2023年9月19日、韓国経済TVは「韓国を代表する観光地の済州島が、高い物価のために自国民からも避けられるという悲しい状況に陥っている」と伝えた。
記事によると、ゴルフが趣味の会社員ヨさんは最近、知人らとのゴルフパックツアーの行き先を日本に決めた。国内の済州島のゴルフパックツアーより、海外の日本へ行く方が安いためだという。
ヨさんは「日本はゴルフ場がよくできている上、最近は2泊3日のパックツアーに75万ウォン(約8万3000円)ほどで行かれる。航空券の価格は済州島よりやや高いが全体的には安くなり、外国の雰囲気も感じられるので日本に行くつもりだ」と話したという。
記事は「実際に日本と済州島のゴルフパックツアーの価格を比較してみた結果、日本が済州島より30%ほど安かった」とし、「2泊3日の宿泊、ラウンド、航空券などが含まれる同様の条件であれば、日本のゴルフ旅行は76万ウォン代で購入できるが、済州島は112万ウォンもかかる」「朝食・夕食付きの日本と違って済州島のパックツアーには食事が含まれていないことが多く、旅費はさらにかさむ」などと説明している。
済州島へのゴルフ旅行が相対的に高価な理由は、ゴルフパックツアーの料金の大部分を占めるゴルフ場利用料にある。済州島のゴルフ場の平均グリーンフィーは16万ウォン代で、平均5万ウォン台の日本の約3倍だという。
記事は「高騰する済州島の物価まで考慮すると、旅費の差はさらに拡大する」とし、「価格競争力の低下により、今年7~8月に済州島を訪れた観光客の数は約230万8000人を記録し、前年同期(254万4940人)比9.3%減少した」と指摘。一方、今年7月に日本を訪れた韓国人は62万6800人で、前年と比べて約30倍増加したという。
この記事を見た韓国のネットユーザーからは「ゴルフは海外でやろう」「物価逆転。日本に行きます」「旅行も楽しんでゴルフも安くできる。パックツアーは日本が最高」「日本の方がホテルも飲食店も安くて良い。レンタカーもガソリンも安いし、みんなが親切で全てのものが清潔。ぼったくりもない」「韓国のゴルフ場は金自慢とビジネスをしに行く場所だから絶対に値下げはないだろう」「需要がなければ価格は下がる。済州島には絶対に行ってはならない」などの声が上がっている。(翻訳・編集/堂本)