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コロナ対策で浪費された3900億円超…「“科学の軽視”と中抜きが原因」と元官僚

2023年03月31日 07時06分14秒 | 行政

今年2月までに、新型コロナワクチンが少なくとも7783万回分、金額にして2000億円超が有効期限切れで廃棄されていたーー。

コロナ対策で浪費された3900億円超…「“科学の軽視”と中抜きが原因」と元官僚
コロナ対策で浪費された3900億円超…「“科学の軽視”と中抜きが原因」と元官僚© 女性自身

3月18日の毎日新聞の報道によって、こんな衝撃的な事実が明らかになった。政府のずさんな施策によって、本来、有効に使われるべきコロナ対策費用の多くが“ムダ”にされているという。

多くの人が、コロナのムダと聞いてまっさきに思い浮かべるだろう例が、約540億円もの血税を注ぎ込んだものの、ほとんどつけている人を見かけなかった“アベノマスク”だろう。マスク不足解消のため、安倍晋三首相(当時)の肝いりで、政府は2020年春から布マスクを各世帯に配布。しかし、国民に行き渡ったのはマスク不足が解消した6月末というお粗末さだった。

しかも、虫入りや汚れなどの不良品が多数見つかり、約31億円が検品代や、余ったマスクの保管料に消えてしまったのだ。

「コロナ禍が始まった当初、なにかの記事で読んで、布マスクはほとんど効果がないことを知ったんです。つまり、安倍さんは税金を使って非科学的なことをしようとしていた。裏を返せば、本来すべきことができていないことになります。これは裏に利権などが絡んでいる可能性もあると思ったのが、国に情報公開請求をしたきっかけです」

そう話すのは、国が開示を拒否した“アベノマスク”の単価開示を求める裁判を起こした、神戸学院大学法学部教授の上脇博之さん。大阪地裁は2月28日、国に開示を命じる判決を下した。国は控訴を断念。

3月15日、参議院予算委員会で辻元清美議員の質問に対し、国は単価や枚数を開示した。だが、依然として契約の経緯は不透明であるという。

■“やってる感”演出がいちばん大事

本誌の試算では、一連のコロナ政策で、結果として不必要だった出費や、避けられた出費は少なくとも3900億円にものぼる(表参照)。

「極端な話をすれば、単年度77兆円といわれるコロナ対策予算は、すべてムダだったんじゃないかとさえ思えます」

そう斬り捨てるのは、コロナ禍の取材を続けてきた元朝日新聞記者の佐藤章さん。ムダだと思う理由のひとつが、前出の上脇さんも指摘していた“非科学的”な政府のコロナ対策だという。

「コロナウイルスの感染経路は、ほぼ空気感染であることがわかっています。WHOは2021年4月、〈空気感染は一般的な感染経路の一つ〉と認め、その年の8月には米国の世界的な科学誌『サイエンス』にも論文が載りました。もはや世界の常識だったのに、日本では2022年1月になっても国立感染症研究所(以下、感染研)は『空気感染は増えていない』というレポートを出していたんです」

感染研とべったりでコロナ対策を進めてきた政府も、認識を改めようとはしなかった。

「だから日本では、あまり効果のないアクリル板ばかりが設置され、世界の標準対策になっていた、空気感染を防ぐための空気清浄機設置という基本的なコロナ対策が決定的に遅れました。そのために、どれほど多くの飲食店が倒産し、学生たちがキャンパスライフを失ったか……」(佐藤さん)

なぜ日本のコロナ対策は、これほどお粗末なのか。元経産省官僚で政治経済評論家の古賀茂明さんは、こう分析する。

「いちばん大事にしていたのは、“やってる感”です。つまり、コロナ対策でも何が科学的か、何が効果的かなんて中身はどうでもいい」

ワクチンも「1日100万回接種」という数字が最優先。数字こそ達成したものの、完全に統制を失い、結果として大量のワクチンをムダにすることになった。

「ここ数年は、コロナ対策という大義名分のもと、打ち出の小づちのようにジャブジャブと予備費が使われていきました」

さまざまな名目で“支援事業”を生み出していった。その結果、各省庁はおのおのの事業を精査できず、おのずと電通など政府と近しい企業に事業を丸投げすることに……。

「その結果、潤ったのは“お友達企業”ばかり。そこから、さらに複数の下請け企業に投げられるので、政府のチェック機能はますます働かなくなります。結果的に、お金に群がって集まってくる企業の、やりたい放題に」(古賀さん)

