放浪のページ別冊ブログ

キャンプ・ツーリングに林道ツーリング。スキーや食べ歩きも。ホームページや巡礼と芸術の別ブログもあります。左下のリンクで。

独酌 三四郎 北海道旭川

2020年04月02日 19時31分54秒 | グルメ北海道


2019年の9月。何年も前からいってみたいと思っていた、旭川の有名居酒屋の独酌・三四郎をたずねた。店に入るとほぼ満席だったが、カウンターにひとつ席があいていてそこに腰をおろす。まず生ビールたのむとお通しは酢豆だ。しぶいね。箸袋には毛筆の手書きで『風』とかかれている。私の前には女将さんがいて、知らなかったが特等席らしかった。



メニューを見てホッキ貝の刺身とタコの串焼きをたのむ。するとホッキは品切れだ。せっかく決まったのにねぇ、と女将さんが言う。刺身はツブ貝にかえた。女将さんは70くらいの人だが、背が高くて、知的で、押しが強い。ちょっといないタイプの女性だ。



ツブ貝はすぐにでてきた。鮮度が抜群の上物だ。包丁の仕事も見事だった。



ビールを飲み終えて、名物だと言う焼酎のとうきび茶割りにした。



でも酒がうすい。薄い酒は嫌いなんだよね。



タコの串焼きがやってきた。2本で650円だ。これも上質で、うすいしょう油味をつけて焼いてあり、噛むとほんのりとタコの甘味がのこる。



焼酎のとうきび茶割りが気に入らないので日本酒のリストをみる。カウンターにいるのは私のような、ひとり客の観光客が多かった。次は何にしようかな、と隣りの男性が女将さんに話しかけると、あれがいいんじゃないの、と答えている。若い女性は、他にもう一軒バーにゆくつもりだったけど、今夜はここで最後まで飲む、と女将さんに言っていた。



地元、旭川の国士無双の烈の燗酒をおねがいする。するとこの酒では名物の炭で焼く燗にならないとのこと。これをこの店では焼き燗と称している。北海道以外の酒は飲みたくないので烈にした。焼き燗はほとんどの客がたのむようだ。それと若どりの半身焼きの新子焼きも。



店内は年季の入った雰囲気のあるしつらえで、酒器や食器、コースターなども趣味がよく、凝っていた。



もう少し何かたべたくて、カウンターにおいてある万願寺とうがらしを焼いてもらうことにする。若い女性のスタッフに辛いのかたずねると、そうでもないとのこと。しかし辛いのは苦手なので、なるべくそうでないものをお願いすると、炭焼き担当の方がとうがらしを入念にえらんで焼いてくれた。



万願寺とうがらしは焼いた後で、一口大にカットし、かつおぶしを大量にかけて供された。シンプルでおいしい。もちろん辛くなかった。これは帰ってから自宅でも真似をしてつくってみたが、簡単で乙なつまみである。



烈はツンとくる酒だった。冷酒で〆ることにする。店のおすすめの、風のささやき、550円にした。酒の名がいささか鼻につくが、サッパリとした飲みやすい日本酒だった。



これでお会計は5400円だ。



ここの料理は刺身か炭火焼きだ。手はこんでいないが、素材がよくて、誠実な仕事をするからとてもおいしい。でも刺身にしたり、炭で焼くなら自分でもできそうである。そして有名店であるが故に、客が店を祭り上げてしまっている。客が店におもねっているところがあり、客が店に気をつかっている。

まちがいなくおいしい。文化的でセンスもいい。でも私はもういかないな。☆5点満点平均3点で4点。
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厚岸漁協直売所 エーウロコ

2020年02月11日 15時11分33秒 | グルメ北海道


2019年9月。厚岸にある厚岸漁協直売所、エーウロコにやってきた。



漁協の店なのでカキなどが格安と聞きこんだのである。



じつは2018年にも利用しようとしたが、17時までの営業時間に間に合わなかった。この時は近くにある道の駅、厚岸グルメパークのレストランを利用したのだ。 



食べたいものを選んで注文書をうけとり、レジで会計して、商品を受け取るシステムだ。



買ったものは店の奥にあるイートイン・コーナーで食べることができる。カキはレンジでチンすることができるとも聞いていた。



えらんだのは花咲ガニ、なんと1000円!



