北海道美術ネット別館

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2024年11月23日。札幌→小樽

2024年11月29日 08時55分55秒 | つれづれ日録
 6日前のことを記すのを忘れていました。

 この日はまず、澄川駅から歩いてさっぽろ天神山アートスタジオへ行き「守屋杏展 林檎花碑墨象座敷~墨象による平岸リンゴ園の風景」を見ました。この日で終了。別項で書く予定。

 南平岸駅から地下鉄南北線に乗り、大通で東西線に乗り換えて、円山公園駅で降車。
 すでに予定より30分近く遅れていたので、タクシーで本郷新記念札幌彫刻美術館へ行きました。
 「館長の土曜講話」はイサム・ノグチとモエレ沼公園がテーマ。この話題には関心が高いのか、45人ほどがすでにすわっていて、盛況でした。
 講話のうち3分の1の時間は、記録映像の紹介で、大通公園8丁目の通称くじら山でイサム・ノグチが子どもたちに交じって白い坂を滑り降りるめずらしい場面もありました。
 1980年代、札幌のIT産業で急成長していたビー・ユー・ジーの服部社長がたまたまイサム・ノグチと知り合ったことから話が急展開したことが公園造成のきっかけ。その翌年、この彫刻家は何度も来札して打ち合わせを行い大まかなデザインを完成させたものの、数カ月以内に風邪をこじらせて亡くなってしまう、といういきさつも初めて知りました。

 行きに交通費を使ってしまったので、歩いて山を下りました。
 円山第一鳥居から都市間高速バス「高速おたる号」に乗り、小樽へ。
  
 小樽では、UNWIND HOTEL & BAR OTARU澤田千香子写真展「あわいとはざま」
 澤田さんの小樽の撮り方というのはちょっと独特というか、ノスタルジーを漂わせつつもそれに寄りかからないというか、といってあけすけな現実路線でもなく、ちょっとだけ心のフィルタをかぶせた小樽、といった感じがします。
 
 
 ホテルの建物はとてもすてきで、小樽らしいものでした。
 
 
 続いて市立小樽美術館の市民ギャラリーへ。
 小樽写真同好会「堂堂展」を見ました。
 毎年、特定の街区を取り上げて会員がそこを撮る「DEEP」というシリーズを続けていて、ことしは最上・松ヶ枝・天狗山。街撮りスナップだけではなく、住んでいる人を写す会員もいて、そこは地元ならではです。
 自由出品の部門にしれっと?迫市長が出品していて、しかも題材は「斗争」「スト」などと大書されたかつての国鉄の機関車や車輛。国労がストライキを敢行するほど力があったころ(おそらく1970年前後)のモノクロ写真ですが、市長が労働組合関係者だったとは聞いたことがないなあ。
 24日で終了。
 
 会場を出たところで、会員の佐々木郁夫さんに声をかけられました。
 筆者は佐々木さんとお会いした記憶を思い出せず、非常に恐縮しました。
 佐々木さんが撮った、アリュート民族が抑留されていた小屋のこと。そして「DEEP」シリーズは残りが「有幌町」「幸」だけになってしまい(なんで、そんな離れた2地区が残ったのが不思議ですが)、来年で終了の見込みとのこと。

■小樽写真同好会 堂堂展 vol.32 (2023年11月29日~12月3日、小樽) 12月3日その4 - 北海道美術ネット別館

(承前)写真家の酒井広司さんから案内状とリーフレットを渡されて、この写真展に初めて来ました。展覧会タイトルからは想像できないほど見応えのある写真が数多く並んでいて...

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※この段落追記。小樽文学館にも立ち寄り、「貸本小説と貸本屋の世界展」&「マンガ家・つげ義春と調布」展を見ました。めずらしく撮影不可。


 小樽駅まで戻ってきたら高速おたる号が止まっていたので、乗ることにしました。

 帰りも円山第一鳥居で降り、歩いてポンピィエハウスに初めて行きました。
 西25丁目のバス通りに面して門のある、古民家リノベのカフェです。
 テーブル席が二つ、カウンターが4席と小さめで、コーヒーは750円。
 
 展示用スペースは1階と2階にあり、1階は絵本や小物の物販、2階は個展などができるギャラリースペース。
 筆者がのぞいたときは、美術出版社の元「みずゑ」編集長でいまは岩見沢の美流渡に住んで編集者をしている來嶋通子(來は来の正字)さんがこれまで手掛けてきた仕事を紹介していました。
 たくさん書籍や「美術手帖」バックナンバーがありましたが、筆者が愛読した本は意外と少なく、札幌国際芸術祭2017のガイドブックぐらいでした。

 南6条西25丁目からバスに乗り、円山公園駅から地下鉄で帰宅しました。


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