リストを見ると、政府に近い企業が“中抜き”し、そこからいくつもの下請け企業に流れるという構図ができあがっているのがわかる。

ほとんど機能しなかった接触確認アプリCOCOAの開発も同様だった。実質的な開発を担ったのは、受注した企業ではなく、再委託先や再々委託先だ。

「当時、私はCOCOAのシステムを調査した、あるSEを取材しました。彼が言うには、〈素人に毛が生えたような簡単な作り方。これではトラブルが起きるのも当然〉と。つまり、やっつけ仕事のレベルだったんです」(佐藤さん)

緊急時を言い訳に、これ以上、国民の税金を食いつぶすようなことは許してはならない。

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「過去最高」日本人の「海外永住者」、増え続ける人材の「海外流出」...増えない賃金、円安、キャリアアップへの限界

2023年03月28日 07時26分45秒 | 日本の衰退

日本を出て、海外で仕事をしたり、生活したりする人が増えている。

「過去最高」日本人の「海外永住者」、増え続ける人材の「海外流出」...増えない賃金、円安、キャリアアップへの限界
「過去最高」日本人の「海外永住者」、増え続ける人材の「海外流出」...増えない賃金、円安、キャリアアップへの限界© J-CASTニュース

外務省が発表した「海外在留邦人数調査統計」によれば、2022年10月1日現在の推計で、日本人の海外の「永住者」は前年比3.6%増の55万7034人と、過去最高を更新した。

為替市場で円安傾向にあることに加え、この約30年で平均賃金がほとんど増えない日本より、米国やオーストラリアといった海外で働いた方が高い収入を得られることなどが背景にあるようだ。

日本の平均賃金424万円、米国より300万円も安く

外務省の調査統計によれば、永住者以外の「長期滞在者」は同6.9%減の75万1481人で、3年連続で前年を下回った。新型コロナウイルス禍の影響で留学生や企業の駐在員などが減ったためとみられる。

その一方で、永住者はコロナ禍と関係なく増え続けており、2003年以降、連続して前年を上回っている。22年の永住者は10年前の12年(41万1859人)と比較した場合、約15万人も増えている。

外務省の調査は年齢などの詳しい内訳を公表していないが、最近では若者が海外で職を求める「出稼ぎ」などが強まっているとされる。

その大きな要因は賃金だ。

経済協力開発機構(OECD)の2020年の調査によれば、日本の平均賃金は約424万円だ。在留邦人が最も多い米国は約763万円で、日本を300万円以上も上回っている。米国だけでなく、日本人に人気のオーストラリアや英国をはじめ、いまや韓国の平均賃金も日本より高い。

日本ではバブル期以降、平均賃金はほぼ変わっていないのに対し、米国では1990年比1.5倍に伸びるなど、主要国のほとんどは年々上昇しており、日本との格差が開いてしまった。

こうしたなかで、「ワーキングホリデー制度などを使って海外に出向き、そのまま定着してしまう若者も増えている」(海外移住などに詳しい研究者)と言われている。

特に、2022年から急速に円安が進んだことで、海外で得る賃金はいっそう割高になり、日本人の海外行きを後押ししているとされる。

 

男性優遇の日本の職場、若い女性が嫌う?

