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肉の食感を持つ「培養ステーキ肉:サイコロステーキ状のウシ筋組織」の作製に成功

2019-04-21 | 食・レシピ
 世界的な人口増加などにより、将来、地球規模での食肉消費量の増加が見込まれている。しかし、家畜の生産には大きな環境負荷がかかり、飼料・土地の不足が大きな問題となる。
 「培養肉」とは、動物の個体からではなく、細胞を体外で組織培養することによって得られた肉のことで、家畜を肥育するのと比べて地球環境への負荷が低いことや、畜産のように広い土地を必要とせず、厳密な衛生管理が可能などの利点があるため、従来の食肉に替わるものとして期待されている。世界中で「培養肉」の研究が行われているが、ほとんどが、「ミンチ肉」を作製する研究である。
 日清食品ホールディングス株式会社と東京大学 生産技術研究所の竹内昌治教授の研究グループは、科学技術振興機構の「未来社会創造事業」に採択された研究において、牛肉由来の筋細胞を用いて、サイコロステーキ状のウシ筋組織を作製することに世界で初めて成功した。本研究内容は日本農芸化学会2019年度大会(東京農業大学 世田谷キャンパス)で2019年3月24日に発表。
 肉本来の食感は、筋肉に含まれる筋組織の立体構造から生み出される。この立体構造を体外で人工的に作製するためには、筋細胞を増やすだけでなく、筋細胞をより成熟させる(細胞同士を融合させ細長い構造に変化させる)必要がある。しかし、生体内環境と異なる体外で筋細胞を成熟させるためには、必要な栄養を行きわたらせ、細胞を適切に配置する技術が求められる。
 研究グループは、培養過程でウシ筋細胞にビタミンCを与えることで、ウシ筋細胞の成熟が促進されることを確認した。また、厚みのある培養肉を得るために、ウシの筋細胞を従来の平面的な培養ではなく、コラーゲンゲルの中で立体的に培養したところ、筋組織に特有の縞状構造(サルコメア)を持つ、細長い筋組織の作製に成功した。さらに、筋細胞の集合体を積層し、特殊な方法を用いて培養することにより、世界で初めてサイコロステーキ状(1.0cmX0.8cmX0.7cm)の大型立体筋組織を作製できた。
 これらの技術を発展させることで、今後、さらに大きな筋組織の作製も可能と考えられる。実用化には量産技術などが必要なため、10年以上かかる見通し。今後は、血管や脂肪などが含まれた、より実際の肉に近い培養肉の作製を目指す。
 ◆コラーゲンゲル
 コラーゲンと水分からなるゲル状の支持体。細胞が接着し、増殖、成熟する足場としての役割を持つ。
 ◆世界の豚肉
 世界の豚肉生産量(2016年)を枝肉換算ベースで見た場合、年間1億820万トンになる。
 中国:このうち約半分の5185万トン(48%)を中国が占める。
 EU:2位はEUの2335万トン(22%)
 米国:3位は米国の1131万トン(10%) 上位3か国で世界の生産量の80%を占めている。
 ブラジル:4位はブラジルの371万トン(3%)
 消費
 中国が5407万トン、EUが2006万トン、米国が945万トンをそれぞれ消費している。
 輸入国
 中国が240万トン
 日本が132万トン
 メキシコが103万トン 年間100万トン以上を輸入している国は3か国にすぎない。
 ◆豚肉の生産
 豚肉の生産には穀物やいも類の5倍の水を要する。
 例えば1ポンド(約0.45キロ)の豚肉を生産するのに必要なえさは6ポンド(約2.7キロ)、水は576ガロン(約2180リットル)。

 お天気は晴れ~曇り。朝晩は少し寒いが、昼頃はお日様が当たって暖かい。
 散歩道沿いのお庭、塀から少し枝が伸びている”ハナカイドウ”。花が咲き出した。花は桜の花より大きく、枝に花が下向きで「たわわ」に付いている。昔から美人の代名詞として使われるほど綺麗だ・・唐の玄宗皇帝が酔って眠る楊貴妃を例えた。花弁の外側は赤、内側が白であり、花は赤白と綺麗、蕾は赤く垂れ下がっている、この様子も素敵。
 中国原産で、日本には江戸時代初期に渡来した。15世紀中頃に既に渡来していた海棠(実海棠:みかいどう)があり、花が美しいので「花海棠」と命名された、と言う。
 カイドウ(海棠)
 別名:花海棠(はなかいどう)、垂絲海棠(すいしかいどう)、南京海棠(なんきんかいどう)
 バラ科リンゴ属
 落葉小高木
 中国原産、江戸時代初期に渡来
 開花時期は4月~5月
 花色は淡紅色
 花後に林檎に似た小さな実が付くが、付かない事が多い
 付いた小さな赤い果実は食べれる


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