放浪のページ別冊ブログ

キャンプ・ツーリングに林道ツーリング。スキーや食べ歩きも。ホームページや巡礼と芸術の別ブログもあります。左下のリンクで。

2022佐久田口峠ぶどう峠ツーリング

2022年09月05日 17時16分43秒 | ツーリング甲信越


8月20日。土曜日。狭い県道で長野県佐久市を往復するツーリングにでかけた。クネクネの峠道をはしってみたいとおもったのだ。群馬県南牧村の道の駅、オアシスなんもく、で休憩する。



今回は朝から晩までハードにはしる予定なので相棒はセローだ。



道の駅の先には景勝地の蝉の渓谷があった。峡谷だ。



庚申塔もたっている。田口峠にいたるこの県道は、昔から長野と群馬をつなぐ大事な街道だったのだろう。



群馬の最終集落の観能につくと、県道108号線は通行止めとある。元よりこちらにゆくつもりはなかったが、林道大上線が長野県側とつながっているようだ。土砂崩れが復旧したら走ってみたいものである。



県道94号線をゆく。狭い舗装林道で砂がういている。



路面もあれていた。



峠が群馬と長野の県境なのかとおもっていたらそうではなかった。県境から峠まで距離がある。その間の山奥にポツン、ポツンと民家があるのにおどろく。そしてこの山奥でチェアリング(気にいった場所で椅子にすわってすごす)をしている人がふたりいた。私は気がみじかいからこんなことはできないな。



ヘアピンカーブが連続する最終部分をぬけて田口峠に到着した。ここに来たのははじめてである。この道は難路で、北をはしる国道254号線をゆくよりも倍の時間がかかったとおもう。



峠の標柱のさきにトンネルがあり、



そのさきにピークがあった。ここで雨がふりだした。予報では晴れのはずだし、空は明るいのでカッパをつけずに佐久にくだった。



中込駅ちかくの三河屋食堂にやってきた。佐久名物の鯉をたべにきたのである。



12時すぎについたが満席で20分まって席に案内された。たのんだのは洗いと甘煮の定食2500円である。



鯉の洗い。淡白で繊細。ほんのりと甘い後味。わさびしょう油がよくて、酢味噌は香りが独特で口にあわなかった。



鯉の甘煮。煮付けである。鯉を筒切り(輪切り)にした部分と腹の剥き身(あばらの部分・骨付き)、内臓がもられている。他の魚で見ないY字形の小骨がおおいが、脂がのっていてトロトロ。金目鯛よりもやわらかいとかんじた。



はやの開きの唐揚げ。これは天然物なのだろう。野趣がほんのりとにおった。養殖の鯉はそんなことはまったくなかった。



本場の鯉はちがう。また来たいとおもった。



三河屋のむかいは鯉屋さんである。臼田鯉店。



店をでると雨がつよくなっていた。ただ空は明るいから、中込駅を見にいったり、



商店街をあるいたりするが、雨降りはやまない。いつまでも待っていられないから、カッパのズボンとブーツカバーだけをつけて走りだすことにする。このときはそのうちに降雨はやむだろうとおもっていたのだ。



弱い雨の中をやってきたのは八千穂の奥村土牛記念美術館である。



奥村土牛は明治にうまれて平成になくなった日本画家だ。戦時中にこの地に疎開していたのが縁で美術館がつくられたとのこと。



私が入館しようとすると、都内ナンバーのスクーターの男性と入れちがいとなった。



奥村土牛の作風はシンプルなものだった。少ない線で絵はかかれている。人物や風景よりも静物がよかった。ほかに見学者はいなくて、私がでようとするとまた年配の男がやってきた。入館料は500円。



美術館をでると雨はさらにつよくなっているので、カッパをフル装備して、ザックにもザックカバーをかけた。これから帰りのクネクネ道のはじまりである。



山小屋のような小海駅のまえをとおり、県道124号線で県境にむかう。長野県側はカーブはすくない。やがてぶどう峠に到着した。



峠には見覚えがある。前にきたことがあった。



峠からの風景はかすんでいた。ぶどう峠は長いあいだ通行止めだったようだ。それが最近通行できるようになったようで、タイミングがよかった。



群馬県側の下りは雨の上にガスもでて、しかも暗くなって視界がわるい。なんだか魔物がでてきそうな雰囲気だ。



望んだとおりの急坂、急カーブの連続を慎重にくだってゆく。浜平温泉しおじの湯までくだると、以前はなかった御巣鷹の尾根の案内がある。以前はちかづくことも、口にすることもはばかられた航空機の事故現場だが、時がすぎて案内板も必要になったのだろう。



雨の山道をひたすら下る。神流湖がみえるパーキングで休憩した。



天気予報は完全にはずれだ。半日雨の中をはしることになった。雨中走行したのはひさしぶりである。最近は天気をみてでかけているし、トランポ・ツーリングがおおいので、雨にあたることがなかったのだ。



帰宅してから確認すると、ブーツカバーとザックカバーが水漏れをおこしていた。ひさしぶりに雨にうたれてみると、交換しなければならない道具もわかるというわけだ。しかし雨天走行はきらいである。燃費は52、1K/Lと驚異的な数字をマークした。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2022浅間ツーリング 熊もみた

2022年08月25日 17時22分24秒 | ツーリング甲信越


7月の休日に長野県の浅間山のふもとをまわるツーリングにでた。今回の相棒はDR650RSである。タイヤやブレーキの部品交換がおわったので試走をかねてでかけたのだ。群馬県の高崎から国道18号線で安中にむかっていると、ボロボロの外観の、昭和レトロなオートスナックがあったので思わず立ち寄った。ピーパック安中という店のようだ。



店内には昭和の時代の自販機がならぶ。うどんの機械は残念ながら故障していた。



こういう店は今人気だが、ここは空いている。



缶コーヒーでブレイクしたが、灰皿が横川の釜飯の容器というのが、廃物利用でまたよかった(私はタバコはすわないが)。



来ている車がブルーバード510というのも出来すぎだ。510のホイールがノーマルなのがいい。アルミにするよりもこのほうがしぶいよね。



通りすがりのサイクリストもとまって写真をとっていたが、これを見たら通過できないよね。ここで大学の同級生に安中の男がいたのを思い出した。泥臭いが真っ直ぐな奴だったっけ。



