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一滴の血液で早期に大腸ガン診断

2012-07-17 | 健康・病気

 神戸大学・大学院医学研究科の吉田優准教授らの研究グループが、一滴の血液で大腸がんを早期に診断できる”バイオマーカー(生物学的指標)”を発見した(6月12日発表)。
 血液中のアミノ酸の一種「アスパラギン酸」など4種類の物質について、大腸ガン患者60人と健康な60人を比較すると、いずれもガン患者が平均で2~3倍多いことを発見した。4種類の物質(バイオマーカー)は、高精度の質量分析装置(ガスクロマトグラフィー質量分析:GC/MS)を用い、血清”メタボローム(生体に含まれる代謝物全体)”の解析で発見したもので、安定性や検査の精度を考慮して、この4種類としたものである。
 大腸ガン患者の血液中に多いバイオマーカーの4種類を数式化し、この数式で採取した血液のデータを分析すると、大腸ガン罹患確率や進行度合いが判る。従来のガン指標となるタンパク質では早期がんは1割程度の診断であるが、この4種類物質をバイオマーカーとした診断では早期の大腸ガンを含め85%程度の診断ができると言う。 便潜血検査(便の中に血液が混じっている検査)は、継続して受けていれば有効だが、1回のみでは大腸ガンを見逃す可能性がある。
 ◆バイオマーカー(biomarker) 生物学的指標
 尿や血清中の生体由来の物質で、生体内の生物学的変化を定量的に把握できるマーカー(指標)となるもの。
 血清中のGPT・GOT等(肝機能の評価)、尿中に含まれるアルブミン(腎機能の評価)、血糖値やコレステロール値(生活習慣病の評価)などである。広くは、生体由来の物質だけでなく、血圧・心電図・骨密度やPET画像・肺機能なども含まれる。
 ◆メタボローム解析(Metabolomic analysis)
 メタボロミクス(Metabolomics)とも言い、生体活動で生じた特異的な分子を網羅的に解析することである。
 メタボロームとは、生体が持つ全ての代謝産物(メタボライト)を表す。アルバータ大学(カナダ・州立大学)のデビッド・ウィシャートらはヒトメタボロームに関する最初のドラフトで、「2,500の代謝産物・1,200の薬品・3,500の食物由来成分」を発表(2007年1月)した。

 

 今日は晴れて、真夏日(30℃以上)となった。四国~関東では梅雨明け宣言が出た・・東北はまだ。
 花はサントリナ。「サントリー何(なに)」ではない・・オヤジギャグ。シロタエギク(白妙菊)に良く似た花だ。
 ”T”自動車販売店の花壇で植えられていた。花も綺麗だが、密生した枝に付いた、灰白色の綿毛を密生した細かい葉が特徴的だ。葉には特有の香りもある。防虫効果があるので、ドライハーブにして利用する。

Santolina07171  サントリナ
英名:lavender cotton
別名:コットンラベンダー
   綿杉菊(わすぎぎく)
キク科ワタスギギク(サントリナ)属
原産地は地中海沿岸
園芸では常緑小低木に分類
丈は30cm~60cm
開花時期は6月~9月、花色は黄色
頭花は筒状花のみで、径1.5~2cm程度
 別名コットンラベンダーであるが、シソ科ではなくキク科である


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