北海道美術ネット別館

アート、写真、書など展覧会の情報や紹介、批評、日記etc。毎日更新しています

川田喜久治写真集および業務連絡

2009年01月28日 21時31分33秒 | アートに関するインターネット・ブログなど
 ちょっと前に書いたエントリを最近ちょこちょこ手直したり、追記したりしています。

ゴヤ「巨人」実は弟子作品?プラド美術館は「調査中」

札幌市写真ライブラリー説明会、2月4日




 話は変わりますが、東京で見た写真展が良かったので、札幌市中央図書館の「川田喜久治写真集」を借りてきました(冒頭の画像)。
 岩波のシリーズ「日本の写真家」は、分量的に物足りないけれど、でも、ないよりはいいです。

 表紙は、ラッキーストライク(タバコ)が風化していく1枚。
 そこに「アメリカ」や「戦後」の寓意をみることは、可能でしょう。
 写真集には、コカコーラの瓶が何本も砂に埋もれているさまを撮った1枚もあります。

 写真展では「地図」の時代が中心で、全点がシャープなモノクロでした。しかし、この写真集には、西洋の奇抜な城や庭に粘り強くレンズを向けた連作や、ゴヤをもじった戯画的な「ロス・カプリチョス」のシリーズなども収められており、この写真家の振幅の広さには心からおどろかされました。
 とくに、巻末に数点ある「ラスト・コスモロジー」は、ほんとうにすごい。
 でも、なにがすごいのかを、筋道立って説明することは、きわめて困難です。安直に、ドラマチックに盛り上げることはしてないから。
 ただ、筆者が得た印象としては、これらの風景が、人類が滅ぶ前日に地球の各地で撮影したものだと言われれば、そうかなと思うほど、なにか陰惨さとかなしみに満ちているような気がするのです。
 どうしてと問われても困るのだけれど。


 ところで。
 いまは、地下鉄大通駅のコンコースにある交通局のコーナーで、本の予約や借り受けができるんです。
 図書館まで足を運ぶ必要がないわけで、べんりな世の中になりました。


川田喜久治作品展「遠い場所の記憶:メモワール1951-1966」 09年東京(11)


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おっと、1時間早い (ねむいヤナイ@北海道美術ネット)
2009-01-29 22:25:36
メールソフトの調子が悪くて…。

でも、ほんとに便利な世の中になりましたねー。

もっと図書館の近くに住めば良かったなあと思いましたが、大通のカウンターが職場に近いので重宝してます。
返信する
今朝も早いです (エゾ三毛猫)
2009-01-29 06:12:54
ヤナイさん、パソコンは直りましたか?

今は自宅のパソコンから予約できますよ。
指定の図書館・図書室に届けてもらえて
到着もメールで報せてくれます。

但し一人10件までの予約制限があるので
「食堂かたつむり」なんて人気のある
書籍を入れちゃうと、いつまでたっても
予約が減りません、、、。

さて今週土曜日、御社で校閲をされてる
Kさんと同席するような気がします。
えーーーー、以下削除。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。