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■FAR EAST 2016 コンテンポラリーアート・遊木民族 前庭 (7月1~31日、北見)

2016年07月29日 18時12分39秒 | 展覧会の紹介-複数ジャンル
(承前)

 北見市内の会場5カ所で開かれている「FAR EAST(極東) 2016 コンテンポラリーアート」の3カ所目の紹介。
 遊木民族ゆうぼくみんぞくは、北見駅から北西の住宅街にある私設の公園「河西ぼたん園」の一角にたつカフェ。
 もともと、北見市の南西郊外にあったが、高速道路の建設工事で立ち退きを余儀なくされ、いったん閉店。その後、古い建物を再利用するかたちで、「河西ぼたん園」内に再オープンした。
 
 カフェの前の一角に3人の作品が展示されている。

 小川研さんは、彫刻家としてはほとんど唯一、北見地方でコンスタントに活動を続けてきた人。
 今回は題が記されていない。
 タンポポの綿毛を思わせる球体の作品は一部が欠けているが、これは搬入のときに傷ついてしまったためという。

 冒頭画像、足元にプリントされた人間は、オッペンハイマーの顔とのこと。
 ということは、原爆や核に言及した作品だということになるが…。



 半世紀にわたりオホーツクの美術界を先導してきた林弘尭さんのインスタレーション「浮遊空間・迷路」。

 近年の林さんの作品は、軽い素材で屋外に張り渡す形式のものが多い。風で揺れるため、画像で見ても、その真価は分からないと思う。

 この作品はタイトルのとおり、迷路のように庭に展開されている。

 菅原まどかさん「花カーテン」。
 カーテンや造花などを組み合わせた、カラフルな作品。


 前庭に展示されているのは上記の3人の作品だけのはずだが、実際にはもうひとつ、作者名などの添え書きのない謎の立体が置かれている。

 透明なアクリルのケースに、人形などが収められている。

 上のほうに「friendship hexagon oxa」とプリントされている。

 側面に回ってみると
「祝 はやしの フッカツ」
と、文字がコラージュされて貼られている。

 FAR EAST 2016 コンテンポラリーアートの実行委員長である林さんは昨年、脳梗塞で倒れたが、その後復活を遂げた(ただしいまもリハビリ中)ことに対し、十勝の現代美術家たちが祝福の意味をこめて、こっそりと設置したものであるらしい。
 この作については、おおやけにはされていない。



 いきなはからいである。
 一般の鑑賞者にはわからないのだが…。


2016年7月1日(金)~31日(日)午前10時~午後11時、期間中無休
遊木民族(花月町 河西ぼたん園内)

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・JR北見駅から約1.8キロ、徒歩23分

・大通バスターミナル(まちきた大通ビル「パラボ」の向かい側にバス停)か「北2条」(北海道銀行北見支店前)から、北海道北見バス「2 美山線」で「ぼたん園入口」降車、約250メートル、徒歩4分)
・大通バスターミナル(まちきた大通ビル「パラボ」の駅寄りにバス停。タクシー乗り場と共用)か「北2条」から、北海道北見バス「9 緑が丘団地線」で「消防署」降車、約510メートル、徒歩7分)




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