碓井バイパスで軽井沢にむかうが、上り2車線、下り1車線の道の横に、若い雄熊のがいるのを見た。熊はバイパスを渡りたいようだが、車が高速でひっきりなしにやってくるのでためらっているようだ。時間は9時である。こんな時間にこの場所にいるのはよほど無器用な個体なのだろう。しかし北海道や各地の林道をあまたはしっても会わなかったのに、こんなに交通量のおおいところで熊をみることになるとは思いもしなかった。

軽井沢に用はないので通過する。大学に軽井沢出身の同級生がいたことも思い出した。高校生のときに親に中型バイクを買ってもらったドラ息子だった。



小諸から県道94号線で北上し、湯の丸高原にやってきた。東の空は雲がひろがっているが、こちらにすすむ予定だ。



西や北は快晴である。



ここには湯の丸スキー場があり、スキーブームのころに来たことがあった。当時のスキー場はどこも大混雑していて、空いていると評判のここまでやってきたのである。たしかにリフト待ちは少なかったが、中斜面と緩斜面しかなくて、面白みにはかけるスキー場だった。それでもリフト待ちがないのは大きな魅力だったのだ。



湯の丸高原から車坂峠にむかう。



高原をゆく気持ちのよいルートだ。



池の平湿原をすぎるとダートになった。予想していなかったので、DRでジャリ道をはしれてうれしい。しかしガスがでて、雨粒もおちてきた。



フラットダートを5キロほど走ると高峰高原につく。



ランプの宿とある。



建物は近代的だが照明はランプなのだろうか。雨がはげしくなってきた。車坂峠から北にある田代湖方向にゆくつもりだったが、そちらは空の色がわるいので、南の小諸方向ににげることにする。



標高2000メートルでメッシュジャケットでは寒かった高峰高原からくだると、すぐに雨はやんだ。局地的な降雨だったのだ。気温もあがってくる。バイクをとめると小諸の町がみおろせた。

エンジン・ブレーキをかけながら山をくだると、DRは白煙をはきだした。以前もこんな症状がでて、ハードに走らないようにしていたのだ。2サイクルのように煙をマフラーからだしていたが、平地を走行しているとおさまった。エンブレは負荷がおおきいのだろうか。



軽井沢を通過して群馬にもどると鉄道文化村があった。



古い車輌が展示されている施設のようだ。子供や鉄っちゃんにはいいだろう。



松井田で県道51号線にはいった。ゴツゴツの妙義山がみえる。



妙義山は場所によって表情をかえる。



道路脇にはこんにゃく畑だろうか。群馬らしい風景である。



県道47号線で一宮にむかう途中で昼食とした。妙義町の『きよ秀』というお店の牛肉のしぐれ焼き定食1080円である。



濃い味つけのごはんがすすむ牛肉のしぐれ焼きだ。タマネギがたっぷり。



きよ秀はグーグルマップでみつけたお店で、県道からすこし入ったところにある。



食事をおえて県道47号線から国道254にはいって藤岡にむかうと、空の色があやしい。



上空と進行方向の空をみながらすすむ。



最後に埼玉県川島町の農産物直売所でやすんだが、雨にふられることなく帰宅した。燃費は26、1K/L。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2021信州トランポ林道ツーリング8

2021年09月05日 20時43分11秒 | ツーリング甲信越


諏訪湖の南を走る県道16号線沿いに名もなき林道がある。入口はわかりづらいが、善光寺というお寺が目印で、さがすとそれらしき道があった。しかし通行止めである。



西山公園にゆくとあったと思う。



名もなき林道は、県道16号線を北上して県道50号線に左折した付近にもうひとつ入口がある。どちらから行っても山の中で合流するのである。狭い道を探索してみると、中央道をこすルートをみつけた。上の画像は中央道をわたった先から振り返って見ている。



中央道の先は丁字路になっていて看板がある。



右は有賀城跡とあり、TMでは名もなき林道は有賀城方向にはゆかないから、左にすすんでみた。



すすんでゆくとダートになり分岐が現れた。左が西山公園となっていたと思う。山にのぼってゆく右のルートを選択することにした。上の画像は下ってきたときに撮ったものだ。軽トラの方向から上ってきて、セローのある方へ進んだのである。



ダートに舗装路がまじる道だ。



ジャリ道の路面は安定している。軽トラが走っているようだ。



やがて分岐があらわれた。



火とぼし山・登山口とある。



登山口からのびる道は白い砕石をしいた急坂である。軽トラが走った跡があるが、登山口なのでバイクで入るのはやめて直進することにした。



この先は手入れのされていない急坂となった。



ここをいって大丈夫なのかと不安になるほどの激坂で、いつまでもつづく。ヤバイなと焦りながら、どこかにぬけてくれと願いつつすすむと峠についた。



中峠、の看板が立つがTMにその名はない。そしてこの先は茸山につき入山禁止だった。道は先につづいているが、通りぬけられる保証はない。立入り禁止でもあるのでここで引き返すことにしたが、急勾配の坂を下るのが不安だ。もしものときは押して歩こうとまで考えた。



急坂を恐るおそる下ってゆく。走ってみるとスムースにいける。坂は上りの方が急に見えがちだからのようだ。



火どぼし山の登山口まで5キロくらいあるのかと思ったら、じっさいは1、6キロだった。



登山口の先は斜度がおちる。自分のつけたタイヤの跡を見ながらはしる。



軽トラのある分岐にもどってきた。諏訪湖が見える。帰ってきてから気づいたが、この丁字路を右ではなく、左にゆけばよかったのではなかろうか。そしてここも初めてだと思っていたのだが、記録をしらべてみると、やはりDR650の例会で連れてきてもらっていることに気がついた。大きな熊のフンがあったので、仲間内で熊フン林道と呼んでいたものだと思う。(ご興味のある方は『2008年のDR650オーナーズ・クラブの例会』をどうぞ)。