生で美味しいカキのカキえもんLL180円をふたつ。



レンジで加熱してたべる、マルえもんL140円をふたつだ。

カキをあける道具や軍手、ウェット・ティッシュなどは用意されている。カキをあけるのももどかしく、こじあけて生のカキえもんを口に入れると、抜群に美味だ。生のカキはいい。



マルえもんはレンジで加熱する。説明が張ってあり、1分が目途とのことでそうすると、生臭い。説明文をよく見ると、カキ1個につき1分とのことなので、ふたつだから2分必要だったのだ。失敗した。



花咲ガニは300グラムから350グラムはあるサイズだ。ボイルして時間がたっているから冷えている。でも十分にうまい。



まず足をすべて折り取り、甲羅からたべてゆく。カニ味噌がうまい。甲羅から足とすすむが、カニの中ではこの花咲ガニがいちばんおいしいとおもう。それがこの値段で手に入るのだから、もうここでしか食べたくなくなった。☆5点満点平均3点で4点。再訪必至。


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絶品ジンギスカン 旭川の大黒屋

2019年08月16日 18時47分04秒 | グルメ北海道
この訪問記の2016年までは以前あった本店の記事で、現在その店舗はなくなっており、2018年の記録は五丁目店のものである。

2011年の北海道ツーリング

平日の19時過ぎにお店につくと順番待ちとなっていた。
さすが評判店である。

私の前に4人並んでいたが、運よく5分ほどで席につくことができた。
まず生ビール400円をたのんだ。

ジンギスカンはひとりで2種類は十分に食べられるとのこと。
そこで生ラム600円とハーブラム700円を注文した。
野菜はサービスである。



ビールを飲んでいるとジンギスカン鍋がセットされ、まず生ラムが運ばれてきた。
肉はミディアムで食べられるので焼きすぎないで下さい、と言われるが、ラムのミディアムは食べたことがない。
早速焼いて食べてみた。



肉はくさみはまったくなく、ラムとは思えないもの。
とてもやわらかい。
これをミディアムに焼いてタレをつけていただくのだが、とても美味しい。
私が食べた中で最高のジンギスカンだ。

となりの人がトマトのサラダを食べていたので、梨と水菜とあさつきのサラダ400円を追加する。
トマトのサラダはトマトスライスの上に刻んだタマネギなどがのったとても凝ったもの。



生ラムを食べきると、ハーブラムが運ばれてきた。
こちらは肉に塩コショウとハーブがまぶしてあり、タレにはつけずに焼いてそのまま食べる。
スパイシーで十分に美味しいが、私は生ラムのほうが好みだった。



梨と水菜とあさつきのサラダがはこばれてきたが、梨の千切りがのっているとは思わなかった。
食べてみると梨の甘味とみずみずしさがアクセントとなっていて驚かされる。
水菜とあさつきと梨がよくあっている。
このアイデアはすばらしいと思う。



レモンサワー350円に切り替えてハーブラムとサラダをいただく。
となりの方は骨付きラムを食べていたが、これは食べづらそうだった。

もっと食べたいがこれで満腹となってしまった。
料金は2570円と安い。
接客も良かった。

ジンギスカンとサラダとサイドメニュー、どれもがすばらしい。
ジンギスカンというジャンルでこれ以上の店はないのではないだろうか。

この後は炉端焼きのユーカリにハシゴした。




2016年の北海道ツーリング。大黒屋のジンギスカンが忘れられずにまたやってきた。平日の夜7時30分。店の前は入店待ちの行列になっていて、10人以上がならんでいた。2人までは本店、3人以上は別館に案内されるようだ。



