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一瞬で3億円失った私がやらかした手痛い失敗

2020年12月31日 07時37分43秒 | お金の話
金融庁の報告書に端を発した「老後2000万円問題」が衝撃を与える一方、コロナ禍でますます先行きは不安に……。「将来は不安だが、投資をするのも怖い」と人々が考えるのは当然だ。

そんななか、30代で資産10億円を築いた個人投資家・ミアン・サミは「理想のライフスタイルのためには、ギャンブルではない、正しい投資の知識を身につけることが重要」と語る。“お金の科学者”としてデータにもとづいた投資の方法論を提案する『教養としての投資入門』から一部を抜粋・再構成して紹介する。


あっという間に3億円が消えた
私は今まで「自由」という理想のライフスタイルを追い求めて、最小限のリスクを取って最大限のリターンを得るにはどうしたらいいのかを追求してきました。とにかくできる限り楽に、早く理想のライフスタイルを実現したかったからです。

約10年前、20代の間に次々に失敗をし、総額3億円以上を失いました。
そのうち株式投資では約300万円を失いました。当時証券マンだった私は、社内規定により、株式取引ができる金額が制限されていました。

FXは、その存在を知った瞬間にすぐに飛びつきました。しかし、毎秒毎分ごとに変わるデータを確認するため眠れない日々が続き、極度の睡眠不足に陥りました。3カ月後には、心身ともに疲弊しきった挙げ句、700万円という大きな資産を失いました。

それと並行して行っていた映画投資では2000万円を失いました。さらに海外不動産投資では、6000万円という膨大な資産を失い、自己破産寸前にまで追い込まれました。

当時の私は、羽振りがよく見えたのでしょう。「サミさんは資産家だから節税投資をした方がいいですよ」という悪魔のアドバイスを受け、その通りに行った結果、さらに1億円を失いました。また、太陽光発電や飲食業の事業への投資でも1億円以上が消えました。

私が3億円の資産を失った大きな理由は明確です。私自身が、「投資」だと思って行っていたものは、投資ではなく、すべて「投機」、つまりギャンブルだったのです。

短期的に儲けることを考えて、アドレナリンの快感に酔いながら、暴走するのが投機です。

そのことを知った私は、その後一切のギャンブルをやめ、投資の本質について学び原理原則に則った投資だけをするようになりました。すると、資産がみるみる10億円近くに増え、キャッシュフローも月々500万円以上になりました。脱サラをして、自由な時間を持つことができるようなったのです。

現在も純資産は毎年5000万円以上増え続けており、自分が心からやりたいと思っている事業を複数掛け持ちしながら、幼い子供4人と妻と共に自由な人生を謳歌することができるようになったのです。

「投資で成功するためには高度な知識はいらない。このゲームはIQ160の人が、IQ130の人より儲けられるゲームではない。成功に必要なのは頭がいいことではなく、平常心を保てる気質である」という言葉が投資の世界ではよく耳にされます。この言葉の出所は世界のトップ投資家であるウォーレン・バフェットやチャーリー・マンガーだと言われています。

「平常心を保て」ということは、一喜一憂する性格の私が、以前の上司に叩き込まれたことでもあり、またプロ投資家の世界では広く認知されていることです。

世界の一流プロ投資家は、いかに平常心を保つことが難しいかを知っているので、メンタルコーチを付けたり、マインドを整えるために瞑想をすることが知られています。これは、「脳の癖」による失敗を最小限に抑えるための取り組みです。手法やスキルより、自分の「脳の癖」を把握し、マインドセットを整えることが投資で成功する上では欠かせないのです。

投資をする場合には、人が投資における勝ち負けに対して、どんな感情を抱くのかを理解する必要があります。

凄腕投資家の勝率は?
1年間投資をして、93%の確率で儲けられる凄腕投資家がいたとしましょう。この投資家は1年を通して売り買いをしていますが、もちろんその中には儲かった投資もあれば損した投資もあります。

さて、この投資家の四半期の勝率はどのくらいになるでしょうか。

数学的には、この投資家の四半期の勝率は77%です。10回勝負して2回は負けます。

1カ月だと67%、つまり10日は損して、20日は勝ちます。1日だと54%、1時間だと51・3%、1分では50・17%、そして毎秒の勝率は50・02%です。

もしこの投資家が毎時間自分の投資の状況を確認していたとするならば、そのうち半分近くは負けているわけです。

心理学的には、人は負ける痛みのほうが勝つ喜びの2倍あるとされるので、自分の投資状況を見れば見るほどダメージが大きくなっていきます。そして最終的には心身ともに疲れ果てて、適切な判断ができなくなり、大きな過ちを犯し、すべてを失ってしまうのです。