だが、若者にとっては、賃金の高さだけが理由ではないという見方もある。

外務省調査の永住者の男女別を見ると、男性より女性の方が高く、22年のデータでは女性は全体の6割強にのぼる。長期滞在者で見れば男性の方が多く、永住者の女性比率の多さが目立っている。現地の男性と結婚して住み着く人が多いとも言われるが、他にも理由はありそうだ。

「特に若い女性たちは、男性が優遇される傾向が強い日本の職場ではキャリアアップに限界を感じるという声もある」(同)との指摘もある。

海外を目指す人が増えている現象からは、日本の賃金だけでなく、職場環境の改善などさまざまな課題が浮かび上がる。(ジャーナリスト 済田経夫)

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〈放送法と官邸圧力〉「高市大臣更迭は本質ではない」「放送法を国民の手に取り戻すために放送法4条はただちに削除を」元経産官僚・古賀茂明氏

2023年03月25日 06時59分21秒 | 行政

高市早苗大臣の「ねつ造」発言で論点が拡散してしまった感のある<放送法と官邸圧力>の問題。放送法の解釈が時の政権に委ねられるのではなく、これを国民の手に取り戻すために今、何をすべきなのか?“報ステ降板騒動”を通じて、官邸によるメディア圧力を身をもって体験した元経産官僚・古賀茂明氏の提言をお届けする。

「ひとつの番組でも政治的公平性を判断できる」とした政府統一見解

立憲民主党の小西洋之参院議員が安倍政権当時の総務省作成として公表した、放送法の「政治的公平」に関する内部文書
立憲民主党の小西洋之参院議員が安倍政権当時の総務省作成として公表した、放送法の「政治的公平」に関する内部文書© 集英社オンライン 提供

――小西文書を読むと、政権に批判的なマスコミの口封じをしたい安倍首相の意を受けた、あるいは汲んだ礒崎首相補佐官が自分の担務でもないのに(注・礒崎秘書官の担務は経済安全保障と選挙制度)高市総務大臣の頭越しに総務省の放送行政に介入し、放送法4条の解釈変更を強圧的に迫ったプロセスがよくわかります。

古賀茂明(以下同) 当時、安倍政権がマスコミに圧力をかけていたことは「報道ステーション」降板という自身の体験を通して、ある程度理解していたつもりでしたが、まさかここまで官邸が露骨に、しかも非民主主義的な手法で放送法4条の解釈を変更していたとは本当に驚きました。

こうした放送法の根幹に関わる解釈変更は小西文書で総務省出身の山田真紀子首相秘書官が指摘しているように、本来なら内閣法制局に事前相談するとか、審議会を回した上で整理するとか、あるいは国会でオープンに審議して法改正してから行うべきものなのです。

――放送の自律、自由への権力介入に他ならず、けっして許されることではないと。

もちろんです。小西文書によって報道の自由が一政権によって歪められ、侵害されたことがわかった以上、「ひとつの番組でも政治的公平性を判断できる」とした2016年の政府統一見解は撤回されなくてはなりません。

岸田政権では放送法の解釈は何も変わっておらず、16年の統一見解は『従来の解釈に補充的な説明を追加しただけ』と逃げていますが、詭弁もいいところです。実際には放送業者は政治権力からのプレッシャーを受け続けており、岸田政権はこの統一見解を今すぐにでも見直すべきです。

 

岸田首相は「高市更迭」を様子見

〈放送法と官邸圧力〉「高市大臣更迭は本質ではない」「放送法を国民の手に取り戻すために放送法4条はただちに削除を」元経産官僚・古賀茂明氏
〈放送法と官邸圧力〉「高市大臣更迭は本質ではない」「放送法を国民の手に取り戻すために放送法4条はただちに削除を」元経産官僚・古賀茂明氏© 集英社オンライン 提供

――ただ、世間の関心は16年統一見解の撤回より、高市大臣が辞任するかどうかの一点に集中しています。

完全に論点がずれていますよね。小西参院議員は総務省職員から「国民を裏切る行為をこのまま見て見ぬふりはできない。国民の手に放送法を取り戻してほしい」と言われ、この文書を託されたと聞いています。それを考えるなら、政治権力の介入を許しかねない16年の政府統一見解の撤回こそが、今回の行政文書流出事件のメインテーマとなるべきでしょう。

ところが、高市さんが小西議員らの追及に感情的になり、「文書はねつ造」だの、「自分が間違っていたら大臣も議員も辞める」だのと言ってしまったので、そちらにばかり世間の関心が行ってしまった。官邸の振り付けにしたがって放送法4条の解釈変更や停波を口にした高市さんの政治責任は重大ですが、その進退問題はある意味、二の次。

本当に国民にとって重要なのは表現の自由や国民の知る権利の侵害につながりかねない放送法の解釈変更の撤回の方です。

――岸田首相にすれば、論点がずれて注目が高市さんばかりに集まるのは悪いことではないのでは?

