回顧と展望

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成人の日

2022年01月10日 16時40分26秒 | 日記

自分の世代にとっては成人の日とは1月15日。2000年から今のように1月の第二月曜日ということになり、ハッピーマンデーに組み込まれて三連休の最後の日となった。自分がその歳になったころも成人の日の記念式典が開かれていたがどうも参加した記憶はない。

祝日法によれば成人の日は「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」というもの(もちろんここでの「青年」には女性も含まれる)。こういう表現や、多分、学生運動の余波がわずかに残っていた頃だったので教育委員会主催の記念式典に出席したり、誓いの言葉を述べるなどということに抵抗があったのかもしれない。成人になれば法律上の取り扱いが変わるというのは当然であるが、それは生年月日によるものであって、1月15日成人の日ではないから、どんな意味があるのかという理屈っぽいようなことも。

成人の日にあまり関心がなかったので、その時分新成人がどういう服装で式典に出ていたのか記憶が定かではないが、その当時も一部では昨今のように豪華な和服で着飾った新成人!がいたように思う。

そんな遥か昔の成人の日のことを思い出したのは、5年ほど前に父親が他界して遺品を整理していて、日焼けしたナカバヤシのフエルアルバムが出てきた時。素っ気ない黄ばんだ箱から取り出してみるとまだ新品のような銀色のアルバムが出てきて、そこには年号、「成人記念」そして管轄の教育委員会の名前が刻印されている。当時は、親の元に住民票があり、出席にかかわらず教育委員会(地方公共団体)は該当者全員にこういった記念品を配ったのだろうと思う。

成人式などに興味がないような子を見ながら、親がどんな気持ちでこのアルバムを大切に保管してきたのか。当時の自分は何かと気忙しく過ごしていて親がどう思っているかなどには全く気が回らなかったが、反対に親としては、だんだん自分の子が手の届かないところへ行ってしまうような感じを持ってこのアルバムを受け取ったのかもしれない。

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