13時から雷雨の予報がでていたが、降られることなく大芝高原にもどってきた。日差しが強くてものすごく暑い。セローにガスを入れたが燃費は45、8K/Lだ。



今回の林道走行は終了した。セローを車に積み込む。



荷物の整理をしてメモをつけ、16時前に出発した。今夜はビーナスライン付近で泊まり、明日は気分がのればバイクで白樺高原を走るかもしれない。それは明朝決めることにした。



大芝高原から下ってゆくと、農産物直売所の『ファームテラスみのわ』があったので土産を買った。



ついさっきセローで日差しにあぶられて、汗をにじませながら走った道を、エアコンを効かせたハイエースでゆく。車はとても快適だ。バイクは苦行のようだが、それがいいんだよね。茅野の町を通過して国道152号線沿いに看板のある『米沢温泉・塩壷の湯』にはいる。料金は600円だ。ここは露天風呂がないから、露天や多彩な湯のある大芝の湯500円のほうがずっとお値打ちである。



風呂上りに塩壷の湯の近く、県道192号線にある北大塩大清水で水をくんでゆく。



車中泊地は新しい道の駅『ビーナスライン蓼科湖』にした。夜はスーパーで買ってきた海老と生だこで一杯である。



海老は頭や殻をむかねばならず、手がべたべたになってしまうが美味である。ビールもすすむ。



〆はヤキトリと焼酎だった。



5日目。道の駅ビーナスライン蓼科湖の朝。5時半に起床した。朝方は寒いほどの冷え込みである。



道の駅のトイレは新しくてスタイリッシュだ。



蓼科湖を散策してみた。



ハンモックがある。



彫刻が展示されていて、イベントの最中のようだった。



車中泊のベット・スペース。シュラフは持参したが利用しなかった。毛布のほうがあつかいが楽である。



フロアに横になると見える風景。



運転席から振り返ってセローを見る。



荷物の整理がおわって出発する。セローでビーナスラインを走ろうかと思ってTMを見るが、パワーのないバイクでは楽しめないルートだ。ここは後日DR650でツーリングすることにして、今日は真っ直ぐに帰ることにした。



高原の道をスズラン峠にむかう。朝なので道は空いている。スズラン峠は標高1700mもあった。



白樺湖、女神湖とぬけてゆく。



蓼科第二牧場から群馬をぬけて帰途についた。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2021信州トランポ林道ツーリング7

2021年09月02日 18時12分09秒 | ツーリング甲信越


4日目。大芝高原の朝。5時半に起床した。カップめんの朝食をとり、邪魔にならない場所に車をとめて7時すぎにセローで出発した。



高遠を通過して、杖突峠をぬけて国道20号線にはいり、青柳駅近くの金沢林道にゆくつもりだった。しかしこれでは大回りになるので、昨日も通った千代田湖にゆき、板室林道を下ることにする。



千代田湖から北にむかい、ゴルフ場の横の道をゆくと板室林道の入口はあった。



道はずっと下りである。



板村林道は急坂がある険しい道で、ゴロゴロ石の路面もあった。



熊笹のしげる深い森の中をゆくが距離は短く1、9キロで舗装路にでる。



山道をくだってゆくと一字荘という建物があり、その先は別荘地帯となった。



別荘地の中の道は複雑だ。見当をつけて下ってゆくと大通りにでる。上の画像の右奥からやってきた。



ここが入口で鏡湖別荘地と看板がでていた。



国道20号線にでて南下し、金沢交差点で右折して金沢林道の入口にやってきた。国道から林道までは少々わかりづらい。国道から入るとすぐに左折して、進行方向の右上にすすむのである。



舗装路を3キロ上るとダートになった。



木材の伐採作業で以前よりも道幅がひろくなっている。



すすむと木材の積み込みをしていた。もうすぐ終わるとのことで待っていると、トラックをバックして道をあけてくれる。手をあげて通過するが、作業をひとりでこなしていることに感心してしまった。



ダンプが踏み固めたダートをゆく。



林道入口から5キロほどで丁字路にでた。左は芝平峠で右は金沢峠をへて千代田湖にでる。



芝平峠にむかうとこれから工事がはじまるようでジャリが大量にいれてあった。



急坂がある。すすむと湿原があり、その先はジャリはなくなり走りやすくなった。



芝平峠に到着した。ここに地元のWR250F(ふつうのWRではなくレーサーなのだそうだ。より軽くてハイパワーとのこと。)の若い方がいて道を教えてもらう。



芝平峠のすぐ手前に草のはえた道があるが、チャレンジングな林道で通り抜けができるのだそうだ。またこれからゆくつもりの丸金林道のことをたずねると、TMには荒れているとあるが問題ないとのこと。通行止めのつづく黒河内林道は、通過はできないが、通行止めポイントまではゆくことができるとのことだった。WR氏とは距離をとって会話をした。



WR氏と別れて来た道をくだってゆく。金沢峠にゆく分岐でとまっていると、兵庫ナンバーのグループがやってきた。セローが何台もいるが、ホンダXR650もいる。XRはDR650とおなじく、デコンプ・レバーをにぎってキックをしていた。



分岐から金沢峠にのぼってゆく。



分岐から1、3キロで金沢峠についた。千代田湖の横をぬけて、舗装林道で芝平峠にむかうと、昨日走った町道高嶺線の入口にWR氏がいて、手をふりあった。



入笠山にむかう。高原地帯をゆく気持ちのよいルートだ。



入笠牧場に到着した。上の画像の右にゆくと黒河内林道で今回は左にゆく。



すすんでゆくとハイカーでにぎあうレストランがある。ここははじめてだと思っていたが、この建物には見覚えがあった。以前DR650のオーナーズ・クラブの例会で案内してもらって来ていたのだ。



