(承前)
北見市内の会場5カ所で開かれている「FAR EAST(極東) 2016 コンテンポラリーアート」の3カ所目の紹介。
遊木民族は、北見駅から北西の住宅街にある私設の公園「河西ぼたん園」の一角にたつカフェ。
もともと、北見市の南西郊外にあったが、高速道路の建設工事で立ち退きを余儀なくされ、いったん閉店。その後、古い建物を再利用するかたちで、「河西ぼたん園」内に再オープンした。
カフェの前の一角に3人の作品が展示されている。
小川研さんは、彫刻家としてはほとんど唯一、北見地方でコンスタントに活動を続けてきた人。
今回は題が記されていない。
タンポポの綿毛を思わせる球体の作品は一部が欠けているが、これは搬入のときに傷ついてしまったためという。
冒頭画像、足元にプリントされた人間は、オッペンハイマーの顔とのこと。
ということは、原爆や核に言及した作品だということになるが…。
半世紀にわたりオホーツクの美術界を先導してきた林弘尭さんのインスタレーション「浮遊空間・迷路」。
近年の林さんの作品は、軽い素材で屋外に張り渡す形式のものが多い。風で揺れるため、画像で見ても、その真価は分からないと思う。
この作品はタイトルのとおり、迷路のように庭に展開されている。
菅原まどかさん「花カーテン」。
カーテンや造花などを組み合わせた、カラフルな作品。
前庭に展示されているのは上記の3人の作品だけのはずだが、実際にはもうひとつ、作者名などの添え書きのない謎の立体が置かれている。
透明なアクリルのケースに、人形などが収められている。
上のほうに「friendship hexagon oxa」とプリントされている。
側面に回ってみると
「祝 はやしの フッカツ」
と、文字がコラージュされて貼られている。
FAR EAST 2016 コンテンポラリーアートの実行委員長である林さんは昨年、脳梗塞で倒れたが、その後復活を遂げた(ただしいまもリハビリ中)ことに対し、十勝の現代美術家たちが祝福の意味をこめて、こっそりと設置したものであるらしい。
この作については、おおやけにはされていない。
いきなはからいである。
一般の鑑賞者にはわからないのだが…。
2016年7月1日(金)~31日(日)午前10時~午後11時、期間中無休
遊木民族(花月町 河西ぼたん園内)
関連記事へのリンク
小川研「地下水系 A-N’93」 北見東部緑道の彫刻(5)
■防風林アートプロジェクト (2014)
北見の「GROUP斜面」がなんと第500回展!
■第21回北見創作協会芸術祭参加 Art Wave H2 +8 What are we doing? (2012)
■第50回記念オホーツク美術展 (2012)
■置戸コンテンポラリーアート (2012)
■第20回北見創作協会芸術祭参加 Art Wave H2 +8 What are we doing? (2011)
■第49回オホーツク美術展 (2011)=画像なし
■道展 オホーツクの作家展 (2011)
■第34回春季オホーツク美術展 (2011)
・JR北見駅から約1.8キロ、徒歩23分
・大通バスターミナル(まちきた大通ビル「パラボ」の向かい側にバス停)か「北2条」(北海道銀行北見支店前)から、北海道北見バス「2 美山線」で「ぼたん園入口」降車、約250メートル、徒歩4分)
・大通バスターミナル(まちきた大通ビル「パラボ」の駅寄りにバス停。タクシー乗り場と共用)か「北2条」から、北海道北見バス「9 緑が丘団地線」で「消防署」降車、約510メートル、徒歩7分)
北見市内の会場5カ所で開かれている「FAR EAST(極東) 2016 コンテンポラリーアート」の3カ所目の紹介。
遊木民族は、北見駅から北西の住宅街にある私設の公園「河西ぼたん園」の一角にたつカフェ。
もともと、北見市の南西郊外にあったが、高速道路の建設工事で立ち退きを余儀なくされ、いったん閉店。その後、古い建物を再利用するかたちで、「河西ぼたん園」内に再オープンした。
カフェの前の一角に3人の作品が展示されている。
小川研さんは、彫刻家としてはほとんど唯一、北見地方でコンスタントに活動を続けてきた人。
今回は題が記されていない。
タンポポの綿毛を思わせる球体の作品は一部が欠けているが、これは搬入のときに傷ついてしまったためという。
冒頭画像、足元にプリントされた人間は、オッペンハイマーの顔とのこと。
ということは、原爆や核に言及した作品だということになるが…。
半世紀にわたりオホーツクの美術界を先導してきた林弘尭さんのインスタレーション「浮遊空間・迷路」。
近年の林さんの作品は、軽い素材で屋外に張り渡す形式のものが多い。風で揺れるため、画像で見ても、その真価は分からないと思う。
この作品はタイトルのとおり、迷路のように庭に展開されている。
菅原まどかさん「花カーテン」。
カーテンや造花などを組み合わせた、カラフルな作品。
前庭に展示されているのは上記の3人の作品だけのはずだが、実際にはもうひとつ、作者名などの添え書きのない謎の立体が置かれている。
透明なアクリルのケースに、人形などが収められている。
上のほうに「friendship hexagon oxa」とプリントされている。
側面に回ってみると
「祝 はやしの フッカツ」
と、文字がコラージュされて貼られている。
FAR EAST 2016 コンテンポラリーアートの実行委員長である林さんは昨年、脳梗塞で倒れたが、その後復活を遂げた(ただしいまもリハビリ中)ことに対し、十勝の現代美術家たちが祝福の意味をこめて、こっそりと設置したものであるらしい。
この作については、おおやけにはされていない。
いきなはからいである。
一般の鑑賞者にはわからないのだが…。
2016年7月1日(金)~31日(日)午前10時~午後11時、期間中無休
遊木民族(花月町 河西ぼたん園内)
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■第49回オホーツク美術展 (2011)=画像なし
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・JR北見駅から約1.8キロ、徒歩23分
・大通バスターミナル(まちきた大通ビル「パラボ」の向かい側にバス停)か「北2条」(北海道銀行北見支店前)から、北海道北見バス「2 美山線」で「ぼたん園入口」降車、約250メートル、徒歩4分)
・大通バスターミナル(まちきた大通ビル「パラボ」の駅寄りにバス停。タクシー乗り場と共用)か「北2条」から、北海道北見バス「9 緑が丘団地線」で「消防署」降車、約510メートル、徒歩7分)