(承前)
大通西2丁目附近にある山内壮夫の彫刻の3点目。
1972年制作のブロンズ像である。
正面から見ると、半円形というか、ゆりかご型のフォルムが非常に美しく、安定感がある。
包み込むような母性愛が見るものに伝わってくるような、限りないやさしさをたたえた佳作だと思う。
昨年暮れのエントリ「札幌彫刻美術館友の会会報「いずみ」第26号の充実」でも書いたとおり、この彫刻は、当初「花の母子像」とは呼ばれていなかったようである。
画像にはないけれど、台座には、板垣武四市長(当時)の揮毫(きごう)した「愛」という文字が刻まれている。
しかし、原子修氏の「野外彫刻ガイド」などですでに「花の母子像」となっている。
「いずみ」にこの彫刻に関する一文を書いた松原安男さんは、原子さんに直接お聞きしたようだが、市から当時受け取った資料では「花の母子像」になっていたのだという。
松原さんの文章には、設置の何年か後に、幼児の体の一部が彫刻に挟まって抜けなくなり、やむを得ず一部を切断して救出し、のちに彫刻を接着した-というエピソードが紹介されている。
子と母の表情のクローズアップ。
ところで、この彫刻、最近どうも見かけないなーと思っていたら、「ミュンヘンクリスマス市」の期間中は、ごらんのように、彫刻のすぐ前に仮設の小屋が置かれていて、公園内からは視野がさえぎられていたのだ。
大通公園の、とくに2、3丁目には、彫刻や碑がたくさんあるので、それを100%避けて催しを開くのは不可能かもしれないが、あまり長期間にわたって前をふさがずに済むのならそうしてほしいと思う。
大通西2丁目附近にある山内壮夫の彫刻の3点目。
1972年制作のブロンズ像である。
正面から見ると、半円形というか、ゆりかご型のフォルムが非常に美しく、安定感がある。
包み込むような母性愛が見るものに伝わってくるような、限りないやさしさをたたえた佳作だと思う。
昨年暮れのエントリ「札幌彫刻美術館友の会会報「いずみ」第26号の充実」でも書いたとおり、この彫刻は、当初「花の母子像」とは呼ばれていなかったようである。
画像にはないけれど、台座には、板垣武四市長(当時)の揮毫(きごう)した「愛」という文字が刻まれている。
しかし、原子修氏の「野外彫刻ガイド」などですでに「花の母子像」となっている。
「いずみ」にこの彫刻に関する一文を書いた松原安男さんは、原子さんに直接お聞きしたようだが、市から当時受け取った資料では「花の母子像」になっていたのだという。
松原さんの文章には、設置の何年か後に、幼児の体の一部が彫刻に挟まって抜けなくなり、やむを得ず一部を切断して救出し、のちに彫刻を接着した-というエピソードが紹介されている。
子と母の表情のクローズアップ。
ところで、この彫刻、最近どうも見かけないなーと思っていたら、「ミュンヘンクリスマス市」の期間中は、ごらんのように、彫刻のすぐ前に仮設の小屋が置かれていて、公園内からは視野がさえぎられていたのだ。
大通公園の、とくに2、3丁目には、彫刻や碑がたくさんあるので、それを100%避けて催しを開くのは不可能かもしれないが、あまり長期間にわたって前をふさがずに済むのならそうしてほしいと思う。