回顧と展望

思いついたことや趣味の写真などを備忘録風に

「風と共に去りぬ」

2015年02月19日 17時16分01秒 | 日記

1939年制作の「風と共に去りぬ」をNHK BSで観た。80年近く前の映画とは思えない画質の高さ、そして何よりクラーク・ゲーブルとヴィヴィアン・リーの美男美女による名演ぶりはいつ観ても色あせない。第二次大戦前夜にこのような映画を制作できる当時のアメリカの物質的豊かさを垣間見る感じだ。また、この映画のセリフを聞いていると、いわゆる本音と建て前といった使い分けはなく、あくまで感情表現がストレートなことがわかる。本音がぶつかり合う緊張感は、最近の日本ではすっかり失われてしまった。相手の気持ちを忖度するのではなく、単なる事なかれ主義の代名詞でもある「空気を読む」ことに忙殺され、相手との衝突を極端に忌避することになっている。レット・バトラーとスカーレット・オハラのやり取りはその正反対だ。

それにしてもこの映画であ描かれた土地タラに対する主人公の執着ぶりには感心させられる。やはり大地の持つ豊饒、母性はどこでも共通なのかも知れない。

同じように南北戦争を題材にとった映画で記憶に残る映画に「コールドマウンテン」があるが、これが「風と共に去りぬ」のような時代を超えて生き残れる名画となるとは思えない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ギリシャのユーロ離脱は?

2015年02月16日 16時23分52秒 | 日記

ギリシャとユーロ離脱を掛け合わせた造語 Grexit (Greek + Exit)がこのところの新聞をにぎわせているが、今日のEU財務相会議で交渉が不調に終われば、ギリシャのユーロ離脱の可能性が出てくる。すでに時間稼ぎの中途半端な対応は問題をさらに深刻にするとともに、ギリシャの新首相のようにいわば国民を盾にした恫喝に屈することになりあしき前例となるだろう。金融テロとでもいうべきものかも知れない。怠惰な公務員を再雇用し、最低賃金を上げ、労働市場改革法を廃止すると言いつつ、半年間でギリシャが生まれ変わる、というギリシャ新政権の主張ほど見え透いた欺瞞はない。あまつさえ、解決済みの第二次世界大戦のドイツへの賠償すら言い出した。このようなことを言うのは日本に戦後賠償を求めている北朝鮮くらいであり、その点では今のギリシャ政権はそれと同様なのかもしれない。

かつて、夏休みはロードス島で過ごしていた時期があった。あの時の勤勉だったロードス島の漁民は今はどうしているのだろう。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

恩師を見舞う

2015年02月14日 19時07分30秒 | 日記

昨年10月に大動脈解離で緊急入院した大学時代の恩師が先月、手術を受けて回復しつつあるという情報があり、学友とともに今日、お見舞いに行ってきた。体重が大幅に減少したという以外は意気軒昂とうかがっていたので、かつ、今月中の退院の見通しということだったのでいささか気が楽だったが、それでも実際に顔を見るまでは心配が残る。学友3人とおそるおそる病室をのぞいてみると、入院着こそ着ているものの、髪はきちんと整えておられ、顔もきれいにあたっておられたので一安心。何もすることがなくて退屈しておられたのだろう、嬉しそうにベットのそばに招き入れていただいた。知的好奇心の旺盛な恩師らしく、かなり専門的な人体の構造を説明した本を手元に病状と手術について事細かな説明いただいた。全身に血液を循環させる、心臓からすぐ近くの大動脈は3層構造になっているが、その内側の2層に裂断が発生したということで、もし、最後の3層目も裂断していたら助からなかったということでは、まさに生死紙一重の状況だったという。ゴルフに向かう朝に激痛により救急車で病院に担ぎ込まれたのだが、もし、ゴルフ場でこれが起きていたらやはり大変なことになっていただろうと思うと、まだ幸運だったというべきだろう。

最初の救急処置は動脈への圧力を下げるためのものであったが、先月、11時間に及ぶ外科手術でその血管を修復した。背中から回って腹部まで切開し、肋骨を数本いったん切断・外したうえで患部の手術を行って最後に肋骨を元に戻したというもので、恩師のように特段の持病もなく、かつ体力のある人でなければ手術に耐えられなかったかもしれない。これだけ広範囲に切開したため術後も傷跡が相当に痛んだという。それも先週には解消し、いまは痛みを感じるところはないということで、手術は成功と言えるだろうということだった。

しかしながら、もちろん、入院が快適なはずはない。筋力、特に足の筋力の衰えは運動不足により顕著だし食事についても味覚障害になりそうなくらいの味付けということで、この点の不満は大きいものがあった。

恩師が引き止めることもあり、当初の予定よりかなり長く、お見舞いは結局小一時間にもなってしまった。病院をでたあと、久しぶりに会った学友と土曜日の夜で静かな小料理屋で夕食をとったが、お見舞いの後のため盛り上がりに欠けるものであったことは言うまでもない。

緊急搬送、大手術、数か月間の入院は、2年前に傘寿を迎えた恩師の体力面、精神面への影響は避けられないだろう。もちろん年齢にかかわりなく、このような極限状況を乗り越えることは容易ではない。改めて明日は我が身、という感を強くした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雪景色

2015年02月13日 18時42分02秒 | 日記

新雪に覆われた公園の立木。春はもうそこまで来ているようだが・・

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ダイヤモンドジュエリー、女優、戦争

2015年02月12日 11時02分22秒 | 日記

アメリカアカデミー賞授賞式のレッドカーペットに登場する女優の身に着ける宝石を貸し出そうとする有名宝石店の凌ぎあい、ジュエリーができるまでにかかわる職人の姿。そして、大量破壊兵器隠匿を理由とするイラク戦争開始によってレッドカーペットが中止になるまで。NHK2003年放送のドキュメンタリーが今日再放送されていた。「レッドカーペットのきらめき 豪華ダイヤモンドジュエリー」。ダイヤモンドを160個以上使用したネックレスができるまでの工程が、ウルグアイ出身の職人の日常生活を通じてよく描かれていた秀作。

それから12年、オバマ大統領はISIS掃討のために地上軍の関与を許可するよう議会に要請した。今年のアカデミー賞は、そしてダイヤモンドジュエリーはどうなるのだろうか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする