人生最大の不覚・・・だ。
とんでもない失敗をやらかしてしまった。
話は先週水曜日に遡る。
覚えておいでの方も中には いらっしゃるかもしれないが・・・。
水曜日。
大量の定番商品入荷に加え、冷凍食品も早朝から入荷され、荷出しに忙しかった あの日。
そう、副店長も乾物の荷出しを手伝ってくれ、どうにか時間内に発注までコギツケた、あの日・・・。
年末に向けて、倉庫に在庫を余分に発注し、売り切れたら、倉庫から補充するそうだ。
私は日本のスーパーで食品を扱った仕事をするのは、今回が初めてなので、 どのくらい年末に商品が動くのか、全く予想すら出来ない。
そこで、今回は、南副店長が年末用の発注をしてくれることになった。
その話があったのは、この日より二日前の月曜日。
「じゃあ、私は、その日は何も発注しなくていいんですね?」
「はい、もし、カンが鈍ってなかったら・・・」
「カン」
そして迎えた先週水曜日。
漬物の荷出し終了。
冷凍食品、荷出し終了。
乾物の定番商品、荷出し中・・・ いっ、忙しい
忙しい
途中、調味料を荷出し中の矢木さんに、つい、こんなことを言った。
「今日、副店長が発注してくれないかな。年末に向けてといわずとも、今」
半分ジョーク、半分本気な私の愚痴?に、矢木さん、苦笑い。
今度は その南副店長とすれ違った。
「あっ、副店長、今日の発注、したいですか?」
「えっ」
(発注したい? 俺が) という表情である。
「荷物、いっぱいあるし・・・。出来るだけ、荷物 出してしまいたいし」
「乾物が・・・ですか?」
「はい。それに 今日、副店長が発注すれば、年末に向けて 発注のカンを取り戻すのに いいかと思って」
いきなり年末の発注を副店長がするよりは、カンを取り戻す意味で、今回の発注もお任せしてもいいですよ、という意味である。
本人も、先日、「もし、カンが鈍ってなかったら」と、おっしゃっていたし。
「いっ・・・いえ。それは、18日のことで・・・。今回は鈴木さんが・・・」
「そんな、遠慮なさらずとも・・・」
今回は・・・って言いました? じゃ、次回は、副店長が発注ね。
次回は金曜日。
私は休み。
そう・・・。
こんな ふざけたような会話をして、そう思ったのが間違いの元だったのだ!
副店長がカップラーメンの荷出しを手伝ってくれているので、 私は急いで、この日の発注をした。
翌日の木曜日分の開発商品の発注も、日付けを木曜に設定し直し、前倒し発注。
ぎりぎりセーフ。
今日の仕事は、これで終わり。
イエーイッ
そして、木曜日、金曜日、私は連休。
金曜日!
そう、金曜日に発注すべきだった人って、誰?
誰も気付くことなく15日の金曜日の夜は、不気味に静かに、ふけていく・・・。
誰も黒猫、見なかったよね。
クリスチャンでも13日でもないし。
そして、 悪夢は週末の土曜日に・・・。
静かに・・・とーても静かに、 訪れたのである。
次回へ続く!