しげるの自遊学

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問題な日本語

2005-06-24 09:08:45 | Weblog
中国人の友人で、日本語の達人がいます。彼女に最初に会ったとき、あまりにも日本語が上手なので、びっくりしたものです。日本に長年住んでいるかと思いきや、日本に来たばかりでした。彼女は中国の大学で日本語を勉強したわけで、日本に来てから学んだわけでもなし、日本に長年住んで、その結果日本語が上手になったわけでもないのです。発音、言葉つかいともに完璧です。

彼女の話ですが、最初日本語の勉強を始めたとき、易しい言葉だと、特に発音は易しいと思ったそうです。たしかに日本語はあまり口をあかないで発音するので、欧米人や、中国人にとっては発音が易しいと感じるのでしょうね。その彼女が云います。日本語は勉強すればするほど、難しくなりますと。

敬語、美化語、謙譲語、尊敬語などなど、日本語は難しい言葉ですね。それにカタカナ、ひらがな、漢字それに最近は外来語がやたらに多くて、こんな難しい言葉を操る日本人というのは、もしかして本当にすごい民族かもしれません。私は思うのですが、日本語というのは一言で云えば、話す相手の立場を考えて話す、そんな言葉ではないか。日本人はいつも相手のことを考えながら話しているのではないか、そのように思います。相手の立場を考えるから、尊敬語を使ったり、その時その時の状況にあわせて言葉を選んでいるのだと思っています。日本人というのは、無意識のうちに常に相手を意識して言葉を選んでいる、私はそのように思うのです。

日本語がそれだけ難しいがゆえに、最近「誤って使われる日本語」が気になるのかもしれません。昨日たまたま本屋の店先で「問題な日本語」をいう本を見かけ、早速買ってきました。テレビを見ていると、タレント、有名人などが使う言葉に、ものすごく違和感を感じることが多いです。正しい日本語なのかどうか疑問に思うことがしばしばあります。「流行語大賞」などという賞もあるくらいですから、わざと自分で勝手に作った言葉を使っているのかもしれませんが、それにしてもどう考えても可笑しいという言葉があります。この本で、そんな疑問に答えが得られそうです。

最近、ものすごく気になっている言葉に「耳障りがいい」があります。これを音楽の先生が使うので余計気になるのです。そのほかにも気になる言葉がたくさんあります。もしかして、この本でそのような疑問が解けるのではないかと期待しています。