日々のあれこれ

現在は仕事に関わること以外の日々の「あれこれ」を綴っております♪
ここ数年は 主に楽器演奏🎹🎻🎸と読書📚

夏のウナギの思い出

2008-01-15 11:32:19 | Weblog

クリスマスケーキ申し込み受付の店内放送も、お客さまに向けてスタートした。

店内にはツリーも飾られ、すっかりクリスマスムードである。

ほんのわずか5ヶ月前、私がここで働き始めた頃は真夏の7月で、店内放送はウナギの予約受付だったのに・・・。

早いものだ。

私は、しみじみとウナギ三昧の一日を思い出していた。

一日或は二日だけ、鮮魚の応援をしてほしい、と南副店長に頼まれ、お手伝いすることになったのは、働き始めて わずか2週間を過ぎた頃だった。

まだ、グロッサリーの仕事にも、職場のスタッフにも慣れていない頃だったので、 魚屋さんで、全く知らないスタッフと、知らない部署で、知らない仕事をすること自体、緊張そのものだったのだ。

南副店長に案内され、魚屋さんへ行くと、そこのチーフに紹介された。

「何をしたらいいんでしょうか?

「じゃ、ウナギを包んでもらおうかね~

と、元気よく返答したのは愛ちゃんという、魚屋さんの人気者おばちゃんである。

お客さんには、威勢よく、

「へい、らっしゃい!」

「サンキュー、ベリーマッチ

と、英語でハツラツと対応している姿を日々、目撃していた。

まず、愛ちゃんが見本を見せてくれた。

凍ったウナギに付いた氷を拭き、紙に包み、桜ウナギと書かれたパッケージに入れていく・・・。

真夏だというのに、これを一時間も続けたら、手がかじかんで、感覚が麻痺した感じだ。

そこへ ほんの数日前、

「ごめんね、店長室に置いてあった履歴書、見たんよ!

と、軽いノリで話しかけてきた にーちゃんが現れた。

魚屋さんだったのか。

同じ年齢だと聞いていたので、お友達言葉で話した。

そして・・・。

先ほど副店長から紹介された、魚屋のチーフに向かって、軽いノリの にーちゃんが、なんと命令形で指示を出したのだ

これには、すってんころりんと、滑りそうになるくらい驚いた

ええ~っ 

うそお~!

ホント

アルバイトの 兄ちゃんだと思ってた

チーフに命令するということは、チーフより上の上司、ということになる。

バイトの兄ちゃんじゃないんだ。

社員なんだ。

しかも、すっごく偉い人だったんだ。

思わず、顔が引きつった・・・

その日以来、友達言葉ではなく敬語になったのである

 

さて・・・。この日は9時から6時までの勤務時間。

鮮魚では11時から手伝っていたが、ほとんど、この日のウナギとの格闘も終わりに近付いた頃・・・。

グロッサリーの岸辺さんが、予約ウナギを受け取りに来た。

「鈴木さん、大変だったでしょう? あらら、こんなに手が冷たくなって

私がウナギを手渡す時、 岸辺さんは、私の氷つくように冷え切ってしまった手を握りしめた。

やっ・・・優しい。

「あと、もう少しで終わりね、頑張ってね~」

「は~い、頑張りま・・・す

私は、実はウナギは嫌いだ。

あの にゅるっとした皮が気持ち悪い。

蛇みたい・・・。

それでも、夏バテにいいので、毎年、身だけ、食べている。

遂に、6時になり、魚屋をあとにした。

私も予約ウナギ2匹をつれて・・・。

南副店長の元へ行くと、

「あっ、お疲れさま。どうでした?あれ 目が赤いですよ!!疲れ・・・た? 大丈夫ですか? 明日は、様子見て、グロッサリーへ呼び戻しますから」

たった、一日、グロッサリーから離れただけなのに、南副店長の顔を見たとたん??懐かしさでいっぱいになった。

岸辺さんといい、南副店長といい、グロッサリーの人達は、なんて心優しいのだろう。

まだ、入ったばかりの私をこんなに いたわって?くれるなんて・・・。

小泉さんじゃないが、感動した。

そして、翌日の朝・・・。

休憩室へ行くと魚屋の愛ちゃんをはじめ、鮮魚のスタッフ、おばちゃんたちがお茶していた。

「昨日は、ありがとね~。ウナギ、包んでくれて

まず、愛ちゃんが、元気良くそういい、他のおばちゃん達も笑顔をくれた。

売り場へ行くと、おない年の兄ちゃん・・・じゃなかった、偉い人が、

「昨日は、ありがと、手伝ってくれて」

と、おっしゃって?下さった。

魚屋さん達も優しい。

要するに、ここのスーパーで働く人たちは、いい人ばかりなのだ。

あの日から、早、5ヶ月・・・。

今日から半年目に突入する。

出勤前の家でのリラックスタイム・・・。

ちょっと、思い出に浸ってみた私だった。  

Comments (6)
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