40分待ってカウンターの席につくことができた。生ラム700円をたのむのは決めていた。それと生ビールもである。生ラムと野菜は従業員が少し焼いてくれる。しかしこれが大きなお世話になった。



酒飲みの常で汁物が好物なのでラム・スープ400円もオーダーした。スープは冷えては美味しくないからまずこれにとりかかる。



大きな肉が2個ゴロリとはいり、とき玉子と大量のネギがアクセントになっている。アッサリしていて、臭みのまったくないスープだった。



生ラムのほかにもう一品たのむつもりだった。前回はハーブ・ラムにしたが、生ラムにはかなわなかったので、今回はラムのショルダー・ステーキ700円にしてみた。



注文したものは一気に提供される。スープを飲んでいると、従業員が焼いた肉が焼きすぎになり、野菜は焦げてしまった。生ラムは半生でたべるのがよいので、焼きすぎ注意なのだ。だからどの客でも機械的に少し焼くのはダメである。



生ラムはうまい。半生に焼いてタレにつけてたべるといける。やはりここのジンギスカンが日本一だと思う。



ショルダー・ステーキは肉の塊だった。



なかなか火がとおらないのでハサミで切って焼いてたべた。これはこれでいいのただが、やはり生ラムにはかなわない。そこで次回からは生ラムを2皿たのむことにした。

飲むと食べないので、これだけで満腹になってしまった。大好きな酒も飲めないほどだ。それでもこれだけ注文したのは、それだけこの店のジンギスカンが好きだからである。

これで料金は2260円。安いと思う。肉と野菜を焼かれてしまったが、接客はよかった。

2011年の評価は5店満点で5点としたが、2016年に再訪して4,5点とした。下の評価は以前のものである。

この後はバー・スプーンにながれてゆく。




2018年の9月。地震でブラック・アウトにおちいった直後の北海道を家内と旅した。北海道ではこれだ、というものを家内に味あわせたいと思っていた。そのなかのひとつが大黒屋のジンギスカンだ。旧本店近くの路地に入り、すすんだところに五丁目店はあった。行列しているかと思ったらガラガラで、これも地震の影響のようだ。カウンターに座ってまず生ビール490円とウーロン茶300円をたのんだ。



地震のために肉は生ラム700円とショルダー・ステーキ700円しかないとのこと。そこで生ラムを3皿とショルダー・ステーキを1皿。オニオントマトサラダ450円をチョイスした。オニオントマトサラダはトマト・スライスの上に味つけされた、きざんだタマネギがトッピングされている。たとえるとモスバーガーのオニオンのような味で、私はこのタマネギが気に入った。



生ラムはさっと焼いてタレにつけて食すスタイルだ。家内はラムとは思えない、ものすごくおいしい、と言っている。



伝統的な、漬け込んだ肉じゃないとジンギスカンではない、と言う人が北海道にはたくさんいるが、私は大黒屋のジンギスカンが日本でいちばんおいしいと思う(家内は白樺のジンギスカンのほうが好みだそうだ)。



家内はごはんのかわりにトウモロコシを追加する。ゆでたとうきびを焼いてたべるのだ。ショルダー・ステーキは以前はかたまりだったが、カットされていてたべやすくなっていた。

生ビールを追加してお会計は4730円。☆5点満点平均3点で4、5点。





成吉思汗 大黒屋 ジンギスカン / 旭川駅
夜総合点★★★★★ 5.0


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札幌でお得なランチ 味処酒房なかむら

2019年08月05日 20時43分54秒 | グルメ北海道
2012年の北海道ツーリング。



札幌にやって来た。
昼食は地元の方の情報で味処なかむら。
居酒屋がメインだがランチもやっていてそれが美味しいとのこと。

場所は札幌市電の資生館小学校前のすぐ近く。
雑居ビルの2階だ。

平日のお昼にお店に入るとサラリーマンが食事をしている。
何がおすすめなのか女将さんに聞くと、お腹が空いているならカツ丼がいいとのこと。
満腹になりますよ、と。
カツ丼は日本一のボリュームと壁に貼ってある。

