静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

いよいよカツオ釣り

2017年12月05日 13時37分23秒 | 実習

漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。
ホームページはこちらです。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/
12月16,17日の見学会は、ホームページと漁師.jpでご案内しています。
別の日の見学は、園長にご相談ください。なるべくご要望に応じますよ。

実習船やいづは、今どこか?
ずいぶん遠くに行っていますよ。
この辺です。(google MAP)

そしてカツオの群れも見つかり一本釣りも始まりました。
釣りをしている写真に写っているのは水産高校の生徒ですが、負けずにやっていますよ。

写真は一日に2枚だし、水産高校の先生がセレクトしています。
学園生があまり写っていないのは残念ですが、基本的には水産高校への報告メールなので仕方ありません。
白いヘルメットが専攻科生、黄色いヘルメットが学園生です。

【水産高校専攻科生の主直日誌】
12月2日
本日、調査3日目にして釣果を得ることが出来ました。昼までは、まったく釣れませんでした。
しかしその後、良い群れに遭遇する事ができ、約2時間釣り台に立っていました。
その間、エサ運びが何度かあり、迅速かつ慎重にバケツリレーをしました。久々のカツオ一本釣りは達成感と爽快感がとてもあり、今夜は深い眠りにつけると思います。
調査期間がまだまだ残っているので、残りの日数を充実した実習にしていきたいと思います。
専攻科としての操業航海も今航海と2月の2航海しかないので、限られた時間を使い、自分の卒業後の進路も考えながら生活していきたいと思います。
また、機関の整備や当直は2年生になると、できなくなるので当直では、さらに知識や技術を学んでいきたいと思います。


12月3日
本日早朝、凍結シフト作業を行いました。
普段より少し早めに起床し、昨日釣ったカツオをブラインから凍結庫へシフトしました。
カツオをシフトした後今日も昨日のように当たりがくるかどうか期待に胸を膨らませていました。
その期待に応えるかのように、昼頃に小さいサイズの群れに当たり、続けて、昼過ぎに大きな群れに当たりました。
長い時間の操業だったので、何度もエサ運びやブラインにカツオを入れるための準備作業など、あまり釣り台に立てる機会が少なかったですが、今航初めてカツオを釣ることができ、忙しくもあったのですが、とても充実した一日となりました。
明日で調査期間がちょうど半分になります。
残りの日数も限られているので一日を大切にして、当直や操業実習に力をいれて将来に生かせるように頑張ります。



水産高校の引率教員の報告には
12月2日
 流れ物を調査した後、15:00頃ナブラを見つかり、型の良いカツオが釣れた。
 船酔いに悩まされていた漁業学園の生徒数名も元気になり、船全体に活気が出てきた。
12月3日
 特になし。

(補足説明)
 凍結シフト・・ブラインで凍結させたカツオを取りだし、さらに温度の低い空調冷蔵庫に移す作業
 ブライン・・濃い塩水で作った不凍液。-18℃くらいまで温度を下げ、釣りあげたカツオを瞬間的に凍結させる
 ナブラ・・魚の群れ
  
学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp

 園長のつぶやき
昨年の生徒も「カツオを釣ると、船酔いが吹き飛んだ」と言っていました。
漁師をめざす生徒たちにとって、カツオの一本釣りが楽しくない訳がありません。
さて、漁師は魚を捕る以外の仕事がたくさんあります。
シフトもその一つ。
カツオの一本釣りは夜間の操業はしません。
ですからシフトは夜の作業が多くなります。
昼にたくさんカツオを捕ると、シフト作業も大変になります。
そうなると、夜遅くまでシフトをして、早朝から釣る...
と言う過酷な状況も珍しくないのです。
それでもカツオがたくさん捕れれば収入も増えるし、なにより漁師としてはうれしいことです。

コメント
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