◆注意集中(concentration of attention)〔1992年版 心理学〕
注意系と短期記憶との関係は、ガソリンタンクとエンジンの関係にたとえられる。ガソリンをエンジンに送りこんで車を走らせるように、注意を注ぐことによって短期記憶の処理効率を高める。いつどれくらいアクセルを踏むか(注意配分)を決めるのはメタ認知である。このようなことから、注意を処理資源と呼ぶこともある。
一般には、注意を多く注げば、認知機能の効率は高まる。しかし、緊急時などに見られるように、それが過度になると、限定された処理範囲での処理は最大になるが、複眼的な処理ができなくなる。これがあがるとか認知パニックと呼ばれるものである。
注意には、能動的な側面と受動的な側面とがある。メタ認知でコントロールできるのは前者である。
「目立つもの」「興味のあるもの」「意味のあるもの」には、自然に注意が引き付けられるが、これが注意の受動的な側面である。注意の集中には、この受動的な側面にも目を向ける必要がある。
なお、注意系は、情動系とも密接な関係がある。「おもしろいから注意が持続する」「気分がすぐれないので集中できない」といった日常的な体験のなかに、両者の密接な関係を見ることができる。
注意系を介して、情動系と認知(知的情報処理)系とが関係しあっているのである。
注意系と短期記憶との関係は、ガソリンタンクとエンジンの関係にたとえられる。ガソリンをエンジンに送りこんで車を走らせるように、注意を注ぐことによって短期記憶の処理効率を高める。いつどれくらいアクセルを踏むか(注意配分)を決めるのはメタ認知である。このようなことから、注意を処理資源と呼ぶこともある。
一般には、注意を多く注げば、認知機能の効率は高まる。しかし、緊急時などに見られるように、それが過度になると、限定された処理範囲での処理は最大になるが、複眼的な処理ができなくなる。これがあがるとか認知パニックと呼ばれるものである。
注意には、能動的な側面と受動的な側面とがある。メタ認知でコントロールできるのは前者である。
「目立つもの」「興味のあるもの」「意味のあるもの」には、自然に注意が引き付けられるが、これが注意の受動的な側面である。注意の集中には、この受動的な側面にも目を向ける必要がある。
なお、注意系は、情動系とも密接な関係がある。「おもしろいから注意が持続する」「気分がすぐれないので集中できない」といった日常的な体験のなかに、両者の密接な関係を見ることができる。
注意系を介して、情動系と認知(知的情報処理)系とが関係しあっているのである。