フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

嵐、過ぎ去る

2011-07-21 | 人々との交流

台風6号がやってきていたので、昨夜からものすごい風が吹き、朝になっても、木々の梢は大きく左右に揺れている。雨は止んだが、空は重く、曇っている。外気温15度、室温21度、湿度52%。涼しいのを通り越して、半袖では肌寒い。

さすが女性4人で作る朝食は、手際がいい。もちろん賑やかである。

朝食後庭を散歩していると、幸運なことに空が晴れてきた。台風は、東の海の方に逃げて行ってくれたようだ。それならば、早速、八ヶ岳観光としよう。
まずは、清泉寮だ。台風が来ているとあって、観光客はほとんどいなかった。清泉寮で食べるソフトは美味しい。

その後は、まきば公園へ。このころになると、申し分のない空模様となった。しかも、涼しい。

 


いつもの夢宇谷に行くと、木曜日は生憎の定休日。次は、パン教室のメンバーなので、八ヶ岳カントリーキッチンの石窯工房を訪ねたが、ここも定休日だ。シーズンに入っても、定休日はそのままなのだ。営業をチェックしていなくて申し訳ないことをした。

昼食は、庭の美しい香草庵の蕎麦を食べることにした。香草庵に行ってみると、さすがに台風のあくる日なので、店は空いていた。

庭を見ているとほどなく、ざる蕎麦が出されてきた。更科のやや硬めに湯でられた後の、冷水での洗いがいいと感じた。味の違いはあまりないが、すっきりした腰と歯触り、喉越しが味の決め手かもしれない。蕎麦はやはり、湯がくことと水洗いがポイントなのであろうか。

 

蕎麦がきも食べてみると、もっちりしていて、美味しかった。

昼食後は清里に帰り、萌え木の村~ともにこの森~オルゴール館をめぐる。アダージョの森に戻ってきてしばし休息。陽が西に傾いてきたので皆さんと一緒に畑に出る。台風のため2日間畑に来なかっただけで、ものすごく草がはびこっている。疲れているのに、一所懸命草抜きを手伝っていただいた。同時にキュウリ、ナスビ、ズッキーニなどもたくましく育っていたので収穫する。台風の影響でトウモロコシが傾いてしまったので、支え棒を立て紐で結わえる。

夕食は、皆さん、あっさりしたものがいいとい言うことになり、ともにこの森の「だいずや」で買った豆腐と漬けもの、酢タコなどで済ませた。


デザートは豆乳で作ったわらびもちだ。弾力と歯切れ感が杏仁豆腐に似ていた。

食後は、いつの間にか、各家庭のご夫婦の話になった。仲のいいご夫婦の話を聞かせていただ行くと、心が和んでくるのがいい。


陽気なかしまし娘がやってきた

2011-07-20 | 人々との交流

台風6号が四国高知近くにやってきたので、雨脚が強い。外気温17度、室温22度、湿度55%。

今日は、午後に大阪からバスで「陽気なかしまし娘」さんたちがやってくることになっていて、午後のレッスンを午前に振り替えていただいた。ところが、ネットで検索すると名神が関ヶ原で通行止めになっているではないか。バスが運休しはしないかと心配したが、予定通りに出発したと連絡が入った。朝食後、妻をJマートに送っていき、私はフルートレッスンへ。

今日のレッスンは、アルテ教則本ではなく「名曲31選」から、ドボルザークの「ユーモレスク」とシューマンの「トロイメライ」を練習した。「ユーモレスク」は、独特のリズムが切れ切れにならないように、歌うところはテンポを落としてゆっくり歌うこと、と指摘された。なるほどなるほどとつぶやくばかりだ。「トロイメライ」は、同じような旋律が繰り返されるのでそれをどう引き分けるかが大事。これも、テンポを落として、フレーズ感を出しながら演奏すること。シューマンだから、切れ切れになったり、ぶっきらぼうに演奏してはいけないとのことだった。練習をやっていると、直ぐに時間が過ぎてしまった。空はどんよりしているが、雨はやんでいる。

きららに妻を迎えに行き、一旦アダージョの森に帰る。バスに乗った友達からの連絡では、バスは問題なく走っていて、内津峠で昼食休憩をとっているとのこと。3時前に、長坂高根バス停に迎えに行くと、バスは15分ほど遅れてやってきた。「陽気なかしまし娘」さんというは、妻が通っているパン教室の先生と生徒お二人の一行で、女性たちは、再会の喜びを全身で現していた。

