時ならぬ五月の長雨がようやく上がって、青空が広がってきた。(天気予報では、5月にこれだけの雨が降るのは観測史上4番目のことと言っていた)
外気温10度、室内17度、湿度39%。雨があがるというと、寺尾聡が好演した、山本周五郎原作の映画「雨あがる」を思い出す。元禄時代の奢侈に飽き、質実を尊ぶ享保の時代背景は、何か現代の日本社会を彷彿させる。禁じられている賭け試合で儲けた金で安宿の泊まり客に楽しみを与えた主人公が、そのことにより結局仕官の道を棒に振ってしまう。心根の優しい雰囲気、観終わった後の、晴れ晴れとした感覚が忘れられない名作である。
ミツバツツジがようやく満開になった庭に出る。
新緑と青空がまぶしい。
林床には、可愛いマイヅルソウの群落が芽生え始めた。この時期ほど素晴らしいときはない。
今日は、先日Fさんからいただいた二輪草の植え付けなどを行う。(「ガーデニングの愉しみin八ヶ岳」参照)昼からも、庭作業をおこなう。今日は気温がぐんぐん上がった。終日庭にいたので、夕方になると、紫外線をまともに受けた顔がひりひりした。
身体が火照った今日の夕食は、あっさりした和食にする。
アマダイの干物、タコとワカメの酢物、それにおろし蕎麦。ついでに明日の食事用に、冷蔵庫にある大根、こんにゃく、竹輪、卵を入れておでんも煮ておこう。おでんは一晩おいて冷ますと、具に味がゆきわたり、ひと際美味しくなるのだ。
一日中庭で動き回ってお日様にあたった後のビールは、五臓六腑にぐいぐいと滲みわたった。これで疲れも取れる。