自分への風当たりがそれだけ弱くなるわけですから、内心では喜んでいるかもしれません。おそらく岸田さんはいま4月の統一地方戦を前にして、高市大臣を更迭すべきか、続投させるべきか、様子見をしているのでしょう。

高市さんを切れば、彼女を熱烈に支持する右派岩盤層を敵に回すことになる。その一方で、引き続き閣僚として彼女を続投させれば国民の批判を受けかねない。どちらが政権延命のプラスになるか、必死で計算をしているはずです。

 

今こそ放送法4条削除を

〈放送法と官邸圧力〉「高市大臣更迭は本質ではない」「放送法を国民の手に取り戻すために放送法4条はただちに削除を」元経産官僚・古賀茂明氏
〈放送法と官邸圧力〉「高市大臣更迭は本質ではない」「放送法を国民の手に取り戻すために放送法4条はただちに削除を」元経産官僚・古賀茂明氏© 集英社オンライン 提供

――世論はどう動くべきでしょう?

先に言ったように、まずは岸田政権に16年統一見解はその公表プロセスに問題があったとして撤回を迫るべきです。ただ、それだけでは足りない。放送法の成立を考えれば、4条は違反したら罰則があるというような法規範でなく、放送の自由を保障するための倫理規範と見るべきだというのは確立した通説です。だから、放送法には4条違反についての罰則規定がないのです。

にもかかわらず、政府だけは長い間、4条の条文を根拠に政治的公平性について総務大臣、すなわち政治権力が判断できるとしてきた。だとしたら、この機会に16年統一見解を撤回するに留まらず、放送法本来の精神に立ち返って政府が放送に介入できないようにする手立てを講じることも重要でしょう。そのためには『政治的公平性』という文言などが含まれる4条そのものを削除する法改正に取り組んでもよいのではないかと思います。

3条の「放送番組は(中略)何人からも干渉され、または規律されることがない」という条文だけで必要十分なはずです。国民の関心が高市辞任や開催中のWBCに集中することで、自政権への風当たりが弱まってほしいと岸田首相は心中で願っているかもしれませんが、それを許してはいけない。小西文書問題は政権がいますぐ対応すべき重要案件だとして、私たちは16年統一見解の撤回や放送法4条削除を岸田首相に迫るべきでしょう。

写真/共同通信社 AFLO

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年金積立金200兆円消滅危機…米銀2行破綻でGPIFが巨額損失か? 9カ月で赤字7.3兆円

2023年03月23日 07時20分22秒 | 年金対策

年金運用に暗雲だ。国民の虎の子、年金積立金約200兆円を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)に巨額損失の懸念が浮上している。ここへきて、米銀2行の経営破綻や金利上昇など、いくつも悪材料が重なっているからだ。大事な老後資金はどうなってしまうのか。

自己責任では済まない(GPIFの 宮園雅敬理事長)/(C)ロイター
自己責任では済まない(GPIFの 宮園雅敬理事長)/(C)ロイター© 日刊ゲンダイDIGITAL

◇ ◇ ◇

GPIFは昨年3月末時点で経営破綻した米銀2行の株式や債券約550億円分を保有していた。シリコンバレー銀行(SVB)の株式約238億円、債券約199億円、シグネチャー銀の株式約114億円だ(いずれも当時の時価総額)。いつまで保有していたかは現在、明らかにされていないが、「大損を食らった可能性が高い」(市場関係者)という。

GPIFの公開資料によると、2021年3月末時点では両行の株式や債券の保有はなく、21年4月から22年3月末にかけて取得したとみられる。両行の株価は昨年3月以降、右肩下がり。秋には半値以下まで下落した。GPIFが取得期間の最安値で買っていたとしても、昨年4~5月にはその価格を下回っており、損失なき売り抜けは困難だった可能性が高い。

