漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。
ホームページはこちらです。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/
焼津に帰港した実習船やいづは、その翌日にカツオの水揚げを行いました。
冷蔵庫に入る生徒は完全防寒です。
水揚げ作業が終わると、ようやく生徒が学園に帰ってきました。
さっそく、乗船実習の感想文を書いてもらいます。
さらに翌日、乗船実習の最後のイベント、下船式が行われました。
これで、本当に乗船実習は終わりです。
生徒代表が、お礼の言葉を述べました。
また、船長、水産高校の先生から就職を控えた生徒たちに激励の言葉をいただきました。
最後は専攻科生が船から下りて見送ってくれました。
特に漁船への就職を希望する専攻科生とは仲良くなったようです。
学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
1月は見学会を行わない予定です。ご希望の日をご相談ください。
園長のつぶやき
学園では作文を書く機会が多くあります。
私は作文がとても重要だと思っているからです。
ところで、学園生の1/3~1/4は中卒者です。
中学生にとって、高校進学するか、就職するかは難しい問題です。
97%が中学生が高校進学する時代、高校卒業の学歴がないことで差別があるかも知れません。
むしろ本人よりも、保護者にとって高校進学するかどうかは大問題です。
世の中の人は、経歴だけで判断してしまうことは少なからずあります。
私としては、「高校の学歴」より「高校卒業の学力があるか」が大事だと思うんですけどね。
その「高校卒業の学力があるか」について説明します。
高校で国語、数学、理科、社会、英語を中心に学びます。
高卒、大卒を含め、高校レベルの数学を理解している人は、世の中に少ないと思いますよ。
そして実際に「足し算、引き算、かけ算、割り算」ができれば、困ることはめったにないです。
似たことが理科、社会、英語でもあるんではないでしょうか。
でも、国語はどうでしょう。
国語とは、他人の言葉を理解し、自分の考えを伝える能力です。
会話は誰でも、ある程度できます。
でも、書くことはどうでしょう。
履歴書はもちろん、字を書く場面は現代でもたくさんあります。
漁師だって、航海日誌や記録を残します。
ちょっとした文書や書き物に、その人の教養、知的レベルが現れます。
言葉をたくさん知っていれば、深く考えることもできます。
高卒、大卒だって、書く能力が低ければ
「これで大卒か?」
と失望されるし、逆に書く能力が高ければ
「これで中卒か?」
と感心されます。
私は生徒が学園にいる間に少しでも、書く能力を鍛えたいと思っています。
だから作文をひんぱんに書いてもらいます。
漁師の世界で学歴を問われることはありません。
そして、読み書きの力があれば立派な社会人として認識してもらえるはずです。
...逆に言えば、高校に行くからには最低でも国語、中でも書く力だけは養って欲しいです。