漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。
ホームページはこちらです。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/
12月16,17日の見学会は、ホームページと漁師.jpでご案内しています。
別の日の見学は、園長にご相談ください。なるべくご要望に応じますよ。
12月2日にカツオの群れが見つかってから、連日のカツオ釣りのようです。
引率の先生の報告では,特にたくさんの釣果があったようです。
釣りをしている学園生徒を早く写真で見たいですね。
何度もやっている専攻科生に、負けないようにがんばっていることと思います。
【水産高校専攻科生の主直日誌】
12月4日
操業実習5日目。今日の最初の仕事はカツオのシフト作業です。
昨日の作業班に負けない釣果を得ようと気合いが入りました。
今日は一日を通して群れに良くあたりました。
中には群れに着いた頃には散ってしまう群れや、見えているのにバケを食わない群れがあり、私は少ないチャンスをモノにしようと私なりに工夫しました。
投げ餌は食べるがバケには食いつかない事に疑問を感じ幾つか実験をしてみました。
まずは、バケの着水についてです。着水させる強さや着水直後の動作を色々と試してみました。
幾つか試していくうちに見切られにくい方法を見つけ釣果を伸ばすことが出来ました。
次に、バケを改善してみました。二号の針に釣り用のワームをつけ少しだけ魚に似せてみました。
この方法は断然魚の食いつきがいいのですが、ワームの尻尾を咥えているだけなのかバラしがとても多く悩まされました。
この方法に関してはまだまだ改善していきたいと考えています。
最後にカツオ一本釣りは、多く釣るために個人で色々と試すことが出来るのでとても楽しいです。
巻き網や延縄漁には無い魅力だと思います。
残り少ない操業実習ですが色々と試し改善し、より充実した実習にしたいと思います。
水産高校の引率教員の報告には
12月4日
満月なると潮高は高くなり、夜にカツオは産卵活動を行う。
その産卵活動に伴い、索餌活動も盛んになり、水面での捕食活動も盛んになる。
この潮高の高い(昨日、満月)本日、明日が釣果上げる絶好の機会である。
本日は今航で一番の釣果上げた。
明日も期待できるが、調査見張りも長丁場となるので、暑さや疲れによる脱水症状に気をつけなければならない。
「実習に安全非ずんば、実習の成就あらず。
須らく、実習たるもの安全第一に行うべし」
(補足説明)
バケ・・鳥の羽などで作った疑似(ぎじ)餌
ワーム・・本来は生きた虫をさすが、釣りでは魚、エビ、ミミズなどの生物に似せた疑似餌を言うことが多い。
学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
園長のつぶやき
一本釣りでも,新人のうちは生魚などの餌で釣ることもあります。
また、ビンナガはカツオより深い場所で食い付くこともあって、釣りあげる技術は難しくなります。
漁師でも、ビンナガには特性バケを用意する人が少ないようです。
主直日誌にあるようにカツオでさえ、何年もやっている漁師のようにガンガン釣るのは簡単ではありません。
釣りあげ損ねて、カツオを海に落とすと、それに驚いて群れが逃げてしまう場合もあります。
YouTubeでカツオを釣っているところをみると、簡単にガンガン釣っているように見えますが、あれはプロの技。
そして、その難しさを実感するのも実習の目的とも言えるのです。