「長年、世界的に金融緩和が続いたため、足元の経営基盤が脆弱な金融機関は少なくありません。経営状況を不安視した投資家が投げ売りを浴びせ、株価が暴落したり、破綻に追い込まれるケースはさらに出てくるでしょう。米銀2行の株式などを保有していたように、GPIFがヤバい株式や債券に手を出していてもおかしくない。高利回りを求めてリスクの高い株式や債券の購入を拡大させてきたからです」(金融ジャーナリスト・森岡英樹氏)

 

悪材料続々で赤字幅みるみる拡大の可能性

金利上昇による債券価格の下落もGPIFの含み損を膨らませる。米国を中心とした世界的な利上げラッシュですでに外国債券の価格は大きく下落。加えて、植田新総裁の下、日銀も4月か6月には利上げに踏み切る可能性が高い。日本国債などの価格も下落必至だ。

「国債の金利が上昇すれば、投資資金は株から安全な国債に向かいます。何より、世界経済の雲行きが怪しくなってきており、世界的な株安に見舞われる懸念もある。GPIFは国内外の株式でも大きなロスを発生させるリスクがあります」(森岡英樹氏)

GPIFの今年度の運用実績を見ると22年4~12月の9カ月間で累計7.3兆円の赤字を出した。国内株式▲0.6兆円、外国株式▲2.7兆円、国内債券▲1.8兆円、外国債券▲2.1兆円と“全敗”である。

「これだけ悪材料ばかりが揃えば、赤字幅はみるみる拡大する可能性があります。GPIFの運用実績はこれまでに累計98兆円ありますが、3カ月ほどの短期間で数十兆円が軽く吹っ飛んでも不思議ではない。一般の運用会社なら自己責任ですが、GPIFの損失は年金の将来に影響する。積立金が細れば、年金保険料の引き上げや支給額の縮小など国民にしわ寄せが来る恐れがあります」(森岡英樹氏)

物価高騰が続く中、年金は高齢者の命綱。年金運用にコケられては、困り果ててしまう。

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どうやって暮らせば?日本で子どもに生活費をあげない親が増加―華字メディア

2023年03月23日 07時02分03秒 | 教育

2023年3月17日、華字メディアの日本華僑報網は「どうやって暮らせば?日本で子どもに生活費をあげない親がますます増加」と題する文章を掲載、日本で大学に通うわが子に生活費を援助しない親が増えていると伝えた。

 

文章は、全国大学生活協同組合連合会が昨年、日本の国公立、私立大学の学部生約9000人を対象に実施した調査で、1カ月に家から支給される生活費が6万7650円となり、年々減少傾向が続いていることが明らかになったと紹介。1円ももらっていない学生も8.3%いたと伝えた。さらに、日本の大手就職情報サイトによると、アルバイトをしている大学生の割合は62.9%で、そのうち生活費を稼ぐ目的でアルバイトをしている学生が約4割を占めることを紹介した。

 

一方で、「生活が苦しい」と答える大学生は8.1%にとどまっているとし、「日本の大学生は家の援助から脱却し、徐々に経済的独立の方向に進んでいる」と指摘。日本では家賃、光熱費、生活費を学生が賄うことは「難しい問題ではない」とし、東京では最低時給が1072円で、週28時間の労働でも1カ月あたり12万円は稼げる上、人手不足によって待遇はさらに良くなっていると説明した。また、ディスカウントストアやセールをうまく利用することで食費を十分に抑えられるほか、飲食店でバイトすれば低コストで賄い飯を食べることができるなど、工夫のしどころが大いにあることを紹介している。

 

文章は「中国人留学生にとっては、両親からの援助が得られなくても、しっかり日本語を勉強し、バイトに勤しめば日常生活の費用を負担することが可能な上、いくらか貯金さえできる。そしてまた、アルバイトをすれば日本の社会に深く入り込むことができ、日本語やさまざまな技能を学ぶ助けにもなる」と伝えた。(翻訳・編集/川尻

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