台風は東の方にそれていく気配で、少し空も明るくなってきた。それならと、八ヶ岳倶楽部に寄ることにしよう。さすがの八ヶ岳倶楽部も、台風の今日は空いていた。柳生慎吾さんが、一人で写真撮影をしていたので、ご一緒に記念撮影に入っていただいた。いつもチェックしている苗売りコーナーでは、ハナイカダが雌株、雄株とも一鉢5250円で売られていたのに驚く。

 

アダージョの森に着き、一服すると、元気な皆さんは、早速トマト・オニオンサラダを作り始めた。パンの先生からは、食パン2斤とアンパンを持ってきていただいた。

焼き立てのアンパンは甘くておいしい。

夕食の準備ができたので、近くの温泉で汗を流そう。高根の湯に案内したら、なんと水曜日は定休日、それならとパノラマの湯に行くことにする。雨もやんでいたので、露天風呂を楽しんでいただいた。自慢の富士山はさすがに望むことはできなかった。

アダージョの森に帰ってきて、早速、歓迎の「夕食会」となる。まずは、「乾杯!」で記念撮影。先ほど作っていただいたサラダ(トマトはご主人が畑で栽培されたものだ)は、手製の醤油ドレッシングがなじんで実においしい。


豚ミンチと野菜のレタス包み、それに先生の食パンは、さすがにふっくらとして、きめが細かく美味しい。メインのサムゲタンは、暖まらないのに時間がかかってしまって、直ぐにお出しできなかった。

その後、皆さんから、私のフルート演奏を所望されたので、ヘンデルの「ラルゴ」、シューマンの「トロイメライ」、グルックの「精霊の踊り」を演奏した。幸い、ビールで半分酔いが回っていたので、フルートの演奏はともかく、「舞台度胸」だけはできあがっていた。余興として楽しんでいただいたので、よかったかな。

食後は、明日の観光ルートはどこに行くかワイワイ、ガヤガヤと談笑が続いたが、私の方は、眠たくなって先にお休みさせていただいた。

 


欧州旅行の話をお聞きする

2011-07-19 | 人々との交流

台風6号が四国に近づいてきていることの影響を受けて、昨夜からの雨脚が強い。朝は少し小ぶりになったとはいえ、時折激しく降っている。風も強くなってきた。外気温17度、室温24度、湿度55%。涼しい。

今日は、欧州3カ国の旅から帰国されたTMTMさんご夫婦から旅行の話をお聞かせ頂くことになっている。雨の中、11時にお越しいただいた。

ハーブティーを飲みながら、早速旅の話を聞く。お二人が、それぞれ2台のカメラで撮影されてきた写真を膨大な量だそうだ。今日は、そこからセレクトした写真をフォトブックに奇麗に整理して、お持ちいただいた。

まずは、英国。ロンドンから直ぐにレンタカーを借りてコッツウォルズへ。チッピング・カムデン近くのキフツゲートとキドコートの庭、サイレンセスター、バイブリーのアーリントン・ローなど、昨年私たちも訪ねた美しい景色が思い出される。それ以外にもボートン・オン・ザ・ウォーター、ブロードウエイなどのコッツウォルズの景色が美しい。

次は、湖水地方へ。レンタカーなので移動が快適とのこと。ウインダミア湖、フットパスの光景、ワーズワース、ピーターラビットのビアトリクス・ポター、ヒルトップ。それに、サンドイッチ、スコーン、ケーキの三段重ねの「「アフタヌーンティー」は連日楽しまれたそうだ。写真を見る都度、私は一度も食べさせてもらわなかった、との妻の嘆声が漏れる。

その後は、ロンドンからユーロスターに乗ってパリへ。フランスでは、主として美術館巡りをしたとのこと。オルセー美術館とモネの睡蓮の間で有名なオランジュリー美術館の話を聞かせていただいた。

続いてイタリアへ。フィレンツェの写真は真っ青な空になり、さすがイタリアだ。観光客で人気のピサの斜塔に登るのには、3時間待ちだったとのこと。

欧州旅行の話を聞かせてもらってから、昼食となる。手製のベーコンの燻製、食パン、フォカッチャ、それに畑で収穫したトマトなどを持ってきていただいた。

食後は、陶芸、庭づくり、音楽などの話。TMTMさん宅で、クレーンを使って25メートルもの赤松を伐採した、と聞くと、「へー」と驚いてしまった。赤松を伐採してからは楽しい庭づくりの計画がどんどん膨らんでいるそうだ。その後、私のフルートの演奏も飛び出してしまった。練習不足というか実力不足は否めない。

その後も、話は続いたが、台風6号の影響で風雨が強まってきたので、お開きになった。
昼食のボリュームが多かったので、とても夕食は食べられない。入浴後軽くビールを飲んで就寝した。

 

 