下ってゆくと入笠山の登山口があり、たくさんの人でにぎわっていた。



登山口の前からダートになる。丸金林道だ。



丸金林道はジャリの入れてある急坂の道だった。荒れはなくよく整備されていた。



2、6キロで舗装路にでた。走った記憶はないが、DR650のオーナーズ・クラブの例会で、丸金林道から黒河内林道につれていってもらったのだと思う。



昨日から何度もきている千代田湖にまたもどってきた。さっき走った板室林道の入口を通りすぎて杖突峠をこえ、県道16号線を北上する。



諏訪湖の南にある名もなき林道にむかう。その前に昼食をとりたいが店がない。林道の入口を通りすぎてすすむと、にしやま、という居酒屋のような店舗がランチをやっていた。



たのんだのはラーメンに半チャーハンと餃子のつくセット1000円である。



味はふつう。接客はいい。



アイスコーヒーもついている。この店があって助かった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2021信州トランポ林道ツーリング6

2021年08月29日 09時07分30秒 | ツーリング甲信越


高遠の町をぬけて国道152号線を北上し、板山で右に折れて町道高嶺線の入口についた。目印は小豆坂トンネルである。時刻は14時前で相変わらず夜まで夕立の予報がでていた。



林道にはいるとトンネルの上をこえるため急登してゆく。



7キロ地点で木材の伐採をしていると看板がある。そのためにジャリが入れてあり、よく整備されていた。



木材の作業場所を通過すると雷がなりだした。



作業場をすぎると路面は荒れてくる。



空の色は悪い。雨もパラパラと落ちてきて、まず右手で雷鳴がとどろき、すすむと左で雷がはげしい音をたてた。



林道で雨に降られるのは嫌だから、スピード・アップして逃げ切りをはかる。真上で雷がひかり、一瞬視界が真っ白になった。



路面は急坂の上りで悪くなる。深く掘れてしまっていて、右に左にとラインをえらんですすむが、こんなところではセローの扱いやすさがきわだった。ピークで3人のオフローダーが休んでいた。会釈をかわして先にゆく。



後方の空は悪いが、前方は晴れてきた。夕立から逃げ切ったようだ。



町道高嶺線は以前にも何回か走っている。そのときはヌタヌタや水たまりの多い泥の道だったが、今回は乾いたダートだった。



17キロの町道高嶺線を足早に走りぬけた。雷に急がされてしまって、ゆっくりと林道を味わえなかったことが残念である。



千代田湖の横をぬけて国道152号線にむかう。空の色はよくなってきたので、もう1本林道を走ることにした。



高遠の町を通りすぎて国道152号線をすすむと白山トンネルがある。トンネルをぬけたところを左に曲がると林道長谷高遠線の入口だ。高遠の町にははげしい雷雨のあとがあったが、ここも雨で路面がぬれていた。



林道は入口から2、4キロは舗装路で、その先からダートになる。



出だしは粒の大きなジャリが入っている。



4、5キロすすむとジャリは薄くなり、道に草がはえだした。



走りやすいジャリダートをゆく。ここでセロー250・2台とセロー225・1台とすれちがった。



ダートを11、6キロ走ると女沢林道にでた。



左折してゆくと舗装路のように走りやすいジャリダートだ。



しかしその先は荒れていて最後は沢沿いの道で舗装路にでた。すすむと国道152号線の美和湖のバックウォーターにでる。浅瀬で水遊びをしている家族連れがいるが、ここでキャンプができるかもしれない。

道の駅南アルプスむら長谷にたちよる。今夜はここで車中泊をしようかと考えていたのだ。泊まるのは問題ないが、日中車をとめておくのはきびしいかもしれない。ここは人気の施設で混雑するのである。しかし明日はこの付近の林道を走るので、大芝高原からは移動しなければならないと考えていた。



ポツポツと雨の降ってきた伊那の町を大芝高原にむかう。路面には雷雨のあとがある。今日はずっとこんな感じで、大雨の降った後を走ることになった。ガスを入れると燃費は45、5K/Lだ。17時頃に大芝高原にもどると管理人さんに話しかけられた。長時間駐車を注意されるのかと思ったら、その方も昔バイクに乗っていたとのこと。しばしその方と今日のコースなどについて話し合った。この管理人さんがこの旅で2番目に長く会話をした人だった。いちばんは岡谷の刑事さんである。



移動するつもりでセローを車につんだ。その前に大芝の湯につかってゆくことにする。料金は500円だ。



大芝の湯は、内湯に露天風呂、サウナもあるよい施設だが、地元の人がサウナでも露天でも大声で話し合っているのが気になる。話題はコロナともうすぐはじまるオリンピックだ。そのコロナのためにも会話はひかえてほしいものである。



風呂からあがると移動するのが億劫になってしまった。夕方たちよった道の駅南アルプスむら長谷は、日中車をとめておくのが不安でもあるから、大芝高原に連泊することにする。スーパーでごぼう鶏旨煮と、



遠山というメーカーのマトン・ジンギスカンを買ってきた。伊那と言えばジンギスカンだ。



この地域は羊だけでなく、鳥も豚もジンギスカン味にするとジンギスカンと呼ぶようだ。ジンギスカンのコーナーには鳥ジン(鳥ジンギスカン)、豚ジン(豚ジンギスカン)がおかれていた。ジンギスカンをフライパンで炒める。マトンの癖があってそれがいい。夜になると雨がポツポツと落ちてくるが、土砂降りにはならなかった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2021信州トランポ林道ツーリング5

2021年08月25日 18時37分18秒 | ツーリング甲信越


3日目。道の駅大芝高原の朝。5時35分に起床した。



車を駐車場のいちばん奥にとめて7時すぎに出発した。ゴミがたまっているのでコンビニをさがしながら走る。60キロで走行していると後ろから追い上げてきた車に露骨に車間距離をつめられた。長野は速く走る車が多いし、脇道から割り込んでくるタイミングもきわどい。マナーの悪いドライバーの比率が高いとかんじる。



ゴミを処分して駒ヶ根に南下し、陣馬形林道の入口についた。去年もここにきたが、そのときと同じくこの道では陣馬形キャンプ場にはいけないとある。今回は野営場にゆく予定はなく、林道をゆけるところまで走るのが目的だ。



