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齊藤顯治「地表の景」(紋別)

2020年11月30日 13時03分52秒 | 街角と道端のアート
 紋別出身の彫刻家で、二科展の理事として活躍した齊藤顯治(斉藤顕治、1933~2006)さんの作品は、紋別山(通称・大山)の山頂に10点が設置されているほか、「紋別市立博物館 まちなか博物館」に11点が常設展示されています。また、まちなか博物館の山側の入り口に「地表の景」が置かれています。

 これで全点を見たと思っていましたら、おとなりの「紋別市文化会館」の中庭に、3点組みの巨大な作品があるのを見落としていました。


 紋別市文化会館は、ホールや図書館を備えた複合施設です。
 正面玄関(海側)から入ると、玄関の奥にある中庭に、齊藤顯治さんの「地表の景」と題した石彫がどーんと設置されています。

 正面側は、玄関の向こうの風景がガラス窓に反射してしまい、なかなかうまく撮影できません。

 そこで、最初の2枚は、サイドから撮ったものです。
 1階の廊下に、中庭に面した窓があり、横側からも見えるのです。
 見る角度によって、三つのうち一つが隠れたり、まるで異なる形に見えてくる齊藤顯治さんの彫刻のおもしろさが、堪能できる作品だと思います。

 





 正面の銘板には上記のように書かれています。




 2階廊下から中庭を見下ろすことができます。

 斉藤さんは昭和8年、紋別生まれ
 1959年、東京藝大を卒業。

 二科展には61年に出品して特選、66年には会員に推挙されています。
 83年には横浜市民ギャラリーで個展を開いています。
 十文字女子短大には「オホーツク望景」、長野県佐久の秋葉山公園には「地表の景」というモニュメントが設置されているそうです。




・紋別バスターミナルから約400メートル、徒歩6分


過去の関連記事へのリンク
齊藤顯治「地表の景」 (紋別市立博物館の入り口前の作品)
齊藤顯治「地韻」 (略歴あり)
齊藤顯治「月の満ち欠け」
齊藤顯治「地・気・場」
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齊藤顯治「欠け行く月'04」「欠け行く月」
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