「日本画と輪郭線」ということを、ちょっと考えてみたい。
もともと人間が絵をかきはじめるときには、輪郭線が存在する。浮世絵や大和絵にも、中世欧洲の絵にも輪郭線はきっちりひかれている。
しかし、近代欧洲の絵画には輪郭線がない。これを最も徹底したのはおそらくレオナルド・ダ・ヴィンチであろう。彼の絵はスフマート(ぼかし)技法が駆使されている。モナリザの顔と、野山の風景とを区切る線は、けっして描かれ . . . 本文を読む
学生の団体をのぞけば札幌では最も古い歴史のある美術団体でしょう。1936年(昭和11年)に始まっています。
なにがすごいといって、創設メンバーがなお健在で、会の代表として健筆をふるっていることでしょう。平野俊昌さんで、今回も3点出品しています。
もうひとつ記しておくべきことは、このエントリをやっとアップした8月下旬、大同ギャラリーで、同会の初の小品展がひらかれていることです(23-28日)。 . . . 本文を読む
市立札幌病院に行った。
見舞い以外では、同病院が現地に移転してからは初めてだ。
あちこちの部屋を出入りしていると、院内の廊下にはいろいろな絵が飾られていることに気づく。
冒頭の画像は、金丸直衛「ポプラ並木」。
金丸は1914年小樽生まれ。三浦鮮治らに絵を習った後、上京し、戦後は一水会常任委員を務めるなど、具象画の描き手として活躍した人だ(故人)。
おおまかな筆使いが心地よい。
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