気温は25℃。ジャリの敷いてある幅広のダートをゆく。



暗い森の中をずっとのぼってゆく。



やがて永山につづく分岐についた。ゲートがあるがこの道には入らない。直進する。



ジャリの深いところ、ゴロゴロ石や、小さなクレパスもある。



5キロ地点に廃屋のようなログハウスがあった。



標高があがると松林になる。上りだけでなく下りもあるようになった。



8キロで丁字路にでた。



右が北の沢林道で左が陣馬形線だ。



丁字路の手前には東屋がある。軽トラが1台だけ走った跡があるが、誰にも会わなかった。



右の北の沢林道は、林道ツーリングガイドブックによるとダート部分は1、2キロとのことだが、この地域の未舗装路を走りつぶすことが目的だから、往復することにする。



北の沢林道を1キロ下って舗装路になった地点で引き返す。交通量はほとんどないようだった。



丁字路にもどって陣馬形線をゆくと600メートルで舗装路になる。路上にはサルナシだろうか、木の実が落ちていた。



陣馬形山キャンプ場にゆく分岐を通りすぎて、中組陣馬形林道に南側の入口から入ろうとすると通行止めだった。そこで陣馬形山キャンプ場のある北側から林道にアクセスすることにする。ついでなのでキャンプ・スペースにも立ち寄ってゆくことにした。



陣馬形林道の入口にはキャンプ場にはいけないとあったが、到着することができた。古い看板がそのままになっているのだろうか。その陣馬形キャンプ・スペースは混雑していた。バイクをとめて山頂にあるいてゆく。



頂上からの風景はすばらしい。飯島方向をみる。



駒ヶ根方面。今日は12時から19時まで雷雨の予報がでている。じっさいにそうなるのかわからないので、空をみて行動を決めるつもりだ。



陣馬形山から折草峠にむかうと、こちらも通行止めだった。中組陣馬形林道にゆくことはできないので、つぎの機会をまつことにした。



来た道を引き返し、陣馬形山入口から1キロ下った地点に枝道があった。セローだとこんなところも行ってみたくなる。



入ってみるとすぐに通行止めだった。



飯島方向に下るのだが道をまちがえてしまった。さきほど通過した陣馬形林道と塩の沢林道の丁字路までもどってしまったのだ。ここまで来てしまったら、塩の沢林道をくだって国道にでたほうが早い。



さっき往復した塩の沢林道を下る。



舗装路にでてしばらくすると獣避けのゲートがあった。林道で山から里にくだってゆく。県道18号線から国道153号線に出て、駒ヶ根、伊那と北上する。ここはペースの速いバイパスでセローでは交通の流れに乗るのは苦しい。追い越し車線の車は80キロで走っているので、走行車線を70キロで巡航する。セローはダートでは抜群の性能を発揮するのだが、パワーはないし、ギヤ比が低くてエンジンがすぐに吹けきってしまうのだ。しかし250のセローでこうなのだから、大人気になっているクロス・カブはもっと厳しいのではなかろうか。年をとったらクロス・カブに乗ろうかと考えていたが、やめたほうがよいのかもしれない。



日差しが強くて暑い。太腿がじりじりと焼かれているようだ。伊那から高遠にむかう国道361号線で、老舗の料理屋をみつけて昼食をとることにした。



たのんだのは伊那名物のソースカツ丼1000円である。



この店は当たりだった。品質がよくてボリュームのあるとんかつがのっている。甘辛いソースの味もよく、味噌汁や漬物もよかった。



私が入ったときは空いていたが、後から地元の客が次々とやってきた。



隣りにすわった家族連れは、ここは何をたのんでも美味しいんだよね、と言っていた。うなぎからラーメンまである割烹店だった。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2021信州トランポ林道ツーリング4

2021年08月19日 16時36分04秒 | ツーリング甲信越


国道153号線にでて南下し、県道201号線で蛇石キャンプ場にむかうと庚申塔や道祖神、馬頭観音などがまつられていた。この付近は気分よく走れるのどかな道だ。田園風景の中を山の上のキャンプ場にむかうが、ここには住めないなとおもう。都会にかかわりのある者なら、奥多摩や丹沢、秩父や房総半島、群馬、栃木、茨城では暮らせても、ここは無理だろう。東京から遠すぎて、文化もあまりにもちがいすぎると感じられるから。



交通量のない県道をすすんで蛇石キャンプ場につくと、驚くほどたくさんの車とキャンパーがいた。



駐車場は満車で、野営場はテントを張る余地がないほど混んでいる。皆地元の人たちなのかと思ったら、首都圏ナンバーの車が何台もいた。



川に蛇石を見にゆく。川底に電信柱のような長くて白い石がある。



堅くて白い岩が、水の浸食に負けずにのこったから、蛇のような景観になったそうだ。たしかに一見の価値はあるものだった。



これから伊那にいって昼食をとり、権兵衛トンネルをぬけて奈良井宿にもどろうかと考えた。しかし今夜の宿泊地が伊那付近の予定なのと、贄川にあったテレビ・ドラマの『絶メシRoad』に登場した食堂SSが気になる。迷ったが来た道をもどりSSにゆくことにした。



狭い舗装林道の県道254号線ではバイク5台と会った。そのうちの1台、忍者と食堂SSに到着する。たまたま目的地がいっしょだったのだ。休日で昼時でもあり店内は混雑している。左隣の席についた忍者氏はドラマで主人公が食べていた普通定食をたのんでいるが、これは選んではいけないメニューだと感じる。普通定食はサバ煮定食なのだ。味噌汁つきが普通定食。味噌汁ではなく、豚汁つきは豚汁定食。納豆汁つきは納豆汁定食。なめこ汁つきはなめこ汁定食と名前がついている。ふつうの味噌汁つきが普通定食というわけだ。



