枇杷の葉なし

枇杷の生育や、葉・花芽・種のことを日々の生活のなかで書いていく。

阿修羅・・・

2018年08月22日 | Weblog

 光瀬龍作の、百億の昼と千億の夜とを、勤めていた本屋で見つけ買った。哲学的な要素が多大にあり、難解な箇所も多い。そこに出て来る阿修羅に、強く惹かれたのは、仏界に帰依したとあるからで、疑問が膨れ上がった。奈良に通うこと夥しく、魅了されてしまった。三面六臂の顔の複雑さ。

 興福寺は、橘の三千代の健立とあり、藤原不比等の愛人でもある。絶大な権力を持ち、君臨した者に庇護されるのではなく、地位と権利を主張し、太っ腹な人物でもあったようだ。奈良時代には、正式な妻の外に、大勢の愛人が居ても、却って位が上がった向きがある。長岡良子のコミック必読。

 阿修羅像は、国宝館にある。橘三千代の娘は、聖武天皇の后で、光明皇后である。枇杷葉との拘わりは、大勢の皮膚病患者を施薬堂に容れて、様々な薬草を敷き、その上に身体を横たえた者に、下から蒸したように治療をしたことで知られる。民間から初めて皇后となった。藤原不比等の、絶大権力。

 阿修羅も、鬼子母神にも、そこに至るまでの心情が複雑で、言葉を超えた生きざまに惹かれる。時空を翔け、帝釈天との戦いに明け暮れる。お釈迦さまが悟りを啓き、ユダが裏切りながら、キリストの復活を促す。萩尾望都著のコミックも、壮大なスケールで描かれており一考あり。歴史は愉しい。

 イギリスの前は、イングランドと呼ばれていた時代。ヘンリー8世の世では、世継ぎが産まれないばかりに、陰謀が渦巻く。アン・ブーリンは、1000日のアンのタイトルだったり、ブーリン家の姉妹として記録が残っている。何れにしても、長期に亘って統治した、エリザベスは1世は二人の娘だ。

 世界史も日本史も、関心があれば楽しくなる。歴史の授業は、教える側が熟知していることにも由ろうが、自分がここに居る理由でもある。命は繰り返され、繋がっていくのだ。考え方に依っては、不思議でならない史実でもある。そうしてみれば、この時代を生きていること自体が凄い。素晴らしい。

 今日から4連勤である。暑さが和らいできたと喜んでいたら、湿気の多い不安定な天気である。台風が19号、20号と続いて暴れこんで来た。このシーズンの特徴でもあるが、大きな被害にならないことを祈るばかり。原発炉が壊れませんように。放射線の流出がありませんように。安心も安全も野放し。

 昨年の長崎茂木。生り年だったので、枝が萎れないかと思うくらい下がった。たわわに熟れた。

 

 


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1 コメント

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Unknown (omachi)
2018-08-22 20:03:48
歴史探偵の気分になれるウェブ小説を知ってますか。 グーグルやスマホで「北円堂の秘密」とネット検索するとヒットし、小一時間で読めます。北円堂は古都奈良・興福寺の八角円堂です。 その1からラストまで無料です。夢殿と同じ八角形の北円堂を知らない人が多いですね。順に読めば歴史の扉が開き感動に包まれます。重複、 既読ならご免なさい。お仕事のリフレッシュや脳トレにも最適です。物語が観光地に絡むと興味が倍増します。平城京遷都を主導した聖武天皇の外祖父が登場します。古代の政治家の小説です。気が向いたらお読み下さいませ。(奈良のはじまりの歴史は面白いです。日本史の要ですね。)

読み通すには一頑張りが必要かも。
読めば日本史の盲点に気付くでしょう。
ネット小説も面白いです。
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