が生まれてくるのか、誤用であったとしても、その誤用が生まれてくるいわば「誤用の論理」を究明しているところですね。一般の人に影響が大きいマスコミの現場ではもう少しこのあたりのことを考えてもらいたいものです。