円山公園の近くにある工芸ギャラリー愛海詩(えみし)での企画展は数カ月ぶりだと思う。
今回の作者は、吉岡幸雄さん。京都に工房を持ち、古代の日本の色を天然染料で再現することに精魂を傾けている、染色の第一人者。「日本の色を染める」(岩波新書)や「日本の色事典」など著書も多数。
会場の2階に上ってみたが、良い意味で意外だったのは、小銭入れやバッグなど、あまり高価でなく、親しみが持てる品が多かったこと。
もちろん、和服用の反物も並んでいたが、買ってすぐに使えるものがいろいろあった。
それにしても、天然染料というと一般的には茶系の渋い色味を思い出すのだけれど、ここに並んでいる品々のなんと色あざやかなことか!
赤、だいだい、黄色、緑、紫…。
これほど多彩な色が天然の草花からとれるとは、信じられない。
吉岡さんは、草花を求めて、道内の士別から花を取り寄せたりしているという。
日本の伝統工芸は友禅にせよ紬にせよ、文様や意匠が「見もの」だけれど、吉岡さんの作るものは、色だけで勝負しているように見えるところが、すごいと思う。
2009年6月2日(火)-14日(日)10:00-18:00
工芸ギャラリー愛海詩(中央区北1西28 地図D)
□「紫のゆかり」吉岡幸雄の色彩界 http://www.sachio-yoshioka.com/2002jp/index.html
今回の作者は、吉岡幸雄さん。京都に工房を持ち、古代の日本の色を天然染料で再現することに精魂を傾けている、染色の第一人者。「日本の色を染める」(岩波新書)や「日本の色事典」など著書も多数。
会場の2階に上ってみたが、良い意味で意外だったのは、小銭入れやバッグなど、あまり高価でなく、親しみが持てる品が多かったこと。
もちろん、和服用の反物も並んでいたが、買ってすぐに使えるものがいろいろあった。
それにしても、天然染料というと一般的には茶系の渋い色味を思い出すのだけれど、ここに並んでいる品々のなんと色あざやかなことか!
赤、だいだい、黄色、緑、紫…。
これほど多彩な色が天然の草花からとれるとは、信じられない。
吉岡さんは、草花を求めて、道内の士別から花を取り寄せたりしているという。
日本の伝統工芸は友禅にせよ紬にせよ、文様や意匠が「見もの」だけれど、吉岡さんの作るものは、色だけで勝負しているように見えるところが、すごいと思う。
2009年6月2日(火)-14日(日)10:00-18:00
工芸ギャラリー愛海詩(中央区北1西28 地図D)
□「紫のゆかり」吉岡幸雄の色彩界 http://www.sachio-yoshioka.com/2002jp/index.html