日々のあれこれ

現在は仕事に関わること以外の日々の「あれこれ」を綴っております♪
ここ数年は 主に楽器演奏🎹🎻🎸と読書📚

カトちゃんの実況中継

2008-01-10 12:46:22 | Weblog

時代(とき)は2006年9月。

場所は、とあるスーパーさくら通り店。

ここで働き始めて2ヶ月が経過した頃だった。

9月といえば、九州では特に大型台風に襲われる時期である。

この年も例のごとく、台風がやってきた。

「夜間バイトの**君、JRが止まって出勤不可能だから、休むって連絡があったから」

電話を切った店長は、心配そうに外を眺めた。

「鈴木さん、帰れなくなるよ!今日は早めに退社したほうがいいよ。私が送ろうか?

ひらっちが心配そうに言う。

「大丈夫よ。今、雨も止んでるし」

末永さんは、思い出したように、台風にまつわるエピソードをしてくれた。

「去年の台風の時、私、朝一番に店長に電話して、『台風だから、休みます!』って言ったよ。休んでもいいですか?じゃなくて、休みます!ぎゃははあ~

この日は結局、ずぶぬれになりながらも、無事、帰宅できた。

その数日後・・・。

9月といえば、もう一つ、台風並みに・・・いや、それ以上に話題になる大切なことがある。

 プレーオフ

福岡ソフトバンクホークス

私の幼なじみは、

ホークスの応援歌、若鷹軍団を聴いたら、故郷に帰ってきたア~って思うよ」

と、言っていたっけ。

この時期は、どこのスーパー、デパートでも若鷹軍団の曲が流れているのが福岡の街だ。

この日のプレーオフは、午後試合開始。

私の勤務は、午後からだった・・・。

な・・・なんでえ~!

職場に着いた私は、店長室を覗き込み、副店長に申し上げた。

 「私、今日、働く気分じゃないんですけど。 プレーオフが始まってるし。帰りたいんですけど・・?

半分ジョークぅ、半分本気な私だったが、南副店長は、真面目な顔で、つっ立ったままだ。

今度は西村チーフに会った。

ホークスのプレーオフみたいから、お休みしますって職場に電話したら、 懲戒解雇ですよね? 台風じゃなくて・・・プレーオフ

机で物書きをしていた西村チーフは、いったん手を休め、数秒間、考えた。

「そう・・・ですねえ

「試合・・・どうなってるんでしょう?」

「ああ、それは、カト君に聞いて下さい」

仕事をしながら、バックへ行くたびに、情報交換をする。

休憩中のスタッフは、携帯でチェックできるのだ

私は、持ってないけれど・・・世の中、便利になったものだ。

「鈴木さん、野球好きですか?」

カトちゃんの質問に、

「はいっ 好きですっ 

と、一歩踏み込んで答えた。

傍目には、私がカトちゃんに、愛の告白をしているように見えたかもしれない。

精肉のペコちゃんが私に話かけてきた。

「今、5点目がホークスに入ったよ!」

仕事中も落ちつかないのは、皆同じ。

バックへ行くと、カトちゃんが興奮状態だった。

「鈴木さん、今、5点目が・・・いや、6点目が入ったあ 松中が打ちましたよ!9回だから、勝利は、いただき・・・

この日は、ホークスの勝利で、いよいよ後一試合を残すのみ・・・。

これに勝利して、三度目の正直で、パリーグ優勝だあ~。

と、意気込んだ。

これもカトちゃんの実況中継のお陰。

 

ところが翌日・・・。

負けた。

大村もズレータも、セーフにしか見えなかった。

審判の判定はアウト・・・。

最後も微妙なタイミング。

翌日、会ったカトちゃんは、げっそりと痩せていた。

「一度ならず、二度も変な判定で・・・。最後の瞬間、 僕、南副店長の車の中で泣きましたよ!

カトちゃんは、夜まで仕事だった為、南副店長の車に備えつけられたテレビで最後の試合を 仕事終了後、観戦したそうだ。

南副店長と・・・?

彼は、全く興味なさそうだったが?

上司という立場上、仕事中に興味を示せないのだろう。

ヒーローインタビューの時、男泣きした松中選手。

プレーオフ敗退が決まった瞬間、同じく男泣きしたカトちゃん。

二人共、かっこいい 

小久保も戻ってきた!

2007年こそは・・・。

常勝チーム、福岡ソフトバンクホークスの優勝だあ。

とあるスーパーのスタッフ一同、ホークスを応援します 

Comments (4)
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