まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

ひっそりと ひっそりと咲く 彼岸花

2012年09月22日 | たまにはご法務

 暑さ寒さも彼岸まで・・・というように午前中は秋らしいすばらしい土曜日になった。

 

 で、今日は所属寺院での「秋季永代経法要」のお勤めがあるので、兄弟子に誘われてお寺に出勤することになった。いや、誘われなくても行くのだけれど、今回はいやに兄弟子が誘うものだから・・・。

 

 その前に腹をおこしておかねば・・と町内のうどん屋に寄った。説明するまでもなく。こういうお店だ。ここは朝の7時から営業しているのがうれしいし、まさにうまくて安くて早い・・・。

 

 今日はわかめうどんのみ。ネギの刻み方がぞんざいだなぁと思った。240円。これでパワーをつけてご出勤。

  

 その前に、「小砂(こざれ)説教所」に寄って、庄松(しょうま)同行のお墓にお参りしてきた。庄松さんは「おらは墓の下にはおらんぞ」と言うたけれど、大正時代になって、後世の人が同行を敬って石碑を建てたもの。ま、善し悪しではあるが、記念碑みたいなものだ。

 

 これが「小砂(こざれ)説教所の全景。少し前までは、この地区の集会場としても使われていたが、近年、あたらしい集会場が建てられている。ここは「庄松講本部」という呼び名もある。

 

 一方、これがうちのお寺で、「海暁山海暁閣勝覚寺」という。境内の松の葉っぱが黄色い。でも、松枯れではないという。単に夏場に「日焼けした」というのだけれど・・・。

 

 この人が有名な「庄松同行」という「妙好人:みょうこうにん」の一人。ま、熱心な念仏行者、妙好人とは、浄土教の篤信者、特に浄土真宗の在俗の篤信者を指す語である。

 

 これはお昼の「おとき:食事」。出勤僧侶やお手伝いさんのお弁当ということになる。少し前まではご婦人方のお料理だったが、今はお弁当になっている。

 

 法要は13時から。私は・・・大太鼓の左手にいる。仏説阿弥陀経と現世利益和讃。

 

 これは内陣出勤の方々・・・。中央がこの寺の社長・・・住職の「明海」師。奥にいるのが近隣のお寺からの出勤僧侶の方々。住職は七条袈裟で、そのほかは五条袈裟を着用している。

 

 法要の後は「ご法話」いわゆる・・お説教。今ではお説教という言葉は聞かなくなった。

 

 高松の専光寺の住職、佐々木安徳先生の「私のたからもの」というご法話だった。私が得度を受けるときに「教団概説」の講義をされた方。私と年齢が似ているのかな、なんか、話題も趣味も共通してるなぁと思った。

 

 今日の掲示板はこれ。というても、お寺のカレンダーにあった言葉。これも昨日の「東井義雄」先生のお言葉・・・。「この私が、いまここにいる・・・ということが、最高の不思議なことである」というのである。メダカに生まれても、ムカデに生まれても仕方のないいのち。雑草に生まれても、ススキに生まれても仕方のないいのち。それが人間として、今、ここに生きていることの不思議さと、「あり得ない=有り難い」いのち・・・。感謝しなくては・・。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


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