岳友帰る

2011-07-18 | 山登り

今日は、FIFA女子ワールドカップの決勝戦にナデシコジャパンが出場するというので、朝の3時30分から観戦している人がいる。私は寝ていたが、音が漏れ聞こえてきた。驚いたことに、アメリカとの本戦は1対1の同点。延長戦も1対1で決着がつかず、PK戦を日本が制して、優勝した。延長戦の澤選手のゴールは神がかり的ともいえる美技だった。

朝食時間もナデシコジャパンの優勝で持ちきりだった。さすがに7人の朝食はワイワイガヤガヤご賑やかだ。
山に登っているときには、申し分のない快晴だったが、一転して、大型の台風6号が西日本に近づいてきた。既に九州や四国は暴風圏に入ってきているらしい。

山の仲間も、ゆっくりはしていられないということになり、全員で記念写真を撮って、お別れすることになった。

午前中は硫黄岳登山の記録と写真を整理する。
私が硫黄岳に登っている間に、先日アダージョの森にお越しいただいた方から、お礼の宅急便が届いた。中には、心暖まるお礼の手紙と画集「押し花で描く妖精たちの輪舞(ロンド)」、手製のパン「ドイツのシュトーレン」と「ハイジ」、それにコーヒーの3種類の生豆「コロンビア ナリーニョ スプレモ」「ブラジルサントス ジュヌイーヌ ブルボン」「ブルーマウンテンNO1 ウォーレンフォード」が入っていた。3種類のコーヒーを飲み比べるのが楽しみだ。手製のパンとともに、ゆっくり味わわせていただくことにしよう。

 午後になると、空がどんよりとし、風も強まってきてた。登山の疲れもあるので、外での作業はやらず、フルートの練習をする。ほんの1日吹いていないだけなのに、音が濁っていけない。基礎練習とアルテ19課のハイドンをやる。これがなかなかの難物で、依然として、スムーズに音が流れない。最後に「名曲31選」のフォーレシチリアーノを吹いても、どうもテンポとリズムが合わないので、今日の練習はこれで置いておく。

庭と畑の様子を見に行くことにする。テッポウユリやキキョウが咲き始めた。

畑に行くと、ズッキーニやシシトウ、ナスビなどが、ものすごく採れる。わずか1日畑に行かないだけだなのに、作物はすごく成長しているのだ。芽欠きをした芽を挿しておいたトマトの苗が大きくなってきたので、添え木をする。雨がぽつぽつを降り始めたので部屋に戻ることにした。


快晴・360度の眺めを堪能する

2011-07-17 | 山登り

朝3時45分目覚めてトイレに行くと、既に、山に登る支度をしている登山客がいた。満月に近い月が煌々と照っている。朝食は5時からで、焼きサバ定食だ。山に登ると食欲旺盛になり、ご飯はお代わりした。

小屋の横は、ちょっとしたお花畑になっていて、可憐なコマクサが咲いていた。

5時40分出発。空は雲ひとつない快晴だ。6時10分夏沢峠着。眼前には硫黄岳が迫り、山々はよく見える。

7時20分、標高2760メートル硫黄岳頂上着。

硫黄岳の頂上は広々としている。360度遮るものが無い、文句なしの眺望だ。眼前にに赤岳を中央に、阿弥陀岳、横岳。

西に目を転じると槍穂高の北アルプス、乗鞍、御岳、立山、剣、後立山。

南側には、中央アルプスから、仙丈岳、甲斐駒、北岳、鳳凰三山まで。東側には、金峰山から去年登った瑞牆山など秩父山塊。北側は天狗岳だ。硫黄岳の爆裂火口はすさまじく切り落ちている。

しばし、眺望を楽しんだ後、7時45分下山する。赤岩の頭への急降下だ。

下山道には、シャクナゲが満開だ。

峰の松目を目指したが、眺望が得られないので、登頂を諦めて、オーレン小屋を目指す。オーレン小屋10時20分着。小屋でもらった昼食の握り飯は、硫黄岳まで持ち上げて、結局オーレン小屋まで持ち帰って食べることになった。お世話になった小屋のおじさんに「有難うございました」とお礼を言って、11時オーレン小屋発。12時過ぎに、暑い桜平駐車場に戻ってきた。アブが、身体にまといついて来るのが、かなわない。

直ぐに車に乗り込む。13時、原村の樅の湯で汗を流す。入湯後、一本400円の500mlのビールが喉をうるおしてくれる。応えられない美味さだ。
その後、ひまわりスーパーで食材と飲み物を買いこんで、16時アダージョの森に帰ってきた。早速「反省会」の開会となる。料理は各自が食べたい物を食べる居酒屋メニューだ。さすがに、疲れていたので、宴会は9時30分でお開きとなった。