摂津国老朗おじさんのスローな日々

関西の四季を楽しむ老朗おじさんがゆるゆると瞑想しながら、植物観察と徘徊のスローな日々を楽しんでいます。

真夏の京都府立植物園

2020年08月21日 | 関西の四季

8月の第一木曜日は、ほっこりとした京都へお出かけ。…と、言いたいところだったけど、遅い梅雨明けのあと、いきなりやって来た過激な猛暑に身体がついていけない。京都の街は最高気温36℃。蒸し焼き状態だった。比較的(気持ちだけ)涼しかったのは見出し写真のシダレエンジュの木陰だけ。
地下鉄北山駅を降りたところ炎天下の北山門を入ると、ハイビスカスの大親分のようなタイタンビカスが涼しげに迎えてくれた。タイタンというのは巨大な神様(巨神)という意味らしいな。なんでもアメリカフヨウとモミジアオイの交配などによりつくられたそうで、これもハイビスカスの仲間らしい。
   
次いで印象的だったのがアルストロメリア(ユリズイセン属)分類する方法やひとによってはユリ科だったりヒガンバナ科だったりするらしい。猛暑に耐えて真夏に咲く涼しげなスイセンといった感じで 強烈な印象だった。 

アザレア(ツバキ科ナツツバキ属)  中国広東省原産、夏咲くツバキは希少価値があるね 

なからぎの森を過ぎたあたりにヒオウギ。かつて宮廷人が手にした檜扇に似ているからこの名が付いた。京都ではこの花は古くから悪霊退散に用いられ、祇園祭の「祭花」。新型コロナウィルスもヒオウギに扇がれてさっさと退散してくれー!



ゴッホの「ひまわり」みたいやな。ゴッホは弟を頼りにしていたが、相前後してこの兄弟は亡くなったんやな。


じりじりと照り付ける太陽と向日葵は縁が深いと俺には思われるのだ


温室前の鏡池に咲く熱帯スイレン
 

温室の中は一段と暑く、熱帯のバナナ カカオ アヌス(パイナップルの仲間)が気持ちよさそうにサウナに入っていた。
高山植物の部屋ではシナノナデシコやエーデルワイス(キク科)が涼しげに涼を楽しんでいた。

     

サウンドオブミュージックで歌われたエーデルワイスはあまりにも有名になり、ジュリーアンドリュースの歌のイメージで思いっ切り頭の中で美化したままこの花と初対面すると少々がっかりする場合もあるよね。エーデルワイスには何の責任もないけれど、白っぽい何ということもない小さい野草やで。
似たような環境でさいているシナノナデシコは豪華やで。誰かシナノナデシコの名曲を作ってくれたらいいね。