私は年だからそんなに量は求めない。
他はと聞くと、とんかつ、ひれかつ、メンチカツがいいとのことで、メンチカツ定食650円をお願いした。



厨房からメンチカツを揚げる音が聞こえだした。
メニューをあらためて見てみると、ここは揚げ物が得意のようで、他に唐揚げや、ザンキ、チキンカツ等もあるが、いずれも値段は650円だ。
どれも美味しそう。
もっと高いランチもあるが、650円のものがお得感がある。

メンチカツ定食がやってきた。
ボリュームがある。
ご飯もたっぷり。

揚げたての熱々のメンチカツを食べてみると、肉と揚げ油の香りが口の中にひろがる。
肉がみっちりとつまっていて、食べごたえがある。

観光客がわざわざ行くところではないが、サラリーマンの昼食としてはとてもお得だ。
でも、次回札幌に行ったら、またここでランチをとるんじゃないかと思う。

女将さんの接客も親身なので、夜の居酒屋もよさそう。
居酒屋の価格はマグロの刺身が600円と高めの設定だが、納得できる料理が期待できそうだ。





2018年の9月。札幌を歩いていてこの店のことを思い出した。昼食時で店を選んでいたこともありいってみることにする。記憶をたどってゆくと、ビルの2階にあるこの店舗を見つけることができ、日曜日だったがランチ営業をしていた。



私は前回すすめられたカツ丼650円にする。



家内はまだあまりお腹が空かないとのことで、若どりの唐揚の単品1000円だ。因みに若どりの唐揚定食にしても1000円である。カツ丼は5分ほどでやってきた。甘めの味つけでパン粉の風味の香るやさしいカツ丼だ。若どりは半身揚げで20分かかって提供された。ジューシーだが、塩がつよく、食油の風味がちょっと悪いかなと感じられた。

当日はご主人だけで奥様はいなかった。夜の居酒屋タイムになるといらっしゃるのかな。下の評価は4点となっているが他との比較で☆5点満点平均3点で3、2点。



お店には大食いクイーンのアンジェラ佐藤の色紙があった。ここにふさわしい人だね。


味処 なか村割烹・小料理 / すすきの駅(市営)すすきの駅(市電)豊水すすきの駅
昼総合点★★★★ 4.0


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苫小牧の市場近くの人気店 マルトマ食堂

2019年08月02日 18時39分33秒 | グルメ北海道
2011年の北海道ツーリング

今日は苫小牧からフェリーに乗って北海道を離れる日だ。
とても寂しい。
でもその前のお楽しみ、マルトマ食堂で昼食だ。



ここは有名店でテレビでも紹介されているし、バイク用の地図、ツーリング・マップルにも何年も前から掲載されている。
以前から来たいと思っていたのだが、苫小牧にフェリーがつくのは夜だから、
早朝から昼過ぎまでのこの店の営業時間にあわなかったのだ。



苫小牧の市場近く、漁港の前にある店に土曜日の10時半につくと行列している。
しかしひとりなので、10分ほどでカウンター席につくことができた。

何にするか迷ったが、ホッキカレー1000円とホッキ汁400円をたのんだ。
店内は本日のおすすめ、2400円のところを1200円で提供する海鮮・半額丼が半分、
それにホッキカレーが半分といった感じ。



カウンターの前には料理を並べた棚があり、いろいろなものがある。
通いなれた人はここから一・二品をえらんで、ご飯に味噌汁だった。

提供されたホッキカレーは見るからに美味しそうだ
そして量が多い。
ご飯はぎっしり、カレーはたっぷり、そしてホッキがたくさん。
これは嬉しい。

食べてみると昔ながらの甘口のカレーだ。
ホッキはコリコリとした歯ごたえがあり、カレーによくあう。
しかし量が多い。
食べきれるだろうかと危ぶむほどで、普通のカレーの大盛り以上はあり、隣りの女性二人は残していた。

