汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの散文詩 乱舞

2010年06月08日 | 散文詩
冴え渡る肉体美がこの苦境に乱舞している。その辛酸を舐めるのはどのような心理状態の時だろうか。心打つ名文句に涙を誘発させられ、その殺し文句の中で煮えたぎっている、時の辛辣な、怯えとも取れる孤高の叫び声は、この静寂に木霊する、神秘な女体に過ぎないのである。流砂は、あらゆる人間を飲みほしては、その消化された肉体を、更なる葉緑素へと変容させていくのだ。人間が犯した罪の重さは、散々蹴散らした意味の呪縛の中で、恍惚と輝く真理への飛翔となるだろう。痴呆が進行した老人の見る夢の有様は、その金剛の輝いている、匠の印の存在感によって、更なる誘惑への架け橋になるのだろう。
石垣を登るのは、いつの時代にも偉大な功績を残した人物の涙である。選り取り見取りな女をこの眼で視姦する愉しみは、奴隷にしかわからない、愉悦があるのである。
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みやすけの唄 夜の時間

2010年06月07日 | 歌詞
移り吹く風に煽られ
あなたの頬に 落ちる涙は
空の蒼さに 拡がる世界を 重ねた日々の願い

落ち行く言葉を 今は覚えてはいないけど
心の奥には 蟠っている追憶の影が一つ

さり気無い想いの架け橋に
透き通る肌の白さ 霞む世界の流れに追われて
光の温かな鼓動に 感じた哀しみ


変わり行く心に滴る
孤独の声に 震える身体
夜の惑いに 傷ついた朝は 再び地平に沈む

去り行く切なさも 今は流れてしまったけど
あなたの瞳に 溢れた涙に支配された現実

かけ違えた電話の後に
静寂の中で喚く 後悔に心は引き裂かれ
時間の軽やかな振動に 感じた夢心地
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みやすけの詩 夕暮れ

2010年06月03日 | 初期中期の詩
その手を握り締め 遠のいて行く意識に
想いはこの空の中で波を打つ
この宇宙の中で孤独になるのは
炎に焼けただれた皮膚の重みを感じるから

六芒星の導きが
堕落した日常にあまねく希望を照らし出す
関税に掛けられる物資の安楽
途方も無い資本のらせん階段を
一段ずつ確かな足取りで降りて行く

蒼い旅路に赴いたあなたの背中は
言いようのない不幸の砂漠を思わせる
霊に取りつかれた物心を引きずって
当てもない途の傍らに寝そべる人間に唾を吐きかける
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