3日目。道の駅湯西川の朝。はれ。6時20分に起床した。冷えていてさむい。長袖シャツの上にライディング・ジャケットをはおるほどだ。テントをはっていたライダーはもう出発していた。
ハイエースを走らせて福島県にはいり道の駅たじまにやってきた。
今日は平日で混まないから、ここに車をとめさせてもらうことにした。長時間駐車をする場所には毎度神経をつかうのである。道の駅の農産物を見ると、小型の松茸2本が3000円で売られていて、買いたいとおもうが、車の中に放置することになるので断念した。
国道352号線で桧枝岐にむかう。蕎麦畑があったのでバイクをとめた。気温は16℃、17℃、18℃と上昇してゆく。会津は鬼怒川よりも冷えている。
桧枝岐の手前にある屏風岩にたちよった。目の前には伊南川がながれている。10年以上前にこの地域でも釣りをしたことがあるが、秘境とよばれているものの、釣人がおおくて釣果は岩魚1匹だけだった。
平沢林道の入口についた。キャンプ場ののぼりがたっている。
橋をわたると林道は通行止めになっていた。キャンプ場の方がおしえてくれたが、工事の状況から今年と来年は通行できないのではないかとのこと。寒さを我慢していたがここでダウン・セーターを着た。
昨日途中で断念した川俣桧枝岐林道の桧枝岐側の入口にやってきた。ツーリング・マップルによると、栃木県側は通行止めでも、福島県側は県境までゆけることがおおい、とあるのでやってきたのだ。
林道は舟岐川にそってゆく。栃木県の渓流釣りは禁猟のようだが、福島はまだできるようで、釣人が何人もいた。
舟岐川をわたるコンクリートの橋があった。
堰堤の横をゆく。
近くにフライ・フィッシングをしている釣人が4人もいた。こんなに人がはいっていては魚は釣れないだろう。
勾配は急だがはしりやすいダートをゆく。
頂上の手前2キロはジャリが深い。DR650では手こずったとおもうが、セローでは余裕だった。
県境の馬坂峠に到着した。風があってさむい。登山者のものらしい車が1台だけとまっている。トイレがあるが有料とあるので利用しなかった。
栃木県側は通行止めとあるが、完全に閉鎖されてはいない。
ようすをみにゆくことにする。
200メートルで倒木があらわれた。クレバスもある。
倒木は2ヵ所ある。まだすすめたが無理はしないで引き返すことにした。後日ネットを見ると難所を通過している人がいた。がんばれば可能なのかもしれないが、バイクと腕しだいだろう。度胸も必要かもしれない。林道は刻々と状況がかわるから、チャレンジする人は自己責任で判断してほしい。
上ってきた道をくだってゆく。急坂だが下りは楽だ。
樹林帯をかけくだっていった。
桧枝岐のまる家という蕎麦屋で昼食をとることにした。何年か前にここを通ったときに大混雑していたのを見て気になっていたのだ。その日は休日だったが今日は平日なのですぐに席につくことができた。
えらんだのは名物の裁ちそば(たちそば)900円とミニ天丼500円のセットである。
そばは繊細で上品。とてもレベルがたかい。そば100パーセントで切れやすいからあたかいそばはないそうだ。薬味もこっていてシソの実だろうか、がついている。ワラビの漬物もとてもおいしかった。
天丼はふつう。しかし人気で順番待ちになるのがわかる蕎麦だ。