私は右隣の客がカレーライスと生姜焼きの単品をたのんだ後に、12時24分に生姜焼き定食880円を注文した。



隣りの生姜焼き単品といっしょにくるのかと思ったが、こない。忍者氏の普通定食はたべなくともどんな味なのかわかる料理だった。そして後から来た客の品が提供されているのに、私の定食が来ないので、13時にオーダーが入っているのか確認した。すると2分後に生姜焼きはやってきたが、肉は熱々ではない。出来立てではないのである。思うに仕上がった料理が放置されていたのか、もしくは生姜焼きは作り置きをしていて、請求されてあわてて盛り付けたのではなかろうか。この店は空いているときに利用するべきだ。厨房とホールのオペレーションに難がある。



絶メシRoadのお店は二戦して二敗である(もう一ヶ所はこちらでどうぞ)。孤独のグルメは負けがないから、絶メシの店舗にはもういかないことにした。



バイクにガスをいれたいがGSがない。給油できずに車にもどってきてしまった。セローをハイエースに積み込んでエアコンを入れ、新型コロナウィルスのワクチン接種の予約をしようとすると、どこもいっぱいでダメだった。自衛隊もである。



この後は温泉にはいって伊那に移動するだけなので時間はあまっている。奈良井宿を散策することにした。



若いころは観光地は俗っぽく感じられて嫌いだった。年をとってそれが気にならなくなり、こんなところを歩くのもよいものだと思うが、これも老化だろうか。それとも老成か。



奈良井宿のいちばん奥にある神社までいって引き返す。日差しが強くて暑い。日なたにはいられないほどである。



上の画像は奈良井駅から50メートルほどのところだ。朝通行止めの看板を見た近くで、ここが鳥居峠の入口だろうか。これなら通行してもよかったのではなかろうかと感じられた。

車で木曽福島に南下する。空の色が悪くなった。明日は朝からバイクで走りたいからガスをいれたい。途中にあったGSでセローをおろして給油をすると、土砂降りとなった。あわててバイクを車に積み込む。木曽はGSがなくてガスがバカ高い。輸送費はかかるのだろうが、消費者はこの地域で給油せず、GSは淘汰されるという、マイナスのスパイラルになっているのではなかろうか。燃費は47、4K/L。



33℃だった気温は豪雨で20℃まで下がった。トランポでよかったと思いつつ、数年前に利用してとても気に入った炭酸線の二本木の湯にゆくが、なんと木曜定休だ。休日なら定休日でも営業するでしょう。ふつう。欲がないなぁ。



しかたなく近くにあったせせらぎの四季で入浴した。料金は700円。ごく近いから炭酸泉なのかと思ったら、さらりとしたお湯だった。激しい雨の中で露天風呂につかる。夏はぬる湯とのことで38℃の露天だった。



権兵衛峠をこえて伊那IC近くの道の駅・大芝高原にやってきた。今夜はここで車中泊である。夜は刺身の盛り合わせと、



スーパーでみつけた牛肉とごぼうの和風炒めで一杯である。



牛肉とごぼうの和風炒めは、きんぴらごぼうのような味つけで美味しかった。今回はキャンプ用の鉄板は使用しなかった。焼肉用のグリルは肉が美味しく焼けるが、後始末がたいへんだ。その点テフロン加工されたフライパンはすぐに汚れがおちるから、とても便利である。

大芝高原はふだんは涼しいのだろうが、この日は暑かった。ハイエースの床も熱をおびていて中々冷めない。左右のスライド・ドアの窓を網戸にしたが、しばらく蒸し暑さに耐えることになった。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2021信州トランポ林道ツーリング3

2021年08月15日 20時56分25秒 | ツーリング甲信越


2日目。道の駅・奈良井木曽の大橋の朝。5時55分に起床した。よく寝たが、夜中に寒くて毛布をかぶった。朝の気温は18℃くらいだろうか。



昨夜は暗くてよく見えなかった大橋をわたってみた。



小さな錦帯橋のような感じである。



大橋をわたると公園があり、その奥に道の駅の広い駐車場があった。道の駅の本体はこちらだったのだ。空いているのでここに移動して、車からセローをおろして出発した。



奈良井駅付近から鳥居峠につづく8、4キロのダートにゆこうとすると、駅より先は一般車通行禁止とある。



先には奈良井宿の街並み保存地区が見えている。朝早くて人通りはないが、通行禁止なので無理にゆくのはやめておいた。帰ってから考えたが、次回は逆方向からアクセスしようと思う。



奈良井宿のまわりには何本もの林道がはしっている。つづいてすぐ近くの橋戸林道にゆく。入口は舗装林道である。



ツーリング・マップル(以下TM)では4、3キロのゲートまで走行可とあるが、すぐに工事で通行止めだった。



つづいて贄川橋戸林道にゆく。この林道の入口はわかりづらい。迷走してしまったが、贄川駅と贄川信号の間にある道に入るのだ。ТMには観音寺という寺があると示されているが、見当たらなかった。



出だしはきれいに整備された路面だ。



林の中をすすむ。



贄川橋戸林道はTMのとおり2、4キロでゲートについた。この林道の下りでカモシカにあった。冬にスキー場で見るカモシカは、動かずにずっと食事をしているが、ここのカモシカは鹿よりも俊敏に走り、崖を駆け上っていった。



朝は肌寒かったが気温が上がってきた。つづいて贄川の町にはいり桑崎林道の入口をさがす。重要文化財の深澤住宅の横に道がある。



水場の前である。



しかしここに入ると道が狭くなってしまう。とてもこれがルートとは思えないものだ。上の画像のバイクの奥がそれで、これではないだろうと左にゆくと、畑で行き止まりになってしまった。ここではないと判断して町の中を先にすすみ、テレビ・ドラマの『絶メシRoad」に登場した食堂SSが見える地点までいって地元の方にたずねると、やはりさっきの道でまちがいないとのこと。しかし車も通れないような狭い道で、その方も何十年もいったことがないとのことだった。



あらためてさっきの細い道に入ってみると、すぐにとんでもない路面になった。アスファルトの上にコケが厚く繁茂している。



その先は草におおわれていた。



バイクをとめて先を見にゆくと林道は廃道と化している。



桑崎林道はこれで引き返しである。道を聞いた方が教えてくれたが、この林道は桑崎集落につづくものだったが、桑崎の人たちは山から下りてしまったとのこと。それで使われなくなってしまったようだ。

