フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

大草原にカッコーの声が響いた

2011-05-25 | 山登り

今日もいい天気になった。外気温5度、室温15度、湿度40%。

朝食を済ました後、コーヒーを淹れて、ボトルに詰める。今日は、ペンション銀の森さんとご一緒に、ヤマナシを見にハイキングに行くことになっている。

銀の森さん宅では忘れな草が満開だ。

早速、銀の森さんに送っていただいて、八ヶ岳県営牧場に行く。そこから楽しい高原ハイキングの出発だ。

見渡す限りの青空、緑の牧草、銀嶺の南アルプスが一望だ。その時、あっ、カッコーの鳴き声が聞こえた。カッコーの初鳴きはいつ聞いても、心が躍る。はるかユーラシア大陸から、夏鳥としてやってきたのだ。どれくらいの距離を飛んで、この八ヶ岳までやってきたのか、想像すらできない。

ここは、全く日本離れした風景が続く。心地より初夏の風が吹きわたる草原、人は誰もいない。これはなんという木なのだろうか。ダケカンバ、ニレ?まだ葉が一枚も出ていない巨木が屹立している。

広い牧場の中に、ヤマナシが咲いていた。残念ながら、満開の少し手前だ。銀の森さんにお聞きすると、今年は少し遅れているとのことだ。

南アルプスを背景に、牛たちはのんびりと草を食んでいる。

40分ほど歩いて、丁度いいところに、ベンチがあったので、そこで休憩した。

足元には、オキナグサが自生している。

子牛が美味しそうに水を飲んでいて、何か用ですか、と言っているような表情を浮かべている。降りてくると、写生グループが、絵を描いていた。

銀の森さんに帰ってきて、ハーブティーをいただいた。ローズピンク、レモングラス、ラヴェンダーその他が入っていてなんともかぐわしい香りだ。同時に、柔らかい美味しさが口の中に広がる。会話を楽しんでいると、お昼前になったので、お暇した。

午後は、妻が、陶芸教室は。私のフルートレッスンは昨日済んだので、私は家に残って、ガーデニングだ。庭の中央に置いていた、伐採後も枝を処理する。これがなかなかの苦労だ。太い枝をチェーンソーで切りながら、細い枝を一か所に運ぶ。太い物は、太い物として集める。

ようやく整理がついた後、畑に出て植え付けを行った。(「ガーデニングの愉しみin八ヶ岳」をご覧ください)

5時ごろ妻が帰ってきた。今日は前回に続いて、小鉢を3鉢と箸置きを作ったとのことだ。

一緒に6時過ぎまで庭作業をする。久しぶりにふらふらになってしまった。ひと風呂浴びて体重を計ってみると、4月にこちらに来てから2キロほど減っていた。清里での労働のたまものだ。

夕食は、銀の森さんにいただいたコシアブラを使って、天ぷらソバとする。と言っても、妻が天ぷらを揚げている間に、私は、ヤマイモを摺りおろし、蕎麦を湯がいて、ざるに盛るだけだ。ほどなく出来上がったので、乾杯だ。身体を動かした後のビールは、何ものにも代えがたい旨さだ。コシアブラの苦味とうまみもいい。とろろそばは、喉越しは最高だった。