フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

爽やかな「風」が吹き去る

2011-07-24 | 人々との交流

曇り、外気温15度、室温22度、湿度48%。涼しい朝だ。
今日は、昨日車で来た二人の女性をご案内する。昼までしか時間がないので、車でざっと八ヶ岳界隈を走ることにする。牧場通り~清泉寮、残念ながら雲がかかっているので山はほとんど見えない。まきば公園にいくと、ハーレーが集結していた。ここも一面に衣をひいたような薄いモヤがかかっている。


焼き物が好きだという彼女たちは、夢宇谷にお連れしよう。ほとんど来客者はいなく、ひっそりしていた。手ごろなスープ皿があったが、どうも妻と好みが合わなくて買うのを諦める。

時間が無くなってしまって、それ以外の所には行くことができず、お別れすることになった。7人の来訪者は、夏の林を吹き抜ける爽やかな風のように、吹きぬけていった。

静かなアダージョの森に帰ってきて昼食をする。どうも、何かを作るのが面倒なので、「BLT」サンドで間に合わせておこう。ベーコンはパリパリにする気もしないので軽く炒める。昼食を食べていると、隣村のFさんからテレがかかってきた「ヤマユリが咲いていますよ」という話だ。春に、枝垂れサクラの咲く素敵な庭を見せていただいたときに「夏にはヤマユリが満開になります」とお聞きしていたので、一度訪ねてみたいと言っていたので、連絡してくれたのだ。

1時から3時過ぎまでフルートを練習しておく。この間、来客が続いたので、ほとんどまとまった練習をしていなかったのが気になっていた。吹き始めは、いやな濁った音しか出なかったが、2時間ほどやるとやっと元に戻ったかな、という感じだった。

3時30分過ぎに、Fさん宅をお訪ねする。ご主人は、庭で草抜きをされていた。言われる通り、庭にはいたるところにヤマユリが咲いていて、芳香を放っていた。ヤマユリは大きいものでは、数十個の花を付けるとのこと。種が飛んだからなのか、庭のいたるところに咲いている。

大きなヤマボウシの下にはソバナが咲き始めていた。

これを食べてみてくださいといって出された「インカのめさめ」をというジャガイモは、栗に似たような味で、とびきりの美味しさだ。私たちがあまりに「美味しい」というので「それでは畑のをお持ち帰りください」といってわざわざ畑から「インカのめざめ」を掘り起していただいた。

畑ではカボチャ棚に、立派なカボチャが育っていた。やはり蔓は「1本仕立て」にしなければならないそうだ。それ以外にも塩漬けしたエゴマの葉、肌かぶれによいという「干しヨモギ」「干しドクダミ」、帰り際には、テッポウユリとヤマユリの切り花まで戴いた。

今夜の夕食は、野菜たっぷりのほうとう、「インカのめざめ」の丸かじり、エゴマの葉包みのおにぎりとしよう。爽やかな「土の香り」が漂ってきた。獲れたての自然の恵みは、美味しさの原点であろう。