これでこの地区の林道探訪は終わってしまった。まだ朝の9時18分だ。時間が早すぎるので、県道254号線の牛首峠をこえた先にある、無料のキャンプ場、蛇石キャンプ場と蛇石を見にゆくことにした。TMに蛇石は一見の価値があるとのことなので。



県道254号線の入口はとてもわかりづらい。国道に看板があるだろうと思ったのだが、ごく小さなものしかなくていったり来たりしてしまった。



県道254号線は細い舗装林道だ。国道は25℃で日差しが強かったが、この山道に入ると快適な気温になった。



やがて先程断念した桑崎林道の牛首峠側の入口にでた。路面は良好なので入ってみることにする。



沢に沿ってゆく。



大型車の通った跡があるが、木材の搬出をしていると看板があるので慎重にすすむ。



やがて廃屋が点在するようになるが、これが桑崎の集落跡なのだろう。民宿があるが、こんなところに泊まる客がいたのだろうか。



入口から3、7キロでゲートついた。鍵がかかっている。



桑崎林道は杉林の暗い森、頭上のひらけた明るい道、水のながれる路面、石がゴロゴロと、バラエティーに富んでいた。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2021信州トランポ林道ツーリング2

2021年08月12日 17時36分26秒 | ツーリング甲信越


高ボッチから東に見えていた、昨年も走った林道東山田線にやってきた。入口はぶくでん橋である。



林道東山田線は国道20号線の長地小学校交差点から北にむかうのだが、経路はわかりづらい。目印は林道の途中にあるマレットゴルフ場である。



林道にはいるとすぐにダートになる。マレットゴルフ場があるせいかジャリが入れてあり整備されていた。そのマレットゴルフ場まで1、6キロだ。



マレットゴルフ場をすぎて松林の中をゆく。急坂がある。4、7キロで分岐についた。林道ツーリングガイドブックでは入口からここまで2、2キロとあるがまちがいである。右は行き止まりなので左にすすむ。



鹿が3頭いた。彼らは森の中に逃げていった。アップダウンのある道をすすむ。



倒木があらわれた。



車が通れるように処理されていた。



町営林のフェンスがつづく、ジャリの深い急坂をのぼりつめるとピークについた。頂上には鉄塔がたつ。ここまで8、5キロだ。



セローは軽くて、足つき性がよく、とてもあつかいやすい。エンジンはマイルドで、ギヤはロー・ギャー・ドだ。しかもクロス・レシオなので、低速で走る林道ではとくによい。DRではセカンドで走るところをサードでいけるのだ。重心が低いのもいい。正にダートを走しるために生まれてきたマウンテン・トレールである。



9、3キロでY字路に出た。私は上の画像の右の道からきた。昨年はここで軽トラにのる老人に会い、この奥にダートが10キロ続いているが、DRのような大きなバイクでは入れない、また谷をはさんだむかいに見えているのが高ボッチ山だ、と教えてもらったのだ。奥につづくのが上の写真の左の道だ。



その10キロあるというこの奥が今回の目的だ。先にすすむとY字路がある。左はバイロンがおいてあるので右にゆくと、すぐに広場で行き止まりだった。



Y字路にもどってきた。パイロンはおいてあるが、通行止めとは書いていないから入ってみる。



すすむとこの先に罠がしかけてあると表示されていた。



通行量ははとんどないようだ。路面に草のはえた手入れの悪い泥の道をゆく。



これまでとちがって人の気配がないから、緊張をおぼえる。



林の奥に罠があるのだろうかと見回してみるが、ここにはないようだった。



入口から3キロで急坂があわられた。セローならまだすすめるが、人のいない森の圧力におされて、ここで引き返すことにした。



山から下ってゆくと高ボッチ山が見えた。下りは70パーセント荒れた舗装路でずっと急坂だ。



林道を出たところにある茅葺屋根の常福禅寺で休憩する。時間は14時すぎで、暑い。日差しは強いが、本堂の前にある、お堂の庇の下にはいると涼しかった。夕方は雷雨の予報がでているが、もう1本近くの林道にゆくことにした。



朝ハイエースをとめようとした鳥居平やまびこ公園をぬけ、しだれ栗森林公園の奥にある、林道王城枝垂栗線の入口についた。この付近だけ雨が降ったようで路面がぬれている。



出だしは大粒の石がゴロゴロしている路面だ。それはすすむとなくなる。ずっと山を上ってゆく。



左右の森には紐が張ってあり、筍山につき立ち入り禁止とあちこちに掲示してある。長野の人はタケノコを大事にしている。他県ではこんな風景は見ない。



やがてガンガンと走れるようになる。雨がポツポツとくるがすぐに止んでくれた。



頭上を木におおわれた道をゆく。



ピークをこえて下ってゆくと、風景のひらけたポイントがあった。



7、2キロで分岐について、日本中心の標の展望台に立ち寄る。



展望台からは南アルプスの山々が見えるのだが、ここも霞んでいた。



分岐から展望台に上ってくる道。



展望台下の広場。雷がなりだしたのでここを立ち去ることにした。



ここからの下りはすぐに舗装路になる。



16時前に林道の出口についた。ここも暑い。ヒグラシのカナカナカナという鳴き声と、遠雷のとどろきがひびいている。ヒグラシの声は何年ぶりに聞いたのだろうか。思い出せないくらい久しぶりだ。雷が気になる。雨に降られないうちに車にもどることにした。



