放浪のページ別冊ブログ

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2014福島ツーリング 2日目 福島市の1

2014年06月30日 20時55分33秒 | ツーリング東北


朝になれば夕立はあがっていると思ったのだが、そうではなかった。
5時に起床すると雨はふりつづけている。
くもり時々雨、の予報なのに、ずっと雨降りだ。
テントの中でインスタント・ラーメンの朝食をとってようすをみるが、やみそうにないので撤収を開始した。

管理事務所の軒先をかりて荷物をまとめる。
屋根があるのはありがたい。



バイクも軒先に引き込んで荷物をつみ、7時に出発した。

雨の中をひた走る。
今日は福島市にゆくつもりだが、雨降りだからこのまま帰ってしまおうかと考える。
しかしせっかくここまで来ているのだから、予定をこなすことにした。



会津若松をすぎて猪苗代湖の北岸を西進する。



野口英世記念館の前をとおるが人はいなかった。
雨具のおかげでどこも濡れはしないのだが、気持ちはもりあがらない。
雨もまたよし、と雨降りのときの決まり言葉を言ってみるが、そういう気分にはなれなかった。

国道115号線にはいって福島市にむかう。
ルートは山越えの山岳路で、雨に加えて霧まででてきた。

土湯トンネルをこえると福島市となった。
こんなところまで福島市とはずいぶん広いのだなと思う。

福島市では県立美術館に行きたいと思っていた。
アンドリュー・ワイエスというアメリカの画家の絵を前から見たいと思っていて、それがここにあると知ったのでたずねてきたのだ。
ワイエスは写真のような細密画を描く人で、アメリカの農場や農具、家や倉庫などを題材としてきた。
それが突然隣家の人妻のヌードをかくようになったのである。
彼らはふたりだけで会い、モデルは服をぬぎ、画家は彼女の絵をかいた。
それはしばらく誰にも知られなかったそうだ。
彼女の夫にも、ワイエスの妻にも。
とてもミステリアスな話である。
それが15年にもおよんだのだ。
その絵がここにあるのである。



福島県立美術館は県立図書館とならんでたっていた。
できたばかりのようで新しくて立派だ。
さっそく入館すると、私が一番乗りで料金は格安の270円。
こんなに安いところはないのではなかろうか。



コレクションは福島県出身の画家がおおい。
その中に下村観山や岸田劉生、ルノワール、ピサロなどの作品もふくまれていた。


ルノアール。県立美術館のHPより


ピサロ 県立美術館のHPより

福島市の②につづく













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2014福島ツーリング 1日目 会津の2

2014年06月27日 19時00分06秒 | ツーリング東北


昼食に不完全燃焼を感じながら西会津町の山の中にある鳥追観音にむかう。
立木観音をでるあたりから気温があがり暑くなってきた。
そこへ味噌ラーメンを食べたから汗がでる。
鳥追観音につくとライダー・ジャケットを脱いで境内にあるいた。

鳥追観音は鳥が作物をたべないようにしてくださる観音様とのこと。
山村で作物があまりとれなかった昔は、とても有難いことだったのだ。

鳥追観音にも抱きつき柱がある。
これは会津の文化のようだ。

会津三観音のほかに、会津六詣出という風習もある。
六ヶ所の神社仏閣にお参りすることなのだが、それは伊佐須美神社、中田観音、立木観音、鳥追観音、福満虚空蔵菩薩円蔵寺、大山祇神社(おおやまづみじんじゃ)で、鳥追観音のすぐ先に大山祇神社があるので立ち寄ってみることにした。



大山祇神社は小ぢんまりとした神社だったが、ここもたくさんの人がきていた。
神社の両脇にお店があり、ニシンの煮物と饅頭が名物のようだ。



つづいて柳津町にある福満虚空蔵菩薩円蔵寺にむかう。
円蔵寺は岩山の上にたつ歴史と風格のあるお寺だった。
ここにも大勢の人がきていた。



柳津はあかべこ発祥の地なのだそうだ。

ちかくにある柳津森林公園でキャンプしたいと思っているので下見に行くことにする。
会津坂下方向に国道をもどり、看板がでている踏切をわたって山にのほってゆく。
ずいぶん奥まで入るなと感じたが、はかってみると2キロ先にキャンプ場はあった。
芝生だけのシンプルな野営場で、バイクが3台とまり、テントやタープがはってある。
ライダーたちはいない。
ここは狭いが居心地はよさそうだ。

まだ時間はあるので会津三観音の残りのひとつ、中田観音にゆくことにした。
今日のキャンプ地はその後で決めようと思う。
明日は福島市にゆくつもりなので、その方向によい野営場があれば、そこでもよしと考えたのだ。



