子供は風の子、と言われていたころ、冬には雪遊びに夢中になってそのうちに雪で濡れて手足が凍えそうになったことが何度もある。そんな時、長靴に入った雪を払い落してくれたのが2歳年上の姉。古ぼけた白黒の写真のなかで、泣きそうな顔をして立っている三歳の頃の自分のそばにしゃがみこんでせっせと長靴の雪を落としくれている姉との写真は、今も家族アルバムの中に残っている。こんな写真を見たら、今でも頭が上がらないのだろう、と言われてしまいそうだ。しかし、姉弟二人で写っている写真はこれだけしかない。
今日は日曜日、向かいの公園の小高い築山が子供達にはスキーやそりなど格好の雪遊び場になっている。親子連れの色とりどりの服装が、雪の上に咲いた花のようで見ていて楽しい。
Royal Copenhagen のCarl Larssonの飾り皿シリーズ、冬。懸命にそりを押している子供の姿はかつての自分のようにも思える。秋、とのペアも。
今では、大人は火の子、か。