日々のあれこれ

現在は仕事に関わること以外の日々の「あれこれ」を綴っております♪
ここ数年は 主に楽器演奏🎹🎻🎸と読書📚

つばめ君、登場

2008-01-03 20:33:51 | Weblog

つばめ君の初出勤の日、私はオフだった。

そこで、彼に会ったのは、その翌日・・・とあいなった。

この日は、つばめ君にとっては、仕事二日目。

乾物の入荷日だ。

乾物の台車を引っ張り、売り場へ行くと、つばめ君が、カップラーメンの荷出しをしてくれているところだった。

お互い、初対面である。

「はじめまして~。鈴木といいます。宜しくお願いします

私が声を掛けると、つばめ君は、手を止めて、顔を上げた。

「包です。宜しくお願いします

「包み・・・くん。(でも、つばめ君と呼ばせてもらおう。命名したのは、南副店長だけど・・・)

二人で荷出しをしながら、話をした。

「もう、ここのスタッフには会った?」

「はい、昨日の朝。おばちゃんたちに・・・」

どうやら、卒倒したりはしなかったようだ。

良かった。

「いつも、こんなに荷物、たくさん入荷されるんですか?

すでに、荷物の山に、うんざりした様子だ。

「そうね、いつもより、ちょっと多目に発注したけど・・・」

すると、つばめ君は、急に驚いた顔になり、叫んだ。

「えーっ 発注とか、するんですか ここでのバイト、長いんですか?」

発注・・・と言う単語に反応した。

まっ。気持ちは分かるけど・・・。

私も最初は、入ったばかりの私に発注任せていいの?って思ったからね。

あなたの担当は、「米ですっ」って言おうかと、思ったけど、脅かすとかわいそうなので、やめた。

「ううん。まだ2ヶ月半。今は、まだ秋の初めだから、UFOとか、一平ちゃんとか、焼きそばが良く売れてるけど・・・。これから、冬場になると、ラーメンやうどんが売れ出すんじゃないかな」

「なるほど、そうですか。いい勉強になります」

まじめな学生さんだ。大学の専攻は、法学部法律科らしい。

そんな、感じだなあ。

「副店長が、若いつばめが来るって、言ってましたよ!」

すると、つばめ君は意外な事を言った。

「いえ、若くないですよ。もう、21ですから」

21で、若くない 

それじゃ、30半ばの私は、生きた化石・・・

ちょっと、困惑した私に、今度は、つばめ君の方から質問した。

 「大学の専攻は、何ですか?

大学・・・。 

いったい、どの大学だろうか。

日本での4年制大のことだよね、やっぱり・・・。

「英文科です。でも、卒業したのは、遥か、昔ですけど・・・(笑)

すると、つばめ君の顔が、数秒間、停止状態を保っていた。

ぽかんとして、私を見ている。

まさか、私のこと、現役の大学生って思ってないよね

バイトは長いのかって、聞くあたりが、学生同士だと信じてるみたいだったけど

それまでは、初対面でも、割と気さくに御喋りしていた つばめ君は、急に いそいそとしだした。

それ以来、すれ違うたび、

「お疲れ様です」

と、言いながら、深々と、私に敬礼するのである。

「若く見えるも~ん。女子大生で、通るよ

おば様達は、そういうが、まさか、現役の大学生が、自分と同級生くらいだと、勝手に信じてしまうなんてね・・・。

Comments (6)
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