会津坂下町にもどり、となりの美里町にある中田観音にゆく。
会津三観音は立木観音だけけがずばぬけてすばらしい。
観光ならば立木観音だけをたずねればよいだろう。
中田観音にも抱きつき柱があった。



中田観音の近くにあった、ほっとぴあ新鶴で入浴する。
料金は540円だったと思う。

柳津の森林公園でキャンプすることに決め、会津坂下のスーパーで買出しをした。



柳津森林公園キャンプ場は親身な方が対応してくれた。
料金は740円だったと思う。
燃えるごみと資源ごみの袋を2枚わたされ、ごみは捨てることができる。
キャンプ場は狭いから実質オートキャンプ場状態だ。



本日の酒のつまみ。
ローストポーク、たこわさび、カニカマサラダ。

料理をする気ははじめからなかった。
惣菜を買って済まそうと決めていたのだ。
最近飲むとあまりたべなくなった。
だから夜はこれで十分なのである。



雷がなりだした。
夕立がくるかもしれないと思っていたら降りだした。
テントにはいって酒のつづきをやるが、すぐに寝てしまった。






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2014福島ツーリング 1日目 会津の1

2014年06月23日 20時43分50秒 | ツーリング東北
6月の梅雨の最中に福島ツーリングに出かけた。
一泊二日の予定で一日目の予報は曇り。
二日目はくもり時々雨とのことで、多少降られるのは覚悟の上での出発だった。



東北道を北上して白河ICをめざす。
那須高原SАで休憩したが、隣にならんだGSXのカスタムが渋かった。



東北道から国道に入り、峠越えのルートで猪苗代湖にでる。
国道をはずれて湖畔のだれも走っていない道をすすんでみた。
湖の水は透き通っていてきれいだ。
車やバイクはいないが、バス釣りのボートだけが湖に浮かんでいた。



会津若松をぬけて隣の湯川村にある勝常寺(しょうじょうじ)にむかう。
ここに国宝の薬師如来と日光菩薩、月光菩薩があるのである。
ひとつのお寺に三体の国宝があるのはすごい。


薬師如来。画像は湯川町のHPより。

拝観料500円で薬師堂の厨子に安置された薬師如来と、宝物館に保管されている月光菩薩、日光菩薩、そのほかにたくさんある重文の仏様を拝見する。


月光菩薩。湯川町のHPより


日光菩薩。湯川町のHPより

4人の方といっしょになり、お坊さんに案内していただく。
薬師如来は1200年も前の仏像だそうだ。
重文の薬師堂が600年前の建物とのこと。
たいへんな歴史が積み重なっている。

月光、日光菩薩はほぼ等身大。
憂いというか、悲しみに絶えているような深い表情である。

会津には宝があるね。



つづいて会津坂下町にある、立木観音にむかう。
立木観音とは大木を仏様に彫ったもので、日光中善寺の立木観音が有名である。
会津坂下の立木観音もすばらしいとの評判なのでたずねてきたのだ。

立木観音があるのは恵隆寺(えりゅうじ」というお寺で、茅葺屋根が修理中の観音堂も重文とのこと。
300円の拝観料をはらってお堂の中に入ると、斗帳(とちょう)と呼ばれる垂れ幕が天井から床までかかっている。
この幕の奥に大きな観音様がたっていた。


十一面千手観音。会津坂下町のHPより。

大きい。
見上げる巨大さで、8,5メートルの高さだそうだ。
神々しいお姿である。
足には触れてよいとのことで、触らせていただく。
また堂内には抱きつき柱というものがあり、この柱に抱きつくと願いが叶うそうだ。
観音様の足元を右に左に歩いて、お顔やたくさんある手を見て時間をすごす。
国宝でないのが不思議なくらいの観音様だった。

この後は柳津町にある福満虚空蔵菩薩円蔵寺にむかうつもりだった。
しかしまだ時間があるので、会津三観音とよばれる西会津町にある鳥追観音にゆくことにした。
因みに三観音は、立木観音、鳥追観音、会津美里町にある中田観音である。

昼時となった。
立木観音のある会津坂下にはお店がたくさんあるが、鳥追観音のある西会津町にもあるだろうと思ってゆくと、ない。
道の駅があるが、それでは味気ないと思う。
できれば地元の個人のやっているお店を利用したいのだ。
そこで町の中を走ってみると、行列をしているラーメン店があった。



えちご家、というラーメン店で、並んでいる人に聞いてみると、西会津は味噌ラーメンが有名なのだそうだ。
そこで私も列に並び、ほとんどの客がオーダーする味噌ラーメンをたのんでみた。



味噌ラーメンは700円。
味はふつうだと感じた。

福島ツーリング 一日目 会津 ②  につづく。















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