ホッキ汁は平凡なもの。
丼で供される、ホッキ味噌汁だ。



ホッキカレーとホッキ汁を完食すると、息をするのも苦しいほど満腹だ。
でも大満足。

レジの横にあった北寄醤油も購入。
こちらは濃い口正油で、よい土産になった。





2018年の9月。ここのホッキカレーがたべたくてまたやってきた。たずねたのは土曜日で、混雑が予想されるので朝の6時にゆくと、席はあいていてすぐに座ることができた。



家内とふたりできたので、ホッキカレー1000円と、



ホッキのバター焼きの単品1000円をたのんだ。因みにホッキのバター焼き定食も1000円である。



ホッキカレーは量がおおいから、ふたつたのんだらたべきれなくなると思い、カレーとバター焼きをふたりでシュアすることにしたのだ。ホッキカレーはマイルドな味つけでホッキがゴロゴロ入っている。以前よりもごはんの量が少なくなった感じがするが、それでも十分以上のボリュームがあった。家内はおいしい、と言ってカレーを味わっている。味噌汁には大きなシジミが4個入っていてよい出汁がでていた。家内は後になって、北海道ではいろいろとたべたが、ここのホッキカレーと白樺のジンギスカンが記憶にのこるおいしさだったとのこと。私も全国でここでしか口にできない、すばらしいB級グルメだと思う。

ホッキのバター焼きは塩焼き風でほんのりバター風味だ。マカロニ風のスパゲティーにキャベツが添えられているのもよい。この二品をふたりで朝食としたがちょうどよい量だった。

店の構成員は以前と変わっていた。フロントで客をさばく人が交代して、対応が早くて効率的になり、厨房もスタッフが増えていた。これで店の運営力はずいぶんとスピード・アップした。それでも味噌汁がいちばん先にきて、私たちよりも後から注文した人に先にホッキカレーがいってしまい、ホッキのバター焼きがきて、ホッキカレーがその後でくるという順番間違いがあった。こういうのにあまりカリカリしないのがこの店を利用するコツである。ここは都会じゃないし、なにしろホッキカレーは美味しいからね。

☆5点満点平均3点で4点。




マルトマ食堂定食・食堂 / 苫小牧駅
昼総合点★★★★ 4.0


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鈴木商店 花崎ガニの安い店 根室

2019年07月10日 19時17分11秒 | グルメ北海道


根室駅近くに海産物を格安で販売している店がある。それが鈴木商店だ。花崎ガニもあった。ボイルしたものの冷凍だが1500円でまずまずのサイズのものがある。みやげに送ったり、数時間後にたべるのならここがよいのではなかろうか。毛蟹や魚なども豊富にあった。ただしここでたべることはできない。



根室駅。鈴木商店はこの右後方にある。ネット販売もしているようだ。

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武内商店 納沙布岬で花咲ガニ

2019年07月07日 09時16分31秒 | グルメ北海道


2018年の9月。花咲ガニをたべに納沙布岬にある武内商店にやってきた。これまでは花咲港にある店を利用していたのだが、他の食堂もためしてみたくなったのである。その理由は『大八食堂』をどうぞ。



2018年の北海道をおそった地震の直後だった。電気のブラックアウトでカニはすべて死んでしまい、あたらしいものに入れ替えたそうだ。しかし料理の仕込みはしておらず、カニをゆでることしかできないとのこと。もとより花咲ガニをたべにきたのだからこちらに不満はない。カニは2・30分で茹であがるとのこと。



ご主人と店の裏にある生簀にゆき、カニをえらぶ。家内とふたりなので700グラムはありそうなものをチョイスした。これで4500円である(税込み)。数年前に納沙布岬にきた際に、接客をしているご主人をみて、対応がよいなと思ったのだ。ご主人は強面だが真面目な人なのである。それで花咲ガニをたべるなら、ここにしようと思っていた。



