年を重ねていくと、誰しもが自分の世界に往きたくなる。度々、繰り返していると、戻れなくなったりする。亦、戻れても記憶に靄が懸かったり、透明になったりする。自分に都合よく解釈することにもなって、周りを慌てさせる。本人に悪気は無いが、他の者には理解不能のことも。
朝、仕事に行く。という事がなくなったり、自分が今までにしてきた事が、できなくなったりしてくるのも自覚がないのだ。幸せと思う、元気な頃ばかりを思い出す。実際には大変であり、子ども等は小さいのだ。自分がいなければと思うので、必要性が生きがいにもなっていた。
新しいことを認識できない。自分が年をとったことに、想いがいかない。はて?自分ではない誰かが、目の前に居る。知らない人が追いかけてくる恐怖。幻影でも、幻聴でもないのに、可笑しなことばかり言う。援けを求めた時、誰よりも母親が浮かぶもの。探しに往こうとする。
何が善いとか悪いとかではなく、人間の業でもある。最終的には、其処に往かなければ旅は終わらない。老若男女、皆逝きつくのだ。多少の時間の差はあるだろうが、産まれた以上は必ず辿る。その過程を、見守る者、共に歩く者、傍観する者、知らぬ振りをする者等多数。
月日の経つのは速いなぁ。とカレンダーを見やる。年末の行事も目白押し、忘年会やら大掃除が待っている。この年になると、何が愉しいって、自分の時間があること。ぼんやりとできることも大切。朝は結露の窓拭き。体を動かすこともしよう。便利なことには落とし穴が。
そろそろ湯たんぽを出したい。ストーブも掃除をしよう。炬燵は壊れているのだが、孫等が来るので、布団だけは用意しておくか。湯たんぽを入れれば温かいだろう。電気代は上がる一方。銀河がいないので、心配することもない。毎朝、お茶湯は欠かさないでしている。
昨日今日と、しんどかったが乗り切った。インフルエンザの注射に、免疫と抗体が勝った。枇杷葉の種を噛んで凌いだ。古典落語を聴きに行く予定だったが止めた。雨が降っていたことも禍した。出不精にとって愉しみの行事なのだが、上司の復帰歓迎会に変更したため。
真夏の夜の夢。今年の夏は、暑かった!!それが、一気に寒くなった。風流が消えていく時代だなぁ・・・