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■FAR EAST 2016 コンテンポラリーアート・福村書店2階(7月1~30日、北見)

2016年07月27日 06時21分26秒 | 展覧会の紹介-複数ジャンル
 北見で開催中の「FAR EAST(極東) 2016 コンテンポラリーアート」について、会場別に6回にわたり紹介する。

 5カ所の会場のうち、2カ所は、北見駅に近い中心商店街にある。
 北見もご多分に漏れず、郊外の大型店に押されて、中央の商店街には空き店舗がめだつようになってきた。それでも、苫小牧や釧路にくらべたらまだなんとか持ちこたえているという印象がある。

 福村書店は、北見の老舗の本屋さんで、2011年にいったん閉店した。その後、あたらしい経営者のもとで、1990年代まで本店があった場所(4条通と銀座通の交叉点)で、再出発を果たした。
 かつて2階は学習参考書や専門書の売り場だったが、現在は本はほとんど置いておらず、ギャラリーなどとして使われている。


 冒頭と、左の画像は、牧野歩未さんの絵画「Far East Methology」。
 斜里出身で、現在は北見に住んでいる。
 冬の森林の中にいる、人間のかたちをしたシカが描かれていて、どこか神話のような雰囲気が漂う。作者の、繊細な感性もつたわってくる。

 本人は「いまいる場所の神さまの絵を描きました」と言う。
 けものたちは、神さまの化身なのだろうか。


 

 片岸法恵さんは、全道展のベテラン会員で、全道展にはオーソドックスな染織作品を出しているが、北見の現代アート展にはインスタレーションを出品している。

 今回の「共に…」は、なんだか変わった形だと思う。




 大西祐子さんは、北見のとなりの訓子府町在住。
 題「Chupki」は、アイヌ語で「自然の光」の意味だという。
 都会から移り住んで、景色が全然違うことに感動し、オホーツクの光や自然を表現したいと思ったのが制作のきっかけとか。

 5枚の正方形からなる、或る意味でシンプルな絵画作品だ。


2016年7月1日(金)~30日(土)午前9時30分~午後6時、日曜休み
福村書店2階ギャラリー(北見市北3西2)





【告知】FAR EAST 2016 コンテンポラリーアート
【告知】Far East Contemporary 2014
置戸コンテンポラリーアート

片岸法恵 絣と藍のタペストリー (2011年)
片岸法恵展と春季オホーツク美術展を見に行った4月22日のことなど (2011年)
陸人(ろくにん)展(2003年、画像なし)



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