3月16日の日経新聞の文化欄に、駅そばライターの文章が掲載された。
鈴木弘毅、というフリーライターの方が書いたものだ。
鈴木氏は駅そばファンで全国を食べ歩いているそうだ。
その数は1700店を超えると言う。
関西風の出汁と関東風のものの東海道線の境を岐阜県大垣あたりと確認したり、
北陸線では富山駅に、かつお出汁と昆布のふたつの店があるのを発見したりしている。
そんな鈴木氏が個人的にいちばん美味しいと思う駅そばが、音威子府駅の黒いそばなのだそうだ。
音威子府の駅そばは昨年私も食べていて、
現在更新中のHPでもそこをちょうど書いたところだったから、この偶然に驚いてしまった。
音威子府の駅そばはファンが多いのだ。
美味しいという人もたくさんいる。
それを読んだり聞いたりして私も行ったのだ。
しかしじっさいに食べてみて、私は美味しいとは思わなかった。
都内の立ち食いそばの富士そばよりもよろしくないと感じた。
それに揚げ玉をかためた天ぷらをつかっていて450円は高すぎる。
かきあげそばが350円から380円くらいで都内で食べられるのにである。
立ち食いそばのジャンルで考えれば、ダメダメである。
親爺さんの対応と人柄がよいことだけがここの美点である。
ここは旅の目的地になっていたりもするが、道北の超ローカル線の駅にあるから美味しいと感じるのだろうか。
常盤軒ファンの方には申し訳ないが、私はもう食べない。