林道出口の辰野から岡谷の車までもどってきた。セローに給油したが燃費は驚異的な42、4K/Lを記録した。



バイクを積み込もうとしていると、警察の方に声をかけられた。朝の事件の捜査だ。いつから車をとめているのか聞かれたが、話題はすぐにトランポ・ツーリングに移り、そして裏にある岡谷南高校が高校野球準決勝にのこっていて、明日試合があること。岡谷南高校は公立の優秀な学校なのだそうだ。さらに不振のJ2リーグ松本山雅のサッカー談義になる。山雅の監督は元ジュビロ監督の名波に変わったとのことだが、なかなか勝てないと刑事さんは嘆いていた。話好きな方だった。旅先では話しかけられたときだけ会話をすることにしている。このツーリングではこのお巡りさんといちばん長く話をしたが、帰ってから調べてみると、この日の朝3時ころに強盗事件があったのだ。バットを持った暴漢が新聞配達の人を襲って逃げた。そして岡谷南高校は長野日大に5×4で敗れていた。



諏訪湖に虹がかかった。私は降られなかったが、周辺では夕立があったのだ。セローを車に乗せて明日走る予定の林道の近くに移動することにするが、その前に風呂にゆくことした。



ネットでみつけた下諏訪の格安銭湯の湖畔の湯にやってきた。料金は280円である。激安なのでシャンプーや石けんはない。しかしこれで十分である。住所は下諏訪町南四王6130。



明日は奈良井宿周辺の林道を走るので、道の駅・奈良井木曽の大橋までやってきた。着いたのは19時半である。広い道の駅のはずなのだが、駐車スペースは10台もなかった。これでは明日車をとめる場所をさがさなければならない。セブンイレブンで豚の角煮とサンドイッチを買ってきたが、角煮は角煮丼だった。夜は米はいらないんだよね。失敗した。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2021信州トランポ林道ツーリング1

2021年08月07日 16時41分35秒 | ツーリング甲信越


2021年7月。オリンピックの開催で4連休となった。東京には4回目の緊急事態宣言がでていて、神奈川・埼玉・千葉には蔓延防止対策がだされている。政府はまたしても外出や旅行の自粛を呼びかけているが、ひとりで車ででかけ、日中は単独で深山の林道を走り、夜はソロで車中泊をするトランポ・ツーリングならば、コロナにかかる、コロナをうつす可能性はないと思う。こんなことを一年以上やっているのだから、どうすればよいのかわかっている。4連休に1日休暇を足して、信州にトランポ林道ツーリングにゆくことにした。



前夜のうちに出発し、長野県佐久市の道の駅で泊まった。



夜はケンタッキー・フライド・チキンで一杯である。



道の駅ヘルシーテラス佐久南の朝。5時半に起床する。長野に入るまでは、東京圏のナンバーの車が他にいるのか、自粛警察はどうなのか不安だった。しかし道の駅には首都圏の車が何台も車中泊をしていて、自粛警察など気配もなかった。



カップめんの朝食をとって出発する。トランポ・ツーリングでは車を長時間停めておくことになるので、その場所の選定が大切だ。今回は諏訪湖の西にある、岡谷市の鳥居平やまびこ公園にするつもりで現地にいった。しかし公園にある大きな駐車場は閉鎖されていて、小さなものしかない。雰囲気も開放的ではないので、近くにある岡谷湖畔公園に転進することにした。



諏訪湖に面した湖畔公園のはずれ、岡谷南高校の前に空いている駐車場をみつけて、ここにハイエースをとめることにした。今回の相棒はセローである。出発の準備をしていると、デレビのカメラマンが何人もやってきて、周辺を撮影しだした。湖畔公園のトイレには、お巡りさんがたくさん集まって、現場検証をしているようだ。パトカーがとなりにやってきたので、何かあったのかたずねるてみると、ちょっとした事件があったとのこと。でも気にせずに通行してくださいとのことだった。



昨年も長野にトランポ林道ツーリングにきた。その際に時間切れとなってゆけなかった、高ボッチ高原にまずゆくことにする。国道20号線から高ボッチ高原に上ってゆく。距離は8キロとあり、気温は24℃だった。



狭い舗装林道を登ってゆく。森の中をゆく高原の道はすずしい。やがて高ボッチ牧場の展望台につくと、南に諏訪湖が大きく見えた。



東には去年走った林道東山田線のある山の稜線が見えている。昨年はむこうから側からこちらをながめたのだ。午後はその林道東山田線を走ろうと考えていた。



北には高ボッチ山の山頂がある。



ふたたびバイクに乗り、高ボッチ山の山頂下の駐車場についた。ロッヂやキャンプ場がある。



駐車場から山頂にあるいてゆく。



徒歩4・5分である。



山頂の展望台に到着した。



諏訪湖と富士山も見えている。ここは夜景が有名だ。夜になれば岡谷や諏訪の町の光がきれいにみえるだろう。



高ボッチ山の先には高ボッチスカイラインがはしり、鉢伏山につづいている。高ボッチ山が目的だったから、鉢伏山にはゆかなくともよいと考えたのだが、せっかくここまで来ているので、足を伸ばすことにした。



高ボッチスカイラインを登ってゆくと、鉢伏山をのぞむビュー・ポイントがあった。



高ボッチ山の駐車場から15分で鉢伏山荘に到着する。ここが高ボッチスカイラインの終点だ。駐車場にはホンダXLRの先客がいた。



山頂まで1キロ、20分と山荘の方に聞いて、ブーツだが歩くことにした。



なだらかな山道をのぼってゆく。



道は途中から急坂になった。



18分で山頂に到着。



ピークをこえて下ったところに展望台がある。



風景は残念ながら霞んでいた。



しかしここまで来ないと目にできない景色だ。ここにいたXLRの方と少し話をする。彼はハイキング・シューズにはきかえていた。



赤トンボとアブがたくさんいる。アブがうるさく寄ってくるからバンダナで追い払った。



鉢伏山は入山料と駐車代がかかる。バイクは100円で登山は300円だった。でもその価値はあると思う。



高ボッチ高原から下って昼食をとった。



入ったのはテンホウというラーメン店で、昨年大混雑していたのを見て気になっていたのだ。ちゃんぽんのようなテンホウめん680円と餃子280円を注文する。



海鮮のはいったテンホウめんは美味しいが、餃子は変わった香料が使われていて口にあわなかった。諏訪の好みなのだろうか。テンホウは個人店なのかと思ったら、この地域のローカル・チェーン店だった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする