
林道ツーリングガイドブック2017~2018で群馬県の秋鹿大影林道と万沢林道が紹介されている。

場所は先月、尾瀬キャンプ・ツーリングで立ち寄った水上町の遊神館の奥である。秋鹿大影林道は13、5キロ、万沢林道は13、9キロだ。ふたつの林道を走破すれば充実したツーリングになるので11月12日にたずねてみた。

群馬県の道の駅こもちで休憩する。ここは人気があり盛況だった。群馬は冷えている。そして風がつよかった。

月夜野は8℃だった。その先にある、先月の尾瀬キャンプツーリングで食事と立ち寄り湯をした遊神館に到着した。

先日たべてとても気に入ったざるそば680円を大盛り200円で注文した。あらためて味わってみると蕎麦はそれほどでもないが、つゆは美味しかった。

上の画像は遊神館の駐車場である。バイクがむいている方向にすすむと秋鹿大影林道に入れるのだ。ツーリング・マップルでは、峠から東側は荒れた路面、西側も石の多い路面、とコメントされている。

遊神館の奥にすすむと田んぼの中をゆき、狭くて心細いようなダートになる。水たまりがあってぬかるみ、路面が掘れた荒れた道だ。すぐに急坂で石がゴロゴロしている廃道のような林道となるが、はげしい上りなのでここで大丈夫なのかと不安になる。やがて上からきた道と合流して斜度が落ちたのでバイクをとめた。上の画像は来た方向を見ている。右の道を上ってきた。

ここまで林道の入口からすごい急坂だった。ヤバイ、と感じるほどの坂と荒れ具合である。

林道ツーリングガイドによると合流点のすぐ先に看板があるはずだ。それが確認できたのでルートが正しいことがわかった。

キャンプ場方向にすすむのだ。

落葉がつもっているので路面は見えない。感触で大きな石が敷いてあるとわかる急坂をゆく。

きびしい上りをローでゆっくりとすすむ。下りもローギヤである。東屋とトイレがあったがここも急坂なのでバイクを停める気にはなれなかった。私のDRはセルがついていない。足場の悪いところでキックをするのは辛いのである。

落葉の積もった急坂の荒れた林道がつづく。これ以上きびしい道は走れないと思ってゆっくりと慎重にすすんでいると、神奈川ナンバーのシェルパにぬかれた。そしてあっという間においていかれてしまった。

霧峠につくとシェルパのライダーが休んでいた。

シェルパ氏は30くらいの人だった。私のバイクを見て、オンロード・タイヤですか?、と聞くので、ほぼオンロードです、と答えた。

来た方向を見る。右の道を上ってきた。上にゆく道は枝道である。シェルパ氏は枝道があると入りたくなってしまう、と話していた。林道大好き人間だ。

シェルパ氏は先に出発した。

霧峠からの下りは落ち着いた道となった。しかしすぐにまた急坂で石がゴロゴロした路面となる。

落葉がうすくなって路面が見えればペースをあげた。ギヤもセカンド、サードとあがる。

秋鹿大影林道はきびしい道だ。荒れていて斜度もきついから、これ以上の難度のダートは走れないと感じるほどだった。

DRは重いので、もっと扱いやすい、セローなどの軽いバイクが欲しくなった。

山をおりてゆくと民家が見えてきた。橋をわたると国道にでる。橋は秋鹿橋という名前でここの地名が秋鹿だった。秋鹿と大影をむすぶ林道というわけだ。

国道353号線を北上し、四万温泉を通過して万沢林道にむかう。林道の入口は新湯大橋の手前だ。

分岐には滝の案内看板がたっていた。

林道にすすむとシェルパ氏が枝林道の入口にいた。万沢林道は通行止めとのこと。面白くないので枝道を探索するとのことだ。彼は泊まりで来ていて、明日は栗原川林道を走るとのこと。栗原川林道は距離は長いが、路面は整備されていて走りやすいと伝えておいた。

私は万沢林道の通行止め地点までゆくことにした。

万沢林道の基点。

すぐ先で林道は閉鎖されていた。

落石のためか冬季通行止めかである。

ここは来年またくることにした。

林道の入り口から引き返してゆくと、シェルパ氏も枝林道からもどってきたところだ。手を上げあって分かれる。来るときは通過した四万温泉に立ち寄ってみた。

古い温泉町の情緒がのこっているところだ。千と千尋の神隠しのモデルになったと言われている湯屋もあるようだ(モデルは他にもあり)。四万温泉は9℃だった。

山をくだり道の駅おのこで休憩する。気温は12℃に上昇した。
この後国道17号線で南下するが、前橋市街の渋滞をすりぬけていると、左によってゆかせまいとするワンボックスカーがいた。リヤ・ガラスに空手魂のロゴの入ったタオルをかけて運転席を見えないようにしている。屈折した性格がにじみでている車だ。こんな嫌がらせをしてストレスを発散させているのだろうか。それともすりぬけはマナー違反だから、それを正すためとでも考えているのか。いずれにしても幅寄せの仕方が露骨で異常なので、少し間をおいて、信号待ちでとまった時に右から一気にぬいた。以前はこんなマイナス思考の輩はいなかったが、最近はたまに会う。うまくあしらわないといけない。

考えてみると林道ツーリングやキャンプ、そして冬のスキーと群馬にはとてもお世話になっている。大好きな北海道よりも群馬に出かけている日数のほうが多いのだ。温泉もいいから、これからもお世話になります、群馬県。