高橋さんは江別在住の画家で、自由美術協会と全道展の会員。
ただし今回は、いわゆる絵画は1点もなく、すべて刺繍の作品である。
高橋さんの絵は、抽象画で、おびただしい短い線と、日記から抜粋してきたような文字がオールオーバーに画面を覆っているものであるから、刺繍の作品と、見た目はわりあい似ている。
「そして日常は続く」
というのか、なんの変哲もない日々の積み重ねを根気よく紡いでいく-という点では、油絵も刺繍も共通していると思う。
高橋さんの刺繍作品は、昨秋、深川の「うなかがめーゆの美術館」で公開された。
今回のエスキスでの展示作は、深川とほとんど重複していないようだ。
針先や細い糸にどんな思いがこめられているのか。
それは、たとえば文字でつづられた日記ほどには、明示されていない。
そのぶん、見る人が自由に思いを投影することができるのだと思う。
2008年11月20日(木)-12月16日(火)12:00-24:00(日曜・祝日-21:00)、水曜・12月2日休み、
CAFE ESQUISSE(カフェエスキス、中央区北1西23 メゾンドブーケ円山 地図D)
■自由美術北海道グループ展(2008年7月)
■高橋靖子 記憶の淵にて(08年3月)
■高橋靖子展(07年9月)
■自由美術北海道グループ展(07年)
■自由美術/北海道 2006年(画像なし)
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■高橋靖子展(03年、画像なし)
■自由美術北海道グループ展(2003年)
■札幌の美術2003
■自由美術北海道グループ展(2002年)
■高橋靖子展(01年、画像なし)
■自由美術北海道グループ展(2001年)(画像なし)