これは私が3カ月でFXで燃え尽きた理由です。私がFXをやっていたときは、PCを枕もとにおいて、寝ている間も上がり下がりを頻繁にチェックしていました。5分に1回程度という日もありました。

人はいつでもどこでもスマホで投資状況が把握できる環境の中では、自分が勝っているか、負けているかを、頻繁に確認せずにはいられません。
しかし、確認すればするほど平常心を失い、極端に大きな「賭け」に出て、すべてを失ってしまうのです。

次に、投資に勝てない原因となるいくつかの脳の癖についてご紹介します。

脳の癖①「損は絶対したくない」(プロスペクト理論)

人は痛みを経験したくないので、できるだけ損失回避をしようとします。特に数千円程度の小さな損失を回避したいという傾向があります。例えば、数千円を得するためにより安い電化製品を何時間もかけてインターネットで探したり、数千円の優良メルマガの購読料を支払いたくないために、質の悪い無料情報を選んで読んだりします。

これらの行動は、自分の多大な時間と労力を投資して、たった数千円の損失を回避するといった、冷静に考えればナンセンスな行動だということを知っていたとしても、ついついやってしまいます。

過去と未来の株価に因果関係はあるか?
脳の癖②「過去が未来を予測する」

ここ10年間のチャートを見ると、株価が上がり続けているので、今後もこれまでと同じく上がるだろうと思い込む脳の癖があります。しかし、過去の株価と未来の株価にはなんら因果関係がありません。

例えば、コインを投げて裏と表を当てるゲームで、「表・表・表・表・表」と5回連続して出た場合、次に裏と表の出る確率は50%ずつと全く同じであるにもかかわらず、「表が続いたのであれば、そろそろ裏が出るのではないか」と思って「裏」と答える人や、「表が続いているのだから、今回もやっぱり表が出るだろう」と考える人がいますが、これまでのコインの結果とこれから出るコインとは全く関係ありません。

これは、投資をするときも同様です。過去のチャートでは上がる傾向が見られるので、将来も同様に上がり続けるというのは、脳の錯覚にすぎないのです。

脳の癖③「戻ったら売ろう」(アンカリング・バイアス)

脳の癖の中でもこの癖が一番厄介なものです。自分が買った株価を基準に考えてしまうという脳の癖があるために、「この価格に戻ったら売ろう」と思いながら、戻ることはない株をずっと持ち続けて、損失がどんどん増えて、次第にマヒしていきます。さらに損失を取り返すために、大きなリスクを取ってずるずると死んでいく。これが、FXで破産する人の典型的なパターンです。私も大きくやられましたのでよくわかります。

人は投資において、負け馬に乗り続けてしまう傾向があります。本当は、マイナスが出たらすぐに切る方が大きな損失を回避できるのですが、なかなかその馬から下りることができません。

一方、一流のプロ投資家は、「戻ったら売ろう」という発想はしません。買ったときの価格にはなんら意味がないことを知っているので、経済状況が変わったり、何らかの新しい要素で未来予測の仮説が変わったりしたのであれば、すぐに手放します。

”ついつい”を引き起こす脳のクセ
脳の癖④「後悔したくない」(後悔理論)



「買っておけばよかった!」「いま買わないと乗り遅れる!」などと、後悔をしたくないため、ついつい買ってしまう行動を引き起こす脳の癖です。仮想通貨のバブルに乗って、ビットコインを大量に買いあさろうとする人間の心理もこの癖が背景に存在します。

ただ、私はビットコインの将来性を未来予測して、投資をすること自体が問題だということを言っているのではありません。知っておくべきことは、あなたの中にも「後悔したくない」という感情によって突き動かされることは間違いなくあるという点です。

私自身はこの脳の癖がとても強くて、投資を急ぎすぎたり、大幅な買い増しをしたりする傾向があります。脳の癖なので、その癖があることを認識できても、なくすことはできません。ただ、自分にはこの癖が強くあることを知ることで、投資をするときの行動に少しでもブレーキをかけることができるようになります。
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「コーヒー後の昼寝」が脳を劇的に回復させる訳

2020年12月27日 07時24分10秒 | お役立ち情報
毎日、夜に熟睡できていますか? 睡眠習慣を整えられるようになるコツをお教えします
人は、食事をはじめ、仕事、家事、趣味など、覚醒している時間の行動を第一に考えます。一方で、睡眠時間は、まるで1日の「余った時間」のように扱っていないでしょうか?

しかし、優れたビジネスパーソンは、睡眠時間を大事にすることで、万全のパフォーマンスを発揮しています。例えば、Amazonの創業者のジェフ・ベゾスは「8時間眠ると1日ずっと調子よく過ごせる」と語っています。また、AppleのCEOであるティム・クックやMicrosoftの創業者のビル・ゲイツは7時間睡眠といわれています。

大事な仕事は午前中にするべし

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