20分ほどでカニは茹であがってきた。早い。



カニははかまと甲羅を外して足を折り、味噌からたべてゆく。茹でたてだから熱々だ。そして甘くてジューシー。茹でたてのカニをたべたのははじめてだが、これは抜群においしい。家内も喜んでたべているから、もう茹でたてしか口にしたくないほどだ。



ポップに日本一おいしいとあるが、私も花咲ガニが日本一だと思う。



茹でたて、ということに大きな付加価値があると思う。根室でしかたべられない茹でたての花咲ガニ。ちょっと高いけど食べる価値はある。つぎは鉄砲汁も味わってみたい。ひとり用に2000円くらいの小さなカニもある。☆5点満点平均3点で3、8点。もっと安くたべたい人は根室駅近くの鈴木商店で冷凍のカニを買えばよいのではなかろうか。イートインはできず、解凍に時間はかかるだろうが。

2019年は『厚岸漁協の直売所・エーウロコ』を利用した。ここはカキが特産だが花咲ガニもあった。しかも激安である。茹でたてではないが私はしばらくここを利用しようと思っている。

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富良野よりメロンが到着

2017年08月13日 09時36分18秒 | グルメ北海道


毎年、自宅用と贈答用に利用している富良野のメロンがとどいた。赤肉メロンで贈り物にすると、ことのほか喜ばれるのである。



メロンは富良野の緑豊農場という農事組合法人の製品である。2001年に不況の最中に北海道ツーリングにでかけたのだが、その際に富良野の麓郷にある北の国からのセットの近く、石の家のそばで緑豊の売店と出会い、それからずっと送ってもらっている。興味のある方はHPの『2001年北海道ツーリング』、もしくはその5日目の『富良野に遊び十勝川に敗北す』をどうぞ。



2001年には驚くほど安かったが、その後少しずつ値上げしていて、今年の価格は1,5キロ以上のメロンひとつで2800円である。送料は別。この価格で富良野から赤肉メロンが取り寄せられるのはお値打ちだと思う。それに繰り返しになるが、贈答先からことのほか喜ばれるのである。メロンがとどくのを心待ちにしている人たちがいて、そのメロンを送れるのも、嬉しいことだ。
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たかさごや 札幌すすき野

2017年06月16日 18時12分36秒 | グルメ北海道


2016年の北海道ツーリング。この日はすすき野に飲みにきた。北の味 のつけ、で飲んだ後でもう1件ゆきたくなり、あらかじめ目をつけておいた昭和レトロな炉端焼き屋の、たかさごや、にゆくことにした。



店に入ったのは21時前だったと思う。21時半でオーダー・ストップだがよいかと聞かれ、2件目で長居する気はないから、うなずいてカウンターに腰をおろした。ホッピーが飲みたいがないのでレモンサワー400円にする。つきだしはアサリを焼いたものと落花生を煮たもの。南京豆は新物とのことだが、煮たものははじめてで、味がなかった。薄味なのかな?



生カキを注文すると、終わってしまったとのこと。そこで宗八カレイにしようと思うが、大きいとたべられない。女の子にどのくらいなのかたずねると、彼女は自分の手のひらをしめして、このくらいと言う。そのくらいがちょうどよいので、この800円を注文した。

カレイは主人が鉄串をうち、尺塩をふって焼きだす。炉端は目の前で調理のようすが見られるのがよい。魚に串をうつ場所や魚体をうねらせて串をさしいゆくようす、塩をふる手つきなどが、当たり前だが決まっている。この店は主人夫婦とバイト3人でまわしていた。

宗八カレイは10分ほどで提供された。表面は焦げているが中はよい加減になっている。私が魚を焼くときは焦がさないように弱火で時間をかけてやるが、プロは強火で一気に仕上げるのだなと感心した。



宗八カレイには日本酒がよいだろうと思い、いちばん安い酒、金滴330円を燗でたのんだ。安酒だけあってツーンとくるものだったが、こいつでカレイをたべるといけた。

オーダー・ストップの前に暖簾を仕舞ってしまった。営業は22時までだったと思う。もう少し店を開いていれば売り上げはそれなりに上がると思うから、欲のない経営だなと感じた。

