北海道美術ネット別館

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■異形小空間14th (1月17日まで)

2009年01月09日 21時43分00秒 | 展覧会の紹介-複数ジャンル
 「たぴお」恒例の年末年始展。年間を通じてグループ展が多数開かれる「たぴお」でも、とりわけ出品者数がたくさんの展覧会である。
 今回は、たぴおのサイトによると、出品者は次の20人。

阿部有未/池田宇衣子/大林雅/柿崎秀樹/桂 直
上條千裕/工藤エリ子/斉藤保子/佐々木しほ/鈴木悠高
田村佳津子/名畑美由紀/能登健一/林教司/藤川弘毅
星こず枝/水嶋明彦/山下敦子/YUKO/横山隆/吉田英子

 「工藤エリ子」ではなく「久藤エリコ」さんではないかという気がしますが。

 冒頭画像の右側、床から天井までびっしりとドローイングをならべているのは、田村佳津子さん。
 田村さんといえば、白や薄いピンクの雲を思わせるかたちがふわふわ浮かぶ独特の絵が思い浮かびますが、今回の出品作は、かなり違います。ペンでひいたような色の濃い線が、津軽塗の盆の模様のように、全面を覆っているものもあります。原初的な運動というか、作者の精神から発した線の動きが集積しているような感じすら漂います。

 その左側に見えているのが、かつて札幌に住んで「たぴお」の展覧会に何度も参加し、現在は愛媛県宇和島市に在住の上條千裕さんの作品。色と色の微妙な重なりが、美しい画面をつくっています。


           

 右から林さん、能登さん、池田さんの作品。
 池田さんは新道展にインスタレーションを出品していましたが、今回の作品が、これまでで一番作者の意図が伝わってくるものになっているように思えます。
 黒く塗った箱を15個並べ、中にはコラージュなどを展開。コーネルとはやや異なる独自の宇宙的な感覚です。


2008年12月15日(月)-09年1月17日(土) 30日-1月4日・日曜休み 11:00-19:00
ギャラリーたぴお(中央区北2西2、道特会館 地図A


田村佳津子展(2006年)

13th + 異形小空間(2007-08年)
9th 異形小空間(14日の項、画像なし)
2000-01年の異形小空間14人展(4日の項)


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