放浪のページ別冊ブログ

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地震、歩いて帰宅

2011年03月12日 16時13分36秒 | 日記
昨日の大地震、池袋の職場で遭遇した。

これまでの人生で最大の揺れで、ビルがもつのか、と本気で心配したほどの激しい地震だった。
その後は落下散乱したモニターやファイルなどを片づけて、早い時間に解散となった。

家族や家が心配だが、電話もメールも通じない。
そのうち家内にだけメールを送ることができた。

電車は止まっていて復旧の見通しはない。
池袋の地下通路を駅に向かった同僚は、余震があると群集がパニックになり、暴走するので危険だと言う。
少し待てば電車は動きだすかと考えたが、テレビで見る東北地方の被害は尋常ではないので、
とりあえず自宅方向に歩くことにした。

同僚4人でオフィスを出るが、職場においてあるスニーカーをはき、念のため水のペットボトルを買っておいた。
都心を出ていく方向は車が大渋滞となっている。
その逆はスムーズだ。

気温は低く、風が強くて花粉もきつい。
しばらくすると、年上の同僚は徒歩を断念して脱落した。
池袋に戻って今夜の宿を考えるとのこと。
そのすぐ先で、ふたりと方向が違うので、分かれてひとりになった。

歩道は私と同様、歩いて帰宅しようとする人であふれていた。
女性一人で歩いている人もいるが、ほとんどは職場のグループか、私のような男一人。
皆早足で先を急いでいる。
周囲は平穏で、店舗は通常営業していて、水など買わなくともよかった。

家内からメールが来た。
家族は自宅にいて無事とのこと。
ホッとした。

5キロほどはなんともなく歩くことができた。
しかし10キロを越えると辛くなったので、休憩をかねてリンガーハットでちゃんぽんの夕食をとった。

日の暮れた歩道をたくさんの人といっしょにすすむ。
15キロを過ぎるとさすがに疲れて足が痛くなってくる。
しかしもう5キロすすまねばならない。

電車はまだ動いていないようだ。
道路はずっと大渋滞していて、徒歩の私と車の速度はいっしょだった。

約5時間かかって20キロ歩き、疲労困憊で帰宅した。
職場から自宅がもっと遠い人は帰れないであろう。

最寄り駅のタクシー乗り場は大行列で、ほとんどの商店は店を閉めていたが、
ある百貨店は一階を開放して帰宅難民を受け入れていた。
この百貨店は朝まで一階を利用せしめたのだろうか。

私はこの百貨店を贔屓にすることに決めた。




コメント (8)
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