目の悪い客が入ってきた。暖簾がかかっていないのが見えなかったのか、それとも常連だからそれもわかっていたのか。その人はみやげを主人にわたしている。主人はそれをうけとり、カウンター越しに席の誘導をした。もうちょっと右、もうすこし、そこ、と。

常連客は生ビールを注文した。主人は、カレイ、サンマの塩焼き、イワシの刺身、とできるものを言う。その人はサンマの塩焼きをえらんだ。主人はみやげの品を自分と客にもだして、残っていた3本のサンマをとりだした。そのサンマの肩や腹をおしていちばんよい魚をえらび、鉄串をうち、尺塩をふって焼きだす。ここはよい店だ。料理の手際がよいし、客扱いにも品がある。また来たい店だ。

お会計は2140円。お通しがちょっと高い。☆5点満点、平均3点で3,5点。
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北の味 のつけ 札幌すすき野

2017年06月09日 14時20分57秒 | グルメ北海道


2016年の北海道ツーリング。この日は札幌のすすき野に飲みにきた。「モツの朝だち」というネーミングのうまいモツ焼き屋にゆきたかったが、超満員なので諦めた。以前利用した店もあるが、新しい飲み屋も開拓したい。すすき野をぶらぶらと歩いていると、よい感じの海鮮居酒屋をみつけた。それが、北の味 のつけ、だ。



看板には北海しまえびやカキなどがあしらわれている。店内をのぞくとカウンターの客が大将とたのしそうに話していたので、ここに入ることにした。



カウンターに腰をおろしてまず生ビールをお願いする。つきだしは2品。煮物と鮭の南蛮漬けだったかな。小鉢の器のセンスがいい。



大将に刺身はなにがおすすめなのかたずねると、今日のお刺身1200円というメニューがあり、これがお得でおすすめとのこと。それをおねがいした。

今日のお刺身はきれいな盛りつけででてきた。ネタは右上から時計まわりにタコ、ソイ、ツブ貝、サーモン、中央がマグロ。ソイは湯引きされており、皮も添えられている。白い四角い皿と刺身のいろどりのコントラストがいい。大将に、ソイは湯引きしてあるが、皮といっしょに食べるのかと聞くと、いっしょではなく、別々に、とのこと。皮もおいしいのでためしてみて、と。そして、料理が好きなの? ときかれた。刺身はおいしい。ツブだけちょいと鮮度があまかった。それでも1200円は安いと思う。



ぎょうじゃにんにくの名前は聞くが食べたことはない。メニューにあったので、ぎょうじゃにんにくのおひたしをお願いした。すると卵黄をのせて供された。まずぎょうじゃにんにくだけをそのまま食べてみると、いける。しょう油を少しつけるのが私はベストだった。



玉子をくずすとどうしても玉子の味が勝ってしまうから、私は卵はいらないな。もっともこれはこれでよい肴ではあるが。



ビールを飲み干して、コンブ焼酎の利尻500円、地酒の国希500円と飲みすすむ。国希はチェイサーつきだ。



大将が漬物をサービスしてくれた。カブとスケソウダラの漬物だ。これは珍しい。郷土料理だろうか。食べてみると薄味で、ほとんど味がない。カブはほんのりと苦い。こんなのは口にしたことがないが、これは酒にあう。しょう油をかけるとちょうどよいようにつくってあるのだろうか。酒のアテにはこんなものが食べたいのだ。淡白で歯ごたえがあって、ちょいと苦いもの。

大将にどうやって作るのかたずねると、カブは二度漬け、スケソウも二度煮しているとのこと。職人肌の大将はことばが少ないから微妙なところはわからない。でもいろいろと聞いていると、また料理が好きなんですか? と聞かれてしまった。

お会計は3450円。いい店をみつけた。この後は炉端焼きの、たかさごや、にハシゴした。

5点満点、平均3点で3,5点。






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