空が晴れたかと思えば、束の間で小雨が落ちる。雨脚が強くなったり、雷が鳴り響いたり、今年の初秋は、星の瞬きも僅かにしか観えない。あちこちに異変が起きている。源氏と平家が争い、平家が負けて都落ちした。何百年も前、このような天気であったのか。
新月が近い、月は日に日に細る。災害は、何時、どのようにして起きるのか、近場を常に散策して、危険箇所を調べておきたいもの。夏は、暑いのだ。冷房に頼って生活をしていると、小さな前兆を見落としてしまう。難しいことは兎も角、異変に一早く気づきたい。
自然を相手にして、人間が勝てる筈もなく、文明の利器に振り回されて、肝心なことを忘れている。生きていくことには、自然からの教えが無くてはならず、数字や言葉では割り切れない、表せないことがある。全知全能の支配者であり、ブラフマンとも呼ばれる。
神の声を聴き、使命を帯びている生き物は、人間だけとは限らない。原発の生み出す核廃棄物、その処理にかかる年数は、何十年と云われるが、大気圏外に捨てることも、地球の内部に埋めることも、さしたる違いはない。人類を破滅に導くことに変わりはない。
この先に待っている地球の未来は、誰の制御も効かず、何者にも存在を許さない、星の姿に転じる。太陽も月も、太陽系・外に及んで、止まるところのない闇に吸い込まれていくのだ。核の脅威には、戦争への自国の威嚇が潜んでいる。平和とは、脆く崩れ易い。
じたばたしても始まらない。時間が止まってしまうのは避けられない。罪も咎もない人間など、この世には存在しないだろう。懺悔に値することも叶わず、その日まで命を全うするしかないのだ。普段通りの暮らしの終わりは、誰にも知らされていない。ノア以外には。
帰宅途上、図書館に寄り、ケネディ暗殺の事実、を返却する。100冊まで少しづつ読み近づいた。読みたい題と中味が、自然に伝わってこないと、飽きてしまう。絵本にも、隠された作者の想いが読み取れることもある。本は素晴しい、愉しみの増えるものだ。
姫金魚草と、チューリップです。春の庭が鮮やかに彩どられ、日差しの中で踊っているようだ。親指姫はどこかしら?