米国中央情報局(CIA)長官のDavid Petraeus が不倫の発覚を理由に辞任した。David Petraeus には37年前に陸軍士官学校を卒業してすぐに結婚した夫人がいるが、夫のいるやはり軍関係の女性と交わしたE-Mailから不適切な関係がFBIの捜査により発覚したというもの。当事者が当事者だけに軍事機密の漏えいがまず疑われるが、両者ともにそのような可能性は今のところないとの事である。
事あるごとに対立しているCIAとFBIだけに、その背後には何かがあってもおかしくないし、何より大統領選挙直後の発覚でオバマ大統領が出鼻をくじかれた、というのも出来すぎている。CIAは次席がとりあえず長官代行に就任したが、おりしも中国で習近平体制が始動するところであり、グローバルなConspiracyもあり得る。また、積極的な無人機作戦により世界中のテロリストに怖れられたDavid Petraeus の失脚はアフガンやシリアでの米国の外交にも影響を与えそうだ。
不倫がE-Mailから露見したという、そのことだけを取り上げれば、陸軍の超エリート軍人から次期大統領候補に擬せられるくらいにそのキャリアを上り詰めたCIA長官にしてはあまりにも一般的(庶民的?)な顛末であり、そして、たぶん、この瞬間にも世界中で数えきれないくらいの不